昨日動きの良さから本日の東京市場が期待されたがNY市場に於いてシティグループの悪決算を受けてサブプライムローン問題が再燃した事での大幅下落及びシカゴ225先物の17.320円引けと野村証券のこの問題に依る損失が1.450億円以上となるとの発表を背景に朝から大引けまで終始下落の相場となっている。ダウは91円安で始まり安値253円安を付けて大引け220円安の17.137円、先物出来高10万8.182枚で17.130円引けと久々の一日を通した下落である。再びこれからという時にNY市場から悪材料が飛び出して一緒に下げた本日の東京市場であるが、両方とも既に予想されていた事である上に先に事実上の救済措置として約12兆円の共同基金を設立する事が発表されているだけに本日悪材料出尽くしとして上昇して良い所が現実はNYも東京も下落している。これはNY市場がシティーグループの悪決算を相場として折からの新高値に対する押し目を入れるキッカケとしたに過ぎないものであるが、それを見た東京市場はNY市場が悪材料を受けて下落した事をそのまま引き継いだという事である。筆者が思うに恐らく今夜のNY市場は理想的な押し目から再び上値を目指す動きとなって明日の東京市場も冷静に元の動きを取り戻す事になるであろう。相場は昨日まで順調に進展して次の段階へ入るキッカケ待ちの状態も本日の下落で一歩後退した事になるが、現在の相場の質を踏まえれば本日の下落は今後の上昇をより強力にさせる事になる。
くれぐれも弱気は禁物である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月16日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−101ドルの13984ドル、NASDAQ総合指数は−25.63ポイントの2780.05ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−80円の17,320円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4230万株、買い2500万株、差し引き1730万株の売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は大きく売られ全面安商状。日経平均株価始値17,267円と前日終値17,358円から91円安くスタート。寄り付き後も売り物に押され軟調。引けは−220円の17,137円で本日の取引を終了。後場中頃には−254円の17,104円まで下げる場面がありました。

 東証1部の騰落数は、値上がり146銘柄に対し、値下がりは1,520銘柄、変わらずは55銘柄。東証1部の売買代金は2兆6285億円、売買高は19億1471万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られております。昨晩の米NY株安に重ね、サブプライム問題の再燃から金融セクター中心に幅広い銘柄が値を下げる展開となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、関東つくば銀行(8338)、横浜銀行(8332)などの地銀株が売られ下落いたしました。

 また、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)などの非鉄金属株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株も下落。パシフィックマネジメント(8902)、リサ・パートナーズ(8924)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も大きく売られております。
 さらに、ソニー(6758)、京セラ(6971)、キヤノン(7751)、アドバンテスト(6857)などハイテク株や、アイフル(8515)、武富士(8564)、シンキ(8568)、プロミス(8574)など消費者金融株も売られております。その中、NY原油先物の史上最高値更新から国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、コスモ石油(5007)など石油株の一角が買われました。

 目立った銘柄では、短期資金流入から古河電池(6937)が暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。業績の上方修正から丸紅建材リース(9763)、イハラケミカル工業(4989)、日本新薬(4516)などが逆行高となっております。
 石油関連株物色から富士興産(5009)が人気化。その他では、アイネス(9742)、富士通ゼネラル(6755)、理想科学工業(6413)、近畿日本ツーリスト(9726)などが上昇いたしました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され大幅続落となりました。主力では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、インデックス・ホールディングス(4835)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、ACCESS(4813)、ミクシィ(2121)、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、アセット・マネジャーズ(2337)など多くの銘柄が売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数は揃って下落いたしました。

 個別では、やまねメディカル(2144)、ネクストジャパンHD(2409)、アウトソーシング(2427)、タスコシステム(2709)、ゼットン(3057)、テクノアルファ(3089)、ユニバーサルソリューションシステムズ(3390)、丸山工業(3588)などがストップ高まで買われております。
 反面、デジタルアーツ(2326)、システム・テクノロジー・アイ(2345)、シーフォーテクノロジー(2355)、デジタルスケープ(2430)、ジェイテック(2479)、イーネット・ジャパン(3334)、ジー・エフ(3751)、GDH(3755)、ブロードバンドタワー(3776)などがストップ安まで売られるなど値を消す銘柄も続出しております。

 本日は嫌な下落となりました。東京株式市場全般、調整色を強めております。これまでの上昇から過熱感は高まっておりましたので、テクニカル的には良い調整といえます。ただ先週まで反発基調にあった新興市場銘柄の下落にきついものが多く、市場では「この下げで高まりつつあった個人投資家の投資意欲が後退したのではないか?」と不安視する声も出ております。

