本日の東京市場、週末である事とNY市場の3連休を背景に終始小幅な揉み合いで大引けも6円安の17.484円とほぼ変わらず、先物も5万8.085枚の出来高で17.530円変わらずの終りとなっているが、現物の終値に対して先物終値が46円の順ザヤとなっている点に注目である。出来高及び売買代金も少ない事が見送り気分の強さを表しているが昨日に続いて引け味は良いだけに来週の相場に期待を持って今週を終えたという所である。
昨日と本日の揉み合いは市場が相場の中身に於ける次の柱としての動きを強く注視している動きも含まれるものである。現在の相場は既に新日鉄では無く重電3社及びこれに続くハイテク半導体株と原子力関連株を柱に動いているが、ここへ来てようやく市場もそれに沿う動きとなって来た。一般的にもこの流れが柱として定まって今回の上昇相場が本格的に始まる事になり、先の新日鉄の様に誰もがこの流れが柱で買いだと強気になった所で全体相場は目先の小天井を付けて流れも変化を迎える事になる。相場はこの繰り返しでありいち早く次の流れを読んで動く事が大切という事である。これから再び利食う一方で新たな流れを仕込むというスタンスになるが、季節の移り変わりの如く慌てずじっくり腰を据えて相場に取り組んで行きたいものである。