本日の東京市場はNY市場の小動きとシカゴ225先物の16.995円引け受けて141円安で始まり為替の大幅なドル安円高を背景に大型優良株から下落幅を広げて安値394円安を付けて大引け291円安の16.814円、先物は13万8.862枚の出来高で16.820円引けと大引けにかけて戻して終わっている。昨日のNY市場に於けるバンクオブアメリカの減益決算は折からのサブプライムローン問題の中でわかっている事であるだけに株式市場のダウ3ドル安は影響無しという所であるが、為替に於いてこれを景気減速懸念とする動きにG7会議を控えた手仕舞いが加わった事が本日の一時115円を割る大幅なドル安円高につながっている。この為替を含めて本日一時約400円安まで下げる悪材料は全く無いが外人好みの大型優良株から売られて全面安となる一方で個人好みの中小型株の一角だけが上昇する歪な相場付きの一日となったという所である。
目先はNY次第の東京市場であるが、NY市場は先の新高値からの押し目に入ってダウは下げ止まりナスダックは小幅ながらも上昇に転じて来た点に注目である。今回の押し目のキッカケがサブプライムローン問題の再燃であるだけにその反面でハイテク通信を中心に反発に入って来たという所であり、これが東京市場のネット関連株の上昇につながっている。NY市場は目先この形で高値を抜きに向かう事になり、これを受けて東京市場は市況関連株の復活と共に今一度18.000円乗せを目指すものと筆者は見る所である。この所の東京市場は特に一進一退の動きが目立っているが、必要以上に下げた押し目と米景気減速懸念に依ってFOMCに於ける追加利下げの可能性が高まった事は来週の大きな好材料となるであろう。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月19日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−3ドルの13888ドル、NASDAQ総合指数は+6.64ポイントの2799.31ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−125円の16,995円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4520万株、買い4790万株、差し引き270万株の買い越し観測(金額ベースも買い越し)でした。

 東京株式市場は主力株を中心に大幅安となりました。日経平均株価始値16,965円と前日終値17,106円から141円安くスタート。円相場の上昇やインド株の下落から幅広い銘柄が売られ、ズルズルと下げ幅を拡大。終盤に−395円の16,814円まで下落する場面がありました。引けは−291円の16,814円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり243銘柄に対し、値下がりは1,431銘柄、変わらずは46銘柄。東証1部の売買代金は2兆4877億円、売買高は17億1560万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は主力株を中心に幅広い銘柄が売られております。為替の進行やバンク・オブ・アメリカの減益決算、原油価格の上昇、9月半導体製造装置のBBレシオが2005年4月以来の低水準となったことなどが嫌気され朝方から売られております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が反落。

 また、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)などの非鉄金属株や、新和海運(9110)、明治海運(9115)などの海運株、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)などの商社株も売り物に押され下落いたしました。
 更に、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、住友不動産販売(8870)など不動産株や、キヤノン(7751)、ソニー(6758)、京セラ(6971)、TDK(6762)などハイテク株も売られました。

 その中目立った銘柄では、業績の上方修正からアコム(8572)がストップ高アイフル(8515)、武富士(8564)、SFCG(8597)などもストップ高に買われるなど消費者金融株が一斉高となっております。
 その他、協和発酵工業(4151)を始め、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756)、日本電子(6951)、ソネット・エムスリー(2413)、古河電池(6937)などが幅のある上昇を遂げております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は上昇期待の買いが続き続伸いたしました。主力株では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、インテリジェンス(4757)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、インデックスHD(4835)、ディー・エヌ・エー(2432)、ACCESS(4813)などが上昇いたしましたが、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)などは反落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は下落いたしましたが、マザーズ指数、ヘラクレス指数は揃って続伸いたしました。

 個別では、アイティメディア(2148)を始め、デジタルアーツ(2326)、バリューコマース(2491)、テレウェイヴ(2759)、アップガレージ(3311)、ディー・ディー・エス(3782)、AQインタラクティブ(3838)、サイバードホールディングス(4823)、USEN(4842)などがストップ高となっております。

 さて、日経平均株価は約300円幅の下落を演じましたが、新興市場銘柄への買いは継続しマザーズ指数、ヘラクレス指数は続伸。「利益確定売りが出やすい」とされる週末要因、下落するアジア市場を横目に堅調な動きとなっております。
 本日のマザーズ指数は、+18.19の902.03ポイントと上昇。戻り高値である10月15日の893.02ポイントを抜け新展開入り、来週は幅のある上昇が期待される形です。

 日経平均株価の下げが加速し、為替は急ピッチな円高。インドを筆頭にアジア株式市場も売り転換し暴落懸念も高まっております。マザーズが戻り高値を超えたからといって、正直とてもとても積極的に買っていけるような相場環境ではございません。しかし市場では「新興市場主力株に外国人の買いが入っている」との指摘もあるだけに、この動きには素直に乗っていく形となります。

 『マエストロ』の昨晩提案の注目銘柄は本日、「一般会員注目銘柄」のサイバーエージェント(4751)、「特別会員短期注目銘柄」のサイバー・コミュニケーションズ(4788)、「特別会員中期注目銘柄」のスパークス・グループ(8739)、「特別会員特別要因銘柄」のファンコミュニケーションズ(2461)の4銘柄全てがストップ高となりました。相場に感謝です!
 来週も、会員皆様に喜んでいただく為にも『サクサクと目標達成に至る注目銘柄』を提案出来るよう、誠心誠意取り組んでいきます。新興市場銘柄の上昇に乗っていきましょう。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−291円の16,814円と大幅下落となりました。昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−3ドルの13888ドルと下落いたしましたが、NASDAQ総合指数はグーグルなどハイテク銘柄が買われ+6.64ポイントの2799.31ポイントと上昇いたしました。
 東京株式市場はシカゴ平均株価先物大証終値−125円の16,995円と安く売られたことや、為替の円高などから売り優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−141円の16,965円でスタート。その後も先物主導で下落し−291円の16,814円引け。ザラ場で−395円の16,711円まで売られた場面がありました。
 中期基調は上向きから下向きに転換。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●○○○●○●●○●で「6勝6敗」。25日移動平均線は16,754円と上向き継続となっております。日足は下ヒゲを持つ陰線を形成。前日の反発を否定し大きく下げてきました。

 厳しいチャートとなりました。テクニカル的には反発が期待される位置となっておりますが、基調は弱まっておりこのままズルズルと下落し、16,000円を割り込むような暴落に向かう可能性も否定できません。
 更なる下落を避けるためには週明けからムード好転となり、5日移動平均線の17,074円上にはっきりと終値で抜ける必要がございます。引き続き、為替や海外株式市場の動向を注視していきます。