 しかし東証1部市場では、三井鉱山(3315)を筆頭に、古河電池(6937)、丸紅建材リース(9763)、富士興産(5009)など仕手性銘柄や材料銘柄が上昇。また全面安の中、ソフトバンク(9984)が+75円の2,705円と短期資金を呼び込み続伸しております。新興市場が調整している間、こうした銘柄が更に盛り上がってくれると資金も回転し個人投資家の投資意欲の減退も一定ラインで食い止められるものと思われます。
 本日の動きを見ると恐らく今週いっぱいは仕手性銘柄や材料銘柄の物色が続くと思われます。短期でサクサクとトレードされる方は飛び乗り飛び降りで取っていく形となります。そして下げている新興市場も次の上昇時にしっかりと取れるよう反発位置を予想しながら、反転の動きを待つ形となります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−220円の17,137円と大幅反落となりました。昨晩の米NY株式市場はNYDOW、NASDAQ総合指数が共に下落。シティグループが10−12月期も信用市場の悪化が継続すると示したことから信用収縮懸念が高まり、金融株を中心に売られました。

 東京株式市場は米NY株安やシカゴ平均株価先物大証終値−80円の17,320円と安く回ってきたことから売り気配でスタート。日経平均株価は−81円の17,267円で寄り付き、引けは−220円の17,137円。前場終了近くから後場入り直後に反発した場面もありましたが、戻りは鈍く引けにかけて先物主導で改めて下げております。
 中期基調は上向き。短期基調はフラットから下向きに転換いたしました。日経平均株価のサイコロは●○○○●●○○○●○●で「7勝5敗」。25日移動平均線は16,630円と上向き継続となっております。日足は下放れの陰線を形成。陰線は3本連続となっております。

 日経平均株価は本日の下落で5日移動平均線を割り込んでおります。昨日に「短期的には買いの勢いが弱まってきたことから調整色を強めることが考えられます」と書かせて頂きましたが、そうした動きとなりました。
 引き続き中・長期的には18,000円を目指す動きに変更はないのですが、米NY株式市場が更に下落するなど売り圧力が更に高まると、17,000円を割り込み16,700円前後まで下げることも考えられますので注意も必要です。

 ただ、下がるとしても判りやすい動きでスルスルと下がることも考え難いことから積極的に売る場面でもございません。米国・アジア各国の動向に注視しながら週末に向け神経質な見方が続きます。
サブプライムローン問題再燃から一夜明けた本日の東京市場は23円安で始まり小幅安ながらも落ち着いた朝方となったがインド市場に於ける海外投資家の投資抑制策発表を背景とする急落と一時売買停止措置を受けて一気に安値342円安を付けて大引け182円安の16.955円引け、先物出来高18万2.8186枚の大商いで16.980円引けと再び薮から棒の悪材料で大荒れの一日となっている。今回のサブプライムローン問題もNY東京共に落ち着いて来た所へ飛び出した本日のインド市場の大幅下落と売買停止であるが、売買が再開されてからはインドも東京も大きく戻しに入っている点、相場の中身に於いても全体相場が安値を付けた近辺は全面安となっていたが大引けにかけては朝方動きの良かった銘柄から同じ様に上昇している点に注目である。相場は二日続けて急に出て来た悪材料で足踏みしているが中身は依然として強く全体相場も粘りのある底堅い動きとなっているだけにキッカケ待ちの状態は維持しており、本日久々に大台に乗せた出来高23億株及び3兆3.000億円の売買代金と大引けにかけて159円戻した事がそのキッカケとなる可能性十分である。
最近のアジア各国の株式市場は大きく上昇し続けているだけにそれぞれ政府は相場が一気に上昇して大天井付けて終わる事を避ける沈静化へ向けて動き出している。中国は株価上昇を程良くすべく金利を引き上げており、今回のインドに於ける海外投資家の投資抑制もそれである。これ等はあくまでも急激な上昇を抑える為の対応であるだけに中長期的に見れば前向きな動きであり、折から強い上昇が続くアジア各国の株式相場が冷静になる事はアジア代表でありながら大きく出遅れている我が国の相場が改めて注目される事になる。これに冒頭に記した相場の状態も含めて本日の動きは一過性の下げでむしろ今後の相場に弾みを付けるものと筆者は見る所である。先ずはNY市場の押し目を経た切り替えしに注目であり引き続き弱気は禁物である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月17日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は軟調続落。DOWは−71ドルの13912ドル、NASDAQ総合指数は−16.14ポイントの2763.91ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−170円の16,960円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4850万株、買い3580万株、差し引き1270万株の大幅売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は引き続き軟調商状。日経平均株価始値17,114円と前日終値17,137円から23円安くスタート。寄り付き後も安値もみ合いが続き、後場に入ると更に売られもう一段の下落となりました。引けは−182円の16,955円。ザラ場では−342円の16,795円まで下げる場面がありました。

