本日の東京市場、止まらない金利上昇とNY安及びシカゴ225先物の17.680円引けを背景に129円安で始まり安値168円安を付けたが後場に入ってプラスに転じ所もあって大引け28円安の17.732円、先物は10万1.893枚の出来高で17.730円引けの終りとなっている。明日に日銀政策決定会合を控えて見送り気分が非常に強い上に最近の市場に於ける一番の注目点である金利の上昇が続いているだけに本日の下落は仕方が無い所であるが、それでも後場にはプラスに転じるにまで戻して結局引けも28円安と小幅な下落に留めて終わっている点はこの相場の強さとして注目すべき点である。
今週に入ってからの相場は小休止といった所で本来の動きでは無い。その原因は世界的な金利上昇を背景とする明日の日銀政策決定会合への強い不安である。また、この不安は利上げとなるか据え置くかどうなるかわからない事への不安であって明日どちらでもハッキリする事で解消する事になるであろう。昨日触れた通り相場そのものの強さも方向性も変わっていないだけにこの不安が解消すると同時に先週までの日々上値に挑戦する強い上昇相場を取り戻すものと筆者は見る。明日の日銀の発表とそれを受けての相場に注目である。
 その中目立った銘柄では、ピクセラ(6731)、ネクシィーズ(4346)は本日もストップ高となり人気継続。鋼材値上げを受け日本高周波鋼業(5476)が+42円の283円と大幅上昇を演じ、東証1部上昇率ランキング2位に躍り出た他、山陽特殊製鋼(5481)がストップ高大同特殊鋼(5471)、三菱製鋼(5632)もそろって人気化しております。
 また、注目銘柄の富士興産(5009)が反発に転じた他、東亜建設工業(1885)、不動テトラ(1813)なども幅のある上昇を演じております。サイボウズ(4776)は連日のストップ高となっております。
また、三井松島産業(1518)、住友石炭鉱業(1503)もしっかりとしており相場は終わっていない様子。日立造船(7004)は高値を超えてくるのか注目されますし、東亜建設工業(1885)、東洋建設(1890)、佐伯建設工業(1889)など低位建設株の動きも日々気にさせられます。