本日の東京市場、NY市場の荒れた動きとシカゴ225先物の17.930円引を背景に小幅高で始まったが高値28円高から下落に転じて安値98円安を付けて大引け73円安の17.760円、先物は本日も仕掛け的な売り叩きが入ったが出来高7万8.853枚で17.800円引けと現物に対して約40円順ザヤの終りとなっている。
昨日に続いて出来高も少なく先物には売り叩きが入って相場の中身に於ける流れも乱れているが、昨日の相場とは対照的に全体の下落に対してそれぞれの流れは堅調な動きとなっている点に注目である。昨日筆者は本日の相場の中身で目先の方向性が決定付けられると解説したが、全体が不安定な中でもそれぞれの流れはまだ弱いながらもしっかり動いている事から引き続き押し目を入れながら上昇を続ける相場に変わり無いものと筆者は見る。ただし、14日の日銀金融政策決定会合を控えて市場に於いては見送り気分が非常に強くなっているだけに金利動向がハッキリするまでは大きく動く事も無いであろう。また、金利の上昇については先に解説した通り経済が成長している証拠であるだけに遅かれ早かれ来るものであって一方的な悪材料では無い。筆者は政府の都合で選挙前の利上げは無いものと見るが、仮に利上げした所で異常に低い水準を適正に戻す前向きな動きである。つまり、これを過剰に心配する者が多い事が本当の悪材料であり、利上げ、据え置き、どちらでもハッキリする事が目先の相場に於ける最大の好材料となるであろう。弱気は禁物である。