本日の東京市場、シカゴ225先物の17.630円引けを終始先物に大量の売り叩きが入ってダウ295円安の17.371円引け、先物出来高15万4.403枚もの大商いで17.390円の終りとなっている。折から続く日替わりの先物に対する売り叩きと買い戻しの両極端な動きに加えて中国に於けるGDPの発表が突然時間変更となった事を受けての金融引き締め懸念及び為替に於ける大幅な円高が本日の大幅下落につながっている。しかし、本日の最大の不安材料となった中国GDPの発表は前年比11.1%成長で特に金融政策には触れず為替も15時現在円安方向と一転して好材料になっている。また弱気筋の取り越し苦労であり明日は踏み上げを中心とする強い上昇相場となるであろう。昨日解説した通り日々の上下を繰り返しながらの長期上昇相場であるだけにじっくり取り組んでいる投資家に取っては毎日慌てる短期筋が勝手に上昇させてくれる相場である。一喜一憂せず腰を据えて取り組む事が大切な場面であり、兜町で言う所の「慌てる者は貰いが少ない」「待てば海路の日和あり」という事である。
本日の下落から、「17日の戻り高値17,782円を高値にリバウンド終了となりズルズルと下げていく」との可能性が高まっております。明日以降早い段階で、17,500円台を回復しそして17,700円台に乗せてくる展開とならない場合、今週いっぱいを想定していた調整が長引く可能性が高まります。
 ここ3年ほど4月・5月の東京株式市場は決まって暴落しているだけに、市場では『今年もそのようだ』と売りポジションに傾ける動きも出ております。