■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年5月26日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落いたしました。
先週末の米NY株式市場は大幅下落。DOWは−145ドルの12479ドル、NASDAQ総合指数は−19.91ポイントの2444.67ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値−165円の13,885円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り1950万株、買い2000万株で、差し引き50万株の買い越し観測でした。

 東京株式市場は国内外の景気悪化懸念などから売りが広がり大幅安。日経平均株価始値13,875円と前日終値14,012円から137円安くスタート。押し目買いが入らない中、ズルズルと下げ幅を拡大いたしました。後場は13,700円前後でもみ合う動きが続き、引けは−322円の13,690円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり198銘柄、値下がり1,467銘柄、変わらずは57銘柄。東証1部の売買代金は2兆340億円、売買高は18億1,844万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は大幅安。米NY株式市場の大幅下落が嫌気され下落。東証1部の騰落数では値下がり銘柄が1,467銘柄に達するなど全面安症状となっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8607)など大手銀行株や、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株が続落。

 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、三井金属(5706)など非鉄金属株も売られ続落いたしました。
 また、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東急不動産(8815)など不動産株、商船三井(9104)、新和海運(9110)、乾汽船(9113)など海運株も売られました。

 その中目立った銘柄では、モリテックス(7714)が+100円の611円のストップ高と大幅上昇を演じ、東証1部上昇率ランキングトップに君臨。「ザラ場の銘柄情報」でピックアップさせて頂いたサイボウズ(4776)もストップ高まで買われた他、V字回復予想の扶桑薬品工業(4538)も買われ上昇。
 その他、日特建設(1929)、東亜建設工業(1885)、NECトーキン(6759)、NECネッツエスアイ(1973)、兼松日産農林(7961)などが買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は小高く買われた銘柄もございますが、全般的に売り物に押され軟調です。
 主力株では、スパークス・グループ(8739)、ACCESS(4813)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、アルデプロ(8925)、フリービット(3843)などは下落いたしましたが、ぐるなび(2440)、ワークスアプリケーションズ(4329)、ガンホーオンライン(3765)などは上昇いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに反落いたしました。

 個別では、「一般会員注目銘柄」のケイブ(3760)、「ザラ場の銘柄情報」ピックアップした銘柄のMonotaRO(3064)がストップ高まで買われたのを始め、CDS(2169)、総和地所(3239)、駐車場綜合研究所(3251)、バッファロー(3352)、テックファーム(3625)、アプリックス(3727)、イー・キャッシュ(3840)、ネットインデックス(6634)、SEホールディングス&インキュベーションズ(9478)などがストップ高
 その他、デジタルハーツ(3620)、ナチュラム(3090)、エイブル(8872)などが買われております。

 さて、東京株式市場ですが週明けから全面安に沈みました。日経平均株価はチャートの悪化が鮮明となり個別株も先週までの粘りが感じられない動きとなりました。明日以降、一端反発する場面があるかとは思われますが、再び戻り高値を超えてくる為には、これまで以上の強い買いが必要となります。
 月末・月初の買いに期待しておりますが、「上」に決め付けて大きく買い向かう場面でもありません。日々、市場の動きを見ながら方向がはっきりとするまでは、新興市場の人気株や仕手材料株など値動きの良い銘柄をマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−322円の13,690円と大幅下落となりました。
 先週末の米NY株式市場は大幅下落。NY原油先物価格の上昇や住宅市況悪化などが嫌気され大きく売られました。
 東京株式市場は、米NY株式市場の下落やシカゴ平均株価先物大証終値−165円の13,885円と売られたことから、売り優勢で取引を開始いたしました。欧米経由で合計350億円の売りバスケットが観測されたことも市場心理を後退させる要因となりました。

 日経平均株価は−137円の13,875円と安くスタート。安寄り後も売り物に押され下げ幅を拡大。後場に入り反発した場面もございましたが動きは弱く、買い一巡後は引けにかけて売られております。引けは−322円の13,690円と大きく下落し取引を終えました。
 中期基調は下向き。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○○○○●○●●○○●と「7勝5敗」。25日移動平均線は13,867円と上向き。日足は幅のある陰線を形成。

 日経平均株価は22日安値の13,658円から先週末の14,157円まで499円幅の反発を演じ、反発基調継続かと思われましたが、米NY株安などの影響から再度大きく売られております。本日終値は13,690円と25日移動平均線を割り込み「調整入り」を意識させる形となりました。
 本日の下落からチャートは悪化いたしました。「マエストロ」では「月末月初で再度大幅上昇を演じ高値付近まで上昇。そして小さくW天井の形を作り下落のような動きとなるのではないか」と予想しておりましたが下げが早まっております。明日以降強い反発を演じ13,900円を超えてくると強い展開に戻ることが想定されるのですが、下げて始まると売りが強くなることが予想されます。