本日の東京市場はG7会議の無事通過とNY高をキッカケに先週の鬱憤を晴らす大踏み上げとなっている。ダウは143円高で始まり一時332円高があって大引けも264円高の17.628円、先物出来高9万2.714枚の大商いで250円高の17.650円引けである。何と言っても先週後半入った大量の売り玉が買い戻しに転じた事がこの動きの背景であり、本日の大きな反動と共に相場は本来の方向性を取り戻したという所である。
今月は相場が荒れる二日新甫である。新年度に入って大量の売り叩きに依って下に荒れる動きが目立って前半を過ぎ、後半に入った本日は買い戻しに依って踏み上げて後半上へ荒れる動きが始まったものと筆者は見る所である。相場は短期的に上にも下にも行き過ぎるのが常であり今月は二日新甫であるだけに特に大幅となる所であるが、目先の動きに一喜一憂していては乗れない事がこの相場の特徴である事は先に解説した通りである。また、この所の全体相場波乱の中でも流れに沿った銘柄はいずれも堅調に上昇し続けている点にも注目である。あくまでも目先では無く全体相場とその中身を正しく読み取る事が重要な場面という事である。
米商務省が16日発表した3月の小売売上高(季節調整済み)は3715億6700万ドル(約44兆5000億円)となり、前月比で0.7%増えた。2カ月連続の増加で、伸び率は2月の改定値(0.5%)より拡大した。2月の寒波から天候が回復し、個人消費の伸びを押し上げた。感謝祭の祝日が昨年より1週間早まったことも影響したとみられる。

 伸び率は市場の平均予測(0.5%)を上回り、昨年12月(1.1%)以来の高さとなった。前年同月比では3.8%増。変動の大きい自動車関連を除いた売上高は前月比0.8%増となった。2月の小売売上高全体の伸び率は速報値の0.1%を0.4ポイント上方修正した。自動車関連を除いても0.1%減から0.4%増に改定された。

 3月の内訳をみると、電子機器類が前月比1.9%減ったものの、ガソリンスタンドが3.1%、衣料・装飾品類が2.4%増えた。建設・園芸資材は1.4%、一般量販店は1.1%増加した。全体の4分の1を占める自動車・部品は0.4%増となった。