ほぼ全面安となり、日経平均は再び25日移動平均(13897円)を割り込んだ。14000円を目前に失速したことで、戻り待ち売り機運が高まったとみられる。また、アルカイダ関連の報道も投資家心理を冷やしたのだろう。今週に入り、全面安、全面高、全面安と一方通行の相場が続いており、東証1部の33業種の動向(月曜:全て下落、火曜:全て上昇、水曜:その他金融を除く全て下落)がそれを物語っている。また、注目すべきは、13時半〜14時頃の動き。前日は「債券売り・株買い」により先物主導で上げ幅を拡大したが、きょうは一転して「債券買い・株売り」により先物主導で下げ幅を拡大した。背景には、CTA(商品投資顧問)などの動きが噂されているが、先物に振り回されるのは強弱感が対立している証拠なのだろう。当面、日経平均は25日移動平均を意識した展開が続きそうだが、大発会の年初来高値(15156円)と、3月17日に付けた年初来安値(11691円)を起点とした三角保ち合いも、終着点が近づきつつある。5月12日の直近安値(13540円)及び心理的な節目の13500円を割り込むと、下離れする可能性も否定できない。