本日の東京市場は昨日までの3連騰に依ってできたチャートに於ける「三空は売り」が心配されたが終始小幅に揉み合って14円高の18.163円高値引け、先物も5万2.398枚の出来高で18.180円引けと連日の順ザヤとなっている。昨日筆者は現在の市場に於ける弱気は何かに付けては増加すると解説したが、今度はチャートを引っ張り出して来たという所である。罫線や格言を参考にする事は大切ではあるが、その時の相場の質に依って結果は大きく変わるという事も頭に入れておく必要があるものである。折から解説の通りこの相場の上昇の質は売り方の買戻しに依る踏み上げにあり、再び惑わされた弱気の取り越し苦労の売り物が明日以降の踏み上げの素となるであろう。本日の高値引けと先物の相変わらずの順ザヤがこれを示す動きであり、目先の新高値18.215円抜けに注目である。
東京市場は既に長期的な上昇相場に入っているが、この中で上昇しては不安材料が出て来て弱気が増えて多少の押し目を作った所から強く上昇を繰り返している点に注目である。毎回その不安材料が違うだけで相場は同じであり、この動きが上昇の質は売り方の買戻しをキッカケとする踏み上げである事を証明している。悪材料も好材料も些細な事まで含めれば両方とも全く無い日は無く、筆者の好きな格言「相場は相場に聞け」の通りその時その時の相場を理解して日々出て来る材料がどう影響するかを読む事が重要である。重ねてこの質の相場に於いて弱気は禁物である。
目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」で動き出した場面でピックアップさせて頂いたシルバーオックス(8024)が大幅上昇し東証1部上昇率ランキング3位にランクイン。市田(8019)、ツカモトコーポレーション(8025)、大東紡織(3202)などは短期資金流入から人気化し上昇。
 その他、加ト吉(2873)を始め、アーバンコーポレイション(8868)、双信電機(6938)、シンプレクス・テクノロジー(4340)などが買われております。アーバンコーポレイション(8868)は連日の高値更新となっております。
個別では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした銘柄からオー・エイチ・ティー(6726)がストップ高を重ねた他、サムシングHD(1408)、プラネット(2391)、テリロジー(3356)、GDH(3755)、アイ・エム・ジェイ(4305)などもストップ高まで買われております。