日経平均は大幅反発し、1日にして25日移動平均(MA)を奪回した。前日は東証1部の33業種、売買代金上位20社が全て下落するという全面安だったが、この日は打って変わって33業種、売買代金上位20社全てが上昇するという全面高。前日急落した反動に加え、円高一服、Globex高などが追い風になったようだ。ただ、休場明けの欧米市場の上昇を先取りした感があり、意に反して下落すればきょうの反動が懸念される。

 市場エネルギーの低迷は深刻で、東証1部の売買代金は4営業日連続で減少の1兆7845億円と落ち込み、4月14日(1兆8684億円)以来の2兆円割れ。年初来でも年度末のため商いが細り今年最低を記録した3月26日(1兆7816億円)、3月24日(1兆7828億円)とほぼ同水準で、半場立会いだった大発会(1兆7985億円)をも下回った。後場の上昇は「債券先物売り・株先買い」の色彩が強いだけに、このような低水準の商いが続くと先物に振り回される展開が予想される。日経平均は25日MAを奪回したとはいえ、3月中旬から続いてきたリバウンド相場は踊り場を迎えており、予断を許さない状況が続きそうだ。