本日の東京市場、NY市場の堅調とシカゴ225先物の18.225円引けを背景に小高く始まり10時過ぎから先物を中心に踏みが入って高値133円高を付けて大引け48円高の18.211円、先物は9万22枚の出来高で18.240円引けと本日も現物に対して約30円の順ザヤで終っている。本日の前場は売り方の買戻しをキッカケとする踏み上げに依って先の高値18.215円も軽く抜ける強い上昇となっており、その達成感と利食いを背景とする後場から大引けにかけての上げ幅縮小は明日以降の相場を上昇させる理想的な上値取りの形となって来た。先物は相変わらず順ザヤが続いている点、売りを誘いつつも4カ月ぶりの18.200円台に乗せて引けた点に注目であり、押しそうで押さない本日で5連騰の上昇は今後を踏まえた最高の相場付きという事である。
連日解説している通りこの相場の上昇の質は売り方の買戻しをキッカケとする踏み上げである。しかし、それだけに売り方が買い戻して踏み上げたら次の上昇の燃料である売りを溜めるべく多少の押し目を作る事になる。つまり折から定期的に出て来てはいつの間にか消えて行く不安材料は目的が売りを溜める事であって市場を一時的な不安に陥れる事ができれば何でも良い言って過言では無い。また、その程度の事ばかりである。7月2日の日銀短観を控えて再びこれを不安材料とする売りが入る事になるであろうが、これを弾みに更なる上値を取るという事は毎日お読みになっている皆さんにはもうお解かりの事と思うものである。質が大きく変わらない限りこの相場に於いて弱気は禁物という事である。
目立った銘柄では、2008年4月期連結業績見通しが好感された東建コーポレーション(1766)がストップ高。「日本橋兜町を国際金融センターとする構想」から日本橋に本社を持つツカモトコーポレーション(8025)、市田(8019)が大幅続伸。
 その他、日本ピストンリング(6461)、ペガサスミシン製造(6262)、三井海洋開発(6269)、ブックオフ(3313)、新興プランテック(6379)などが買われました。
個別では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした銘柄からオー・エイチ・ティー(6726)がストップ高を重ねた他、タケエイ(2151)、プラネット(2391)、セレブリックスHD(2444)、ODKソリューションズ(3839)、サイバーコム(3852)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281)などもストップ高まで買われております。
暴騰銘柄の暴落後の反騰期待でピクセラ(6731)をマーク。低位株では大末建設(1814)、東洋埠頭(9351)、ニイウス コー(2731)などの動きに期待しております。
 新興市場銘柄では、ブイ・テクノロジー(7717)、インタートレード(3747)、メディア工房(3815)、バリューコマース(2491)、ファンコミュニケーションズ(2461)などの上昇に期待しております。