週明けの東京市場、NY高とシカゴ225先物の18.050円引けを受けて109円高と堅調に始まり再び18.000円どころを固める動きに入ったが10時半からの中国市場の下落をキッカケに上げ幅縮小の動きとなって大引け14円高の17.973円、一方の先物は7万3.269枚の出来高で18.010円と大台に乗せて終わっている。本日の上げ幅縮小のキッカケは中国の不動産引き締め観測を背景とする上海市場の大幅な下落であるが、先にも解説した通り中国は折から上昇を続けているだけに多少の下落は相場の一服として当然の動きであって心配する程のものではない。先のグリーンスパン氏の発言を受けての下落に依って大踏み上げが起こった事で約3カ月の揉み合いを抜けた動きと同様に本日の動きも次の18.000円を底とする上昇への理想的な押し目及び踏み上げの態勢作りとなるであろう。
先週筆者は「今後とも定期的に出て来るであろう市場を不安に陥れる悪材料やそれに依る多少の下落に惑わされる事の無い様に取り組む事が大切」更に「悪材料、好材料、どちらもこじつければ無い日は無い。その時の相場の質を読み取りそれらが瞬間ではなく後々どう影響するかを見極める事が大切」と解説してあるが、踏み上げを上昇の質とする現在の相場に於ける本日の動きは次の新しい上昇へ入る為に必要な燃料を大量に蓄えたものと筆者は見る。前回と同様に中国市場の反転に依ってこれに火が点く事になるであろう。この場面に於いて弱気は禁物である。
本日の新興市場は売り物に押され軟調。主力株では、スパークス・グループ(8739)、ユー・エス・ジェイ(2142)、ミクシィ(2121)、USEN(4842)などが買われましたが、ACCESS(4813)、インテリジェンス(4757)、サイバーエージェント(4751)、アセット・マネジャーズ(2337)などは売り物に押され株価を落としております。
 JASDAQ平均、マザーズ指数は下落いたしましたが、ヘラクレス指数は小幅続伸となっております。

 個別では、アイ・ビー・イー(2347)、フリーワーク(2486)、アドウェイズ(2489)、ゴメス・コンサルティング(3813)、ODKソリューションズ(3839)、ネクストウェア(4814)、アストマックス(8734)などがストップ高まで買われ、ZOA(3375)、テリロジー(3356)、ネクストジェン(3842)なども買われております。