藤川失言「優勝できなくても仕方ない」
 阪神藤川球児投手(26)が3日、球団批判とも取れる失言をした。都内で行われた選手会主催のイベントに参加。井川のポスティングシステム(入札制度)を容認した球団に不満をぶつけるかのように「優勝できなくても仕方がない」と口にして、会場をどよめかせた。イベント終了後に弁解したものの、ファンの前でのポロリ発言は今後、波紋を呼びそうだ。
 約560人のファンの前で、思わず本音が出てしまった。「井川さんがいなくなって、阪神にとっては厳しくなる。優勝できなくても仕方がない。優勝できるチームはひとつしかないんですから、自分はそのほかでもっと感動を与えたい」早くもV奪回をあきらめたかのような藤川の爆弾発言に、ブーイング交じりの悲鳴が会場に響き渡った。
 公の場で、CS放送のテレビカメラが回っている状況を考えれば、明らかに失言だった。「ポスティングシステムという、選手にとって素晴らしいシステムがあり…。あっ、これ言っちゃいけなかったですね」ドッキリ発言の直前には、容認した球団への皮肉とも取れるコメントが口をついた。
 事の重大さに気づいたのか、イベント終了後には、冷静に言葉足らずだった点を補足。「あれは冗談です。優勝を目指すのは大前提ですけど、当たり前のように言ってもね。一瞬、一瞬に感動してもらえるようにしたい」と冷や汗まじりの弁解に終始した。