週明けの東京市場、注目されたG7会議は特に注目すべき発言も無く各社の悪決算発表と米景気減速懸念に依るNY市場の大幅下落及びシカゴ225先物の16.460円引け更には先週からのドル安円高を受けて全面大幅下落の一日となっている。ダウは250円安の始まりから安値549円安を付けて大引け375円安の16.438円、先物は12万6.056枚の出来高で16.440円の終りである。NY東京共に20年前のブラックマンデーの悪夢を思い出させる暗い相場付きとなっており、目先は今月末のFRBに於ける追加利下げ一つを頼りにした動きという所である。相場の中身は先週末に輪を掛けて大型株を中心とする下落に対して中小型材料株の堅調が目立っている。折からのNY市場の波乱を背景に海外投資家は持っている大型株を一旦売る一方で国内投資家は今後に期待できる出遅れ株を物色する動きであるが、これだけ下げると地合いは大幅に悪化するだけに目先はFRB金利動向と主力株の落ち着きを見極めるしか無い所である。本日の下落は非常に厳しく暗い動きであるが「辛抱する木に金が成る」の精神でFOMCの動向に注目しながら取り組みたいものである。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月22日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落いたしました。
先週末の米NY株式市場は大幅下落。DOWは−366ドルの13522ドル、NASDAQ総合指数は−74.15ポイントの2725.16ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−366円の16,460円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4120万株、買い2650万株、差し引き1470万株の大幅売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は米株式相場の急落を嫌気し大幅続落となりました。日経平均株価始値16,563円と前日終値16,814円から251円安くスタート。前日比−550円の16,264円まで一気に下げ幅を拡大。その後も全面安商状が続きました。引けにかけてはやや下げ渋る動きとなり、結局−375円の16,438円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり186銘柄に対し、値下がりは1,492銘柄、変わらずは43銘柄。東証1部の売買代金は2兆5602億円、売買高は19億658万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は主力株を中心に幅広い銘柄が売られております。為替の円高進行やサブプライムローン問題、米景気の減速懸念などが売り材料となり大幅続落となっております。
 個別では、キヤノン(7751)、ソニー(6758)、京セラ(6971)、TDK(6762)などハイテク株や、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)など半導体関連株が下落。トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7222)など自動車株や、ブリヂストン(5108)、住友ゴム工業(5110)、横浜ゴム(5101)などタイヤ株も売られております。

 また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が反落。
 三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、三井不動産(8801)など不動産株も売られ下落。住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)などの非鉄金属株や、新和海運(9110)、明治海運(9115)などの海運株、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)などの商社株も売り物に押され売られました。

 その中目立った銘柄では、先週末に業績の上方修正からストップ高まで買われたアコム(8572)がザラ場ストップ高まで買われた他、アイフル(8515)、プロミス(8574)、武富士(8564)なども大きく買われるなど消費者金融株が大幅続伸となっております。
 その他、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップしたエネサーブ(6519)や、9月中間期連結業績予想の大幅上方修正が好感されたムトウ(8005)がストップ高ドワンゴ(3715)、シーエーシー(4725)、ソネット・エムスリー(2413)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756)なども幅のある上昇を遂げております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチとなっております。主力株では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、ACCESS(4813)などが上昇いたしましたが、インテリジェンス(4757)、インデックスHD(4835)、オプト(2389)、アルデプロ(8925)などは売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均・ヘラクレス指数は下落いたしましたが、マザーズ指数は続伸いたしました。

 個別では、「一般会員注目銘柄」からngi group(2497)、サイバーエージェント(4751) がストップ高。「特別会員銘柄」からバリューコマース(2491)、サイバー・コミュニケーションズ(4788) がストップ高
 また本日買いの一般会員注目銘柄のアイティメディア(2148)を始め、先日提案の特別会員銘柄ファンコミュニケーションズ(2461)、スパークス・グループ(8739)も大幅続伸しており『マエストロ』の提案銘柄は東京株式市場暴落の中において絶好調です。

 さて、日経平均株価の下げが加速し、為替は急ピッチな円高。インドを筆頭としたアジア株式市場の下落に続き、先週末は世界のマーケットにインパクトを与える米NY株式市場も暴落いたしました。
 こうした動きとなった以上、日経平均株価に連動する東証1部銘柄などへの買いは見送りとなります。ただ本日日経平均株価が大幅続落する中、マザーズ指数は+9.39の911.42ポイントと続伸、戻り高値を更新しております。

 先週末に書かせて頂いたように、とてもとても積極的に買っていけるような相場環境ではございませんが、「新興市場主力株に外国人の買いが入っている」との指摘もあるだけに、この動きに素直に乗っていく形となります。
 提案後、暴騰を続けるngi group(2497)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、スパークス・グループ(8739)、ファンコミュニケーションズ(2461)、アイティメディア(2148)、バリューコマース(2491)に続く銘柄を会員ページにてピックアップしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−375円の16,438円と大幅続落となりました。先週末の米NY株式市場は、産業機械大手キャタピラーの業績見通しの下方修正や住宅市場の冷え込みから先行き不透明感が強まり大幅安となりました。DOWは今年3番目の下げ幅となる−366ドルの13522ドル、NASDAQ総合指数は今年2番目の下げを演じ−74.15ポイントの2725.16ポイントで取引を終了。

 東京株式市場は米NY株安に、シカゴ平均株価先物大証終値−360円の16,460円と大きく売られ、為替も円高加速と悪材料が重なったことから寄り付き空売り一色でスタートいたしました。
 米19日に閉幕したG7で金融市場の混乱に対して具体的な対策には踏み込まれなかったことも不透明感を増す形となり積極的な買いは限定的。市場では「今晩の米NY株式市場と海外株式動向をの見極めてからでなければ動けない」と様子見ムードが高まっております。

 日経平均株価は−251円の16,563円と窓空けスタート。寄り付き後も先物主導でズルズルと下落し−375円の16,438円引け。ザラ場で−550円の16,264円まで売られた場面もありました。
 中期基調は下向き継続。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●●○○○●○●●○●●で「5勝7敗」。25日移動平均線は16,780円と上向き継続となっております。日足は下放れの下ヒゲを持つ陰線を形成。下落足が続いております。

 本日の下落で25日移動平均線を割り込んできましたが、下ヒゲをつけ引けております。市場ではこの下ヒゲを見て「底入れに繋がる形」と明日以降の反発と底入れへの期待を込める声も出ておりますが、基調は弱まっておりますので「買い」はまだ危険といえます。
 とにかく「売り転換」から厳しいチャートとなっております。テクニカル的には目先1日2日の反発が期待される位置となっておりますが、小さいリバウンド後はダメ押しの下げを演じるのではないか?と予想されます。
 先週末に「16,000円を割り込むような暴落に向かう可能性も否定できません」と書かせて頂きましたが、引き続きそのように見ております。為替や海外株式市場の動向を注視していきます。