本日の東京市場、NY市場の大幅下落とシカゴ225先物の18.090円引けを背景に94円安で始まったが直後に付けた安値103円安から先物を中心に踏みが入って高値76円高を付けて大引け28円高の18.240円新高値、先物は9万5.281枚の出来高で現物に対して約20円順ザヤの18.260円引けとなっている。
本日の全体相場の28円高終値だけ見れば小幅であるが103円安から76円高まで一気に約180円分上昇した動きに大きな意味がある。踏み上げを質とする上昇相場に変わりは無いが、先週までの大幅に高く寄り付いてそのまま引ける形からザラ場で踏み上げる「朝安引け高」の形となって来ている点である。折からの押しそうで押さない相場付きが朝方売らせておいて引けで高くする相場付きに変わって来たという所であり、適度に売りを誘い込んでいる事が本日の6連騰につながっている点に注目である。いよいよ相場は本日の新高値達成で更なる上値を取るべく加速する事になるであろう。引き続き一貫して強気で臨む所である。
目立った銘柄では、液晶テレビ画面の輝度を調整する小型配線基板を開発したことが材料視されたシルバー精工(6453)が大幅上昇となり東証1部上昇率ランキングトップに君臨。日本橋に本社を構えるイワキ(8095)や、ガス検知器を手掛ける理研計器(7734)なども人気化し上昇。

 その他、小松精練(3580)、パスコ(9232)、トウペ(4614)なども買われ、『暴騰銘柄の暴落後の反騰期待』としてピックアップさせて頂いたピクセラ(6731)も「地上デジタル放送の受信機事業に参入する」との報道から大幅上昇を演じました。
 個別では、オー・エイチ・ティー(6726)がストップ高を重ねた他、アスカネット(2438)、メディア工房(3815)、サイバーコム(3852)、クラスターテクノロジー(4240)、e−まちタウン(4747)などもストップ高まで買われております。 
 さて本日で日経平均株価も6日続伸となりました。短期的には明日以降の調整を想定しながらの見方となります。昨日も書かせて頂きましたが、日経平均株価が大きく下げずに足踏みするような調整でしたら、市場のムードもそれほど悪化せず、先日まで賑わっていた低位材料株や新興市場銘柄が買われるような動きが期待されます。

 ピックアップ銘柄からは、メディア工房(3815)がストップ高となり、ピクセラ(6731)も大幅上昇を演じております。まだ大きく上げていない銘柄からブイ・テクノロジー(7717)、インタートレード(3747)、バリューコマース(2491)、ファンコミュニケーションズ(2461)などの上昇に引き続き期待していきます。