東京六大学野球春季リーグが14日、東京都新宿区の神宮球場で開幕、「ハンカチ王子」の愛称で人気を集める早大の新人、斎藤佑樹投手が東大との開幕戦で先発投手としてデビューし、六回まで1安打無失点で初勝利をマークした。早大は8−0で大勝した。

 1年生が春季リーグの開幕戦で先発するのは極めて異例。1930年に先発したとの新聞記事があるが、東京六大学連盟には記録が残っておらず、内藤雅之事務局長は「戦前には数例があったようだが、最近では聞いたことがない」と話している。

 この日は民放テレビ局が開幕戦の一部を生中継。スタンドには女性ファンが目立ち、早慶戦以外では異例の1万8000人の観衆が注目ルーキーの好投に盛り上がった。大学野球人気復活への期待が大きく膨らみ、斎藤投手も試合後に「もっと観客を集めたい」と意欲を示した。