本日の東京市場、NY安とシカゴ225先物の17.970引けを受けて小安く始まり終始小幅な揉み合いとなって大引け12円安の18.040円、先物は6万2.362枚の出来高で18.040円の終りとなっている。昨日までの揉み合い上抜けと大台乗せとの大きなポイント2点を通過した4連騰約460円の上昇に対する一服という所であるが、それでも18.000円どころ守って12円という小幅な下落に留めている点、先物も一日中シカゴ225先物を上回って大引けは寄り付きより30円高く終わっている点に注目である。明日は明後日に控えた今月最初のSQに対するロールオーバーも入って来る事になるだけに改めて買い戻しをキッカケとする踏み上げ相場に大いに期待する所である。
筆者は再び売り方の買戻しをキッカケとする踏み上げを上昇の質とする相場になった事を解説しているが、本日発表の3市場信用取引残は買い残が1.323億円減の3兆9.651億円で3週間連続減少の一方で売り残は979億円増の1兆5.717億円と大幅に改善している点をその裏付けとして注目である。この質の相場は買い方の前向きな買い物に依る上昇では無く売り方が拡大する損に終止符を打つべく入れる買戻しに依る上昇であるだけに上値を取っ払う強烈な上昇となるが、あらかた踏んだら次の上昇への力を溜めるべく売りを誘う押し目となる事を頭に入れて置きたいものである。このハッキリとしたリズムを繰り返しながら上昇する事になるだけに取り組む個別銘柄の相場に於いても大幅に上昇している時点で完全に踏んで一相場終えて流れが他へ移るか、次の上昇へつなげる押し目を作るって流れを続行させるか、この見極めが重要な場面である。いずれにしても「売り方が作る踏み上げ相場」であり、この動きが相場の中身に於ける流れを循環しながら全体相場は上昇し続ける事になるであろう。SQに依るダウ18.300円乗せに期待である。