 東証1部の騰落数は、値上がり280銘柄に対し、値下がりは1,376銘柄、変わらずは63銘柄。東証1部の売買代金は3兆3226億円、売買高は23億1379万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られております。昨晩の米NY株安に重ね、サブプライム問題の再燃から金融セクター中心に幅広い銘柄が値を下げる展開となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、関東つくば銀行(8338)、横浜銀行(8332)などの地銀株が売られ下落いたしました。

 また、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)などの非鉄金属株も下落。三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株も下落。パシフィックマネジメント(8902)、リサ・パートナーズ(8924)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も昨日に続き大きく売られております。
 さらに、アイフル(8515)、武富士(8564)、シンキ(8568)、プロミス(8574)など消費者金融株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5405)など鉄鋼株も売られております。

 目立った銘柄では、財務内容の改善が好感された東日カーライフグループ(8291)が短期資金を巻き込み大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。業績予想の上方修正からタカラトミー(7867)、日本精線(5659)が上昇。その他、豊田合成(7282)、バンダイナムコホールディングス(7832)、ヤフー(4689)、アミューズ(4301)、日本精線(5659)なども買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され大幅続落となりました。主力では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、インデックス・ホールディングス(4835)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、ミクシィ(2121)、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、アセット・マネジャーズ(2337)など多くの銘柄が売られております。ACCESS(4813)、ディー・エヌ・エー(2432)、ミクシィ(2121)などは押し目買いから上昇しております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って続落いたしました。

 個別では、オックスホールディングス(2350)、テクノアルファ(3089)、ユニバーサルソリューションシステムズ(3390)、データプレイス(3781)、TFPコンサルティンググループ(4792)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)などがストップ高まで買われております。
 反面、サムティ(3244)、オンコセラピー・サイエンス(4564)、やまねメディカル(2144)、LTTバイオファーマ(4566)、デジタルスケープ(2430)、デジタルアーツ(2326)などは大きく売られております。

 昨日の『嫌な下げ』に続き本日も朝から売られ大幅続落となりました。東証1部の騰落数は値下がり1,376銘柄と全面安に近い様相です。本日後場にはインド株式市場の海外資流入抑制策を嫌気しSENSEX指数が約8%の暴落となったことも警戒感を強める要因となりました。
 とにかく先日の下落から日経平均株価が調整入りとなり、東証1部の主力大型株から新興市場銘柄に至るまで弱い動きに変わっております。市場が明るさを取り戻すまでは慎重姿勢で臨みます。今週いっぱい仕手性銘柄や材料銘柄の物色が続くと思われますので、資金の1部で飛び乗り飛び降りスタンスで取っていく形となります。新興市場は反発待ちです。
 個別では、軟調の相場環境の中、高値更新の田淵電機(6624)をマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−182円の16,655円と大幅続落となりました。昨晩の米NY株式市場はNYDOW、NASDAQ総合指数が共に下落。NY原油高やバーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官が住宅金融市場に懸念を示したことも売り要因となりました。

 東京株式市場は米NY株安やシカゴ平均株価先物大証終値−170円の16,960円と安く回ってきたことから売り優勢でスタート。日経平均株価は−23円の17,114円で始まり、その後もズルズルと売り物に押され下落。後場に入り先物主導で下げ幅を拡大し、結局−182円の16,955円と17,000円を割り込み本日の取引を終了いたしました。本日安値は−342円の16,795円と16,800円を割り込む場面も見られました。

 中期基調は上向き。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○○●●○○○●○●●で「7勝5敗」。25日移動平均線は16,663円と上向き継続となっております。日足は下ヒゲを持つ陰線を形成。陰線は本日で4本連続となりましたが、下ヒゲも形成し反発も期待される水準に差し掛かっております。

 昨日に「引き続き中・長期的には18,000円を目指す動きに変更はないのですが、米NY株式市場が更に下落するなど売り圧力が更に高まると、17,000円を割り込み16,700円前後まで下げることも考えられますので注意も必要です」と書かせて頂きましたが、本日とうとう17,000円を割り込んできました。
 明日以降16,700円前後まで売られる可能性も高まってきましたが、テクニカル的には一端反発が期待される位置に差し掛かっております。