SQである本日の東京市場、NY市場の大幅安とシカゴ225先物の17.735円引け更には世界的な金利上昇と4月の機械受注が予想を下回った事を背景に148円安で始まり安値356円安まで下げたが大引けにかけては戻しに入って274円安の17.779円引けとSQ値17.912円は下回ったが25日線は守って終り、先物出来高12万3.226枚で17.790円引けとシカゴ225先物を上回って現物に対しても約10円高い終りとなっている。再びNY市場の大幅下落と金利上昇という思わぬ不安材料が出て来た事に依る全面大幅安であるが、金利の上昇は経済が成長している証拠であるだけに遅かれ早かれ来るものであって一方的な悪材料では無い。これを過剰に心配する者が多い事が本当の悪材料である。今回もまた折からのグリーンスパン氏の発言に依る動きや中国市場に於ける一時的な下落を受けての動きと何ら変わらないものと筆者は見るものであり、いずれも初日は大幅下落であるがこれをバネにその分を埋めて尚上がる強い上昇相場となって現在に至っている点に注目である。
折から解説の通り出て来る材料に対する瞬間的な反応よりもそれが後々どう影響するかを見極める事が大切である。本日の悪材料が重なった事での大幅下落がその瞬間的な反応であり、この動きが重くなっていた上値を抜く原動力となる。筆者は前回も「この相場に於いては定期的に出て来る市場を不安に陥れる悪材料やそれに依る下落に惑わされる事無く取り組む事が大切」と解説したが、踏み上げを質をする上昇相場にあっては売りを溜め込む短期的な下落は長期的な上昇を続ける為に必要な動きである。相場の中身に於いても同様であり、この上昇の為の下落というどちらも極端にハッキリしたリズムをこの相場の特徴として理解し動揺する事無く一貫して強気で取り組む事が大切である。地球温暖化対策を背景とする関連株を中心とする相場の反転に大いに期待である。