■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月26日の東京株式市場は日経平均株価が小幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は反発。DOWは+4ドルの11,811ドル、NASDAQ総合指数は+32.98ポイントの2,401.26ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+100円の13,980円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3120万株、買い2760万株で、差し引き360万株の売り越し(金額ベースでも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は押し目買い姿勢が見られたものの結局下落し6日続落となりました。日経平均株価始値13,845円と前日終値13,829円から16円高くスタート。前場はもみ合う動きとなり後場には+121円の13,950円まで上昇する場面もみられましたが引けにかけて下げ基調となり反落。引けは−7円の13,822円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり682銘柄、値下がり930銘柄、変わらずは113銘柄。東証1部の売買代金は2兆253億円、売買高は18億1,739万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は売り買い交差しもみ合う動きが続いております。米FOMCを波乱なく通過したことから買い安心感が高まり上昇いたしましたが、売り物も多く伸び悩んでおります。
 個別では、三井不動産(8801)、住友不動産(8830)など大手不動産株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株が売られ下落。

 住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株や、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、丸紅(8002)など商社株が下落。また、NY原油先物安から新日本石油(5001)、コスモ石油(5007)、新日鉱ホールディングス(5016)など石油株も売られ株価を落としております。
 一方、ニッセイ同和損害保険(8759)、あいおい損害保険(8761)、損保ジャパン(8755)など損保株や、中外製薬(4519)、武田薬品工業(4502)、ツムラ(4540)など医薬品株が買われ上昇。
 目立った銘柄では、新興マンション開発業者のランド(8918)がストップ高まで買われたのを始め、ソーラー・緑化屋根の三晃金属工業(1972)、電池関連のチタン工業(4098)、原発関連の出遅れとして新日本空調(1952)などが買われ上昇。その他、プレナス(9945)、巴工業(6309)、フルキャスト(4848)などが買われ上昇いたしました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチ。主力株では、ACCESS(4813)を始め、デジタルアーツ(2326)、日本ベリサイン(3722、サイバーエージェント(4751)などが上昇いたしましたが、楽天(4755)、SBIイー・トレード証券(8701)、ワークスアプリケーションズ(4329)、オプト(2389)、ぐるなび(2440)などは下落いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均は反発いたしましたが、マザーズ指数、ヘラクレス指数は続落いたしました。
 個別では、「ザラ場の銘柄情報」ピックアップ銘柄のスタートトゥデイ(3092)がストップ高となった他、イー・キャッシュ(3840)、オリコン(4800)、ユー・エム・シー・ジャパン(6939)、リプラス(8936)がストップ高。その他、リアルコム(3856)、ウェブマネー(2167)、シナジーマーケティング(3859)などが買われ上昇いたしました。

 さて、本日はサッパリとしない動きが続き日経平均株価は続落。これまでの材料株物色を引っ張ってきた古河電池(6937)、ジーエス・ユアサ(6674)、東京製綱(5981)などが崩れ大幅安となりました。その影響もあり他の材料株も軟調な銘柄が多く、短期資金の動きは後退しております。
 明日以降、ズルズルと下落を続けている新興市場などに資金が向かうのか?或いは、スピード調整完了となりまた電池関連や食糧関連、代替エネルギー関連などの材料株がまだ買われるのかが注目されます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−7円の13,822円と小幅続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は反発。原油価格の下落が好感され上昇。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)はFF(フェデラル・ファンド)金利を据え置くことを決定。声明文の内容は、ほぼ予想通りと受け止められ相場への影響は限定的でした。
 東京株式市場は米NY株式市場の上昇や、シカゴ平均株価先物大証終値+100円の13,980円と買われたことなどが好感されやや買い優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は+16円の13,845円と小高い位置でスタート。寄り付き直後に13,900円台に乗せましたが、その後は売り物に押され13,798円まで下落。後場は週末・月末投信設定からの資金流入期待や年金の買いなどから高く始まりましたが、引けにかけて上げ幅を縮小。結局−7円の13,822円と前日比マイナス圏に押し戻され本日の取引を終えました。
 中期基調はフラット。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●○○●○●●●●●●と「4勝8敗」で6連敗。25日移動平均線は14,100円と下向きです。日足は上ヒゲを持つ短小陰線を形成。昨日に続き下値もみ合いが続いております。

 昨日まで5日続落と下げ続けていたことや、米NY株式市場の反発もあり、今日はようやく反発かと思われましたが、終値では続落と上値の重い展開が続いております。大幅下落後、日経平均の日足は4つのコマを並べております。
 このもみ合いは下値を固め大きく上昇する為の動きなのか?或いは、反発場面でも上げる力が無いことからのヨコヨコの動きでこれから下げが待っているのか?見方が分かれます。「マエストロ」では、引き続き14,100円台に向かう動きに期待していきますが慎重姿勢で見ていきます。