本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年10月10日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅続落。DOWは−678ドルの8,579ドル、NASDAQ総合指数は−95.21ポイントの1,645.12ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−585円の8,615円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り1900万株、買い3290万株で、差し引き1390万株の大幅買い越し観測でした(金額ベースも買い越し)。

 東京株式市場は世界的な金融危機や景気減速が警戒され再び暴落。日経平均株価始値9,016円と前日終値9,157円から141円安くスタート。売り気配が続き−1,042円の8,115円まで一気に下落。その後も8,000円台前半で全面安商状が続きました。引けは−881円の8,276円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり175銘柄、値下がり1,499銘柄、変わらずは40銘柄。東証1部の売買代金は2兆6,353億円、売買高は32億7,441万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は大暴落となりました。米NY株の暴落に加え、大和生命保険の経営破綻、為替の円高加速などが悪材料となり全面安となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8309)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)など証券株が反落。

 新日本製鐵(5401)、 住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)など非鉄金属株、ソニー(6758)、キヤノン(7751)、京セラ(6971)などハイテク株が売られ下落。
 また、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7201)など自動車株、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)など海運株、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、平和不動産(8803)など不動産株が揃って下落いたしました。

 その中、業績予想の上方修正から愛知機械工業(7263)が買われ上昇したのを始め、日本電産サンキョー(7757)、よみうりランド(9671)、アトリウム(8993)、ピーエス三菱(1871)、ハニーズ(2792)、OKK(6205)などが買われ逆行高となりました。
 反面、パソナグループ(2168)、セキュアード・キャピタル・ジャパン(2392)、博報堂DYホールディングス(2433)、ジェイコム(2462)、宝ホールディングス(2531)、日産化学工業(4021)、協和発酵キリン(4151)、ソースネクスト(4344)、武田薬品工業(4502)、大日本住友製薬(4506)、トレンドマイクロ(4704)など非常に多くの銘柄がストップ安に沈みました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売りに押され大幅下落となりました。主力株では、ミクシィ(2121)は上昇いたしましたが、ACCESS(4813)、GCAサヴィアングループ(2174)、ぐるなび(2440)、サイバーエージェント(4751)、スタートトゥデイ(3092)、ザッパラス(3770)、フルスピード(2159)などが揃って下落。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って下落いたしました。

 個別では、デジタルアーツ(2326)、ユー・エス・ジェイ(2142)、ディップ(2379)、総医研ホールディングス(2385)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、メビックス(3780)、パラカ(4809)、マルマエ(6264)など多くの銘柄が値幅制限いっぱいまで売られストップ安。一方、エヌ・ピー・シー(6255)、エス・エム・エス(2175)、サイバーファーム(2377)などは上昇いたしました。

 しかし酷い下落です。これほどの下落は過去に無く日経225先物ではサーキットブレイカーが発動する事態となるなど市場は大混乱となりました。9時40分前後から為替や債券の値動きとあわせ、やや落ち着きを見せましたが、その時点でも日経平均株価は8,200円台と目を疑う数値。
 本日の動きはテクニカル分析では通用しない未知の領域。単なる暴落ではなく金融恐慌に突入。世界同時株安は負の連鎖から下げが加速し「金融危機は当面収束しない」との見方が強まっております。

 しかし恐怖の中、個別銘柄の多くは下げ渋る動きも見せております。市場では『3連休前ということも売りを急がせた。本日が底』との声も出ております。日経平均株価が900円幅の下げとなる中、後場下げ渋る動きに変わっただけで、既に大きく下げている個別銘柄の多くはジリジリと下げ幅を縮小する動きに転じました。
 ですので連休明け日経平均の下げが止まるか、或いは穏やかになるだけで暴落銘柄はスルスルと上げてくることが考えられます。来週はテクニカル的な異常値からの異常分を修復する動き(反発)を待ちます。
 日経平均株価はズルズルと下落しておりますが、既に深く深く下落している提案銘柄の多くは、引けにかけて下げ幅を縮小する動きとなっており、中には前日比プラスの銘柄もございます。ピンチかチャンスか、来週も持続方針で向かいます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−881円の8,276円と大幅下落。7日続落です。
 昨晩の米NY株式市場は下落。7営業日続落となりました。モルガン・スタンレーは25.9%安。ゼネラル・モーターズ(GM)は31.1%安と1950年以来の安値を記録。NYDOWは2003年5月以来の8600ドル割れとなりました。

 東京株式市場は、米NY株式市場の下落や為替の円高加速、シカゴ平均株価先物大証終値−585円の8,615円まで大きく売られたことなどが嫌気され売り気配で取引を開始いたしました。
 日経平均株価始値は−147円の9,016円と表示されましたが、その後は売り気配が続き一気に900円安。後場に入りもみ合いながら少し下げ幅を縮小する動きとなりましたが、引けは−881円の8,276円。安値は−1,042円の8,115円と下げ幅は1,000円を超えた場面がありました。
 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●●●●○●●●●●●●と「1勝11敗」。日足は大陰線で安値を大幅に更新。クラッシュ安。

 8日水曜日の歴史的暴落952円安から、昨日は45円安と一服、そして本日881円安と過去に無い異常事態。日経平均株価終値は25日移動平均線11,402円からマイナス乖離率は27.41%に達し、恐らく今後破られない記録となるものと思われます。
 正に激動の1週間でしたが、連休明けは落ち着きを取り戻しつつ下げ止まりからリバウンドとなることと思われます。