ついに2月以来の18.000円に乗せて終わった本日の東京市場である。朝から先物を中心にまとまった買戻しが入って小高く始まり一時はマイナスに転じる所もあったが22円安から一点再び踏みが入って前引け90円高後場からは大引けまで一貫して18.000円どころを下値として固める動きとなって80円高の18.053円引けの終りである。やはり上値の節を抜くのは踏み上げであり、前場で踏んで上値を抜いて後場で下値を固めるという完全に次の段階へ入った本日の相場である。また、折から筆者は中国に対する懸念に依る東京市場での不安と売りは次の踏み上げの素になるまでの事で心配無しと解説して来たが、本日は上海市場が始まる頃には既に踏みに入って大きく上昇している点に注目である。これもまた今までとは違う強い動きで相場が新しい段階に入った事を示す大きな変化の一つである。
ここ数日行きそうで行かない動きは多少ともやきもきさせられたが先の約3カ月続いた揉み合いを突破した17.800円抜けからたった3日目にして大台18.000円乗せは大変強く素晴らしい動きである。重ねて言うがこの強さは踏み上げにあり、中身に於いても昨日も本日も新高値を付けている銘柄に共通している事は空売りが多く入っていて好業績であるという点に注目である。全体相場と相場の中身、どれを見ても完全に売り方の買戻しに依る踏み上げが上昇の質になった所であり、これで目先18.300円乗せから次の18.500円乗せを目指す事になる。今後とも定期的に市場を不安に陥れようとする悪材料が出て来る事になり惑われた者が上昇を手伝う事になる。この相場に於いて弱気は禁物、断固強気で臨む事が大切という事である。
 さて、市場は「海運株の次なる銘柄」を探る展開となっております。本日は富士興産(5009)、三井松島産業(1518)、住友石炭鉱業(1503)など石油や石炭などの低位銘柄に短期資金が集中し大幅な上昇を演じております。また、不動テトラ(1813)は高値を更新し、これまで下げ続けてきたニイウス コー(2731)も値幅制限いっぱいまで買われ注目度も高まっております。
 ここ最近の相場では、材料性がある銘柄が朝方“ポン”と買われるとそのままグングンと引けにかけて上昇する動きとなっておりますので、その“ポン”と飛び出したところを飛び乗っていく形となります。ザラ場向き合える会員様は是非「ザラ場の銘柄情報」もあわせて銘柄の動きを見て下さいませ。