週明けの東京市場サブプライムローン問題の再燃を背景とするNY市場の大幅下落とシカゴ225先物の18.045円引けを受けて80円安で始まり後場に入って大きく戻して高値14円高までプラスに転じる所もあったが大引け101円安の18.087円、一方の先物は9万7.675枚の出来高でシカゴ225を大きく上回る18.100円引けで連日の順ザヤを保って終わっている。
前回もNY、東京、共に市場を不安に陥れておきながらいつの間にか消えて行ったサブプライムローン問題であるが、今回も明日の米一戸建て住宅販売の発表を以って落ち着く事になるであろう。先にも解説したがそもそもサブプライムローンはローン市場全体の1割程度であって影響は限られているに加えて何となれば金利の引き下げという政府の伝家の宝刀がある。焦げ付きで大きな悪影響を受けるのは一部深く関係を持つヘッジファンドだけであり、これに依って相場が一時的に押す事はあっても大きく方向転換する事は無いものと筆者は見る。折から解説の通り売り方の買戻しに依る踏み上げを上昇の質とする現在の相場で次の上昇へ向けて売りを誘い込む段階に入ったまでの事であり、弱気一色の本日で一時プラスに転じた点と先物の依然として先高を示す動きとなっている点に注目である。
目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」でお伝えした富山化学工業(4518)がスイスのロシュと抗リウマチ薬でライセンス契約を締結した事が好感されストップ高と暴騰。新光証券が投資判断を「2+」から「1」に引き上げたツルハホールディングス(3391)が上昇。
 大和総研が新規レーティング「2」とし目標株価1,500円を掲げたヨコオ(6800)が+68円の1,188円と上昇した他、エス・サイエンス(5721)、イチケン(1847)、山武(6845)、日本精線(5659)なども買われております。
個別では、アライヴ コミュニティ(1400)を始め、サムシングホールディングス(1408)、フォーサイド・ドット・コム(2330)、オックスホールディングス(2350)、オリコン(4800)などがストップ高まで上昇し、オプト(2389)、イー・キャッシュ(3840)、インタートレード(3747)、マネーパートナーズ(8732)なども幅のある上昇を演じております。

 さて、米NY株安を嫌気し下落しておりますが、スピード調整の動きと見られます。個別では一部のハイテク株の主力どころが買われているだけで、それ以外は“さっぱり”というような動きとなっております。
 ただピックアップ銘柄から、ネットエイジグループ(2497)、メディア工房(3815)、ピクセラ(6731)、インタートレード(3747)、ファンコミュニケーションズ(2461)などに続き、本日は、ブイ・テクノロジー(7717)が大幅上昇を演じております。
 引き続き、まだ上げていない銘柄から、バリューコマース(2491)、メディアグローバルリンクス(6659)、暴騰銘柄の暴落後の反発狙いでアドウェイズ(2489)などをマークしていきます。また、暴騰後に休んでいる東証1部の低位建設株などもそろそろ動きが出ても良い頃となっております。