本日の東京市場、NY安とシカゴ225先物の18.040円引けを背景にしながら10円高と堅調に始まり一時は安値78円安まで下げる所もあったが18.000円を守った事から後場寄りと大引け間際で2度プラスに転じて大引け21円安の18.066円、先物は9万4.481枚の出来高で本日も現物に対しても約24円順ザヤの18.090円引けとシカゴ225先物を上回って終わっている。昨日のNY市場は朝から堅調で一時135ドル高まで上昇する強い動きであったが大引けにかけてマイナスに転じて8ドル安の引けとなった事を受けての本日の東京市場の動きであるが、相変わらず先高を示す先物の動きに加えて寄り付きを含めると3度プラスとなった点は相場が強く上へ行きたがっている事を示している。NY市場に於けるサブプライムローン問題をキッカケとする東京市場のこの3日間の下落は先週の6連騰に対する理想的な押し目となり、NY市場の反発をキッカケに押し目を完了すると同時に踏み上げて次の上昇波動に入る事となるであろう。今夜のNY市場及びそれを受けての明日の相場に注目である。
目立った銘柄では、特別会員銘柄のシルバー精工(6453)が+10円の66円と暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。みずほインベスターズ証券が新規にレーティング「1」とした大同工業(6373)が買われ、ニッケル先物高から大平洋金属(5541)が人気化した他、木村化工機(6378)、コカ・コーラウエストホールディングス(2579)、アネスト岩田(6381)、生化学工業(4548)なども買われております。
個別では、オリコン(4800)、テイツー(7610)がストップ高と買われた他、タケエイ(2151)、ダイナシティ(8901)、テンポスバスターズ(2751)などが上昇。イー・レヴォリューション(4233)、アイレックス(6944)など超低位銘柄も買われております。
 反面、直近公開銘柄から幼児活動研究会(2152)、インフォテリア(3853)、フリービット(3843)がストップ安に沈み、マネーパートナーズ(8732)、NTTデータイントラマート(3850)、サイバーコム(3852)、日本一ソフトウェア(3851)、ネットインデックス(6634)なども大きく売られております。

 さて、日経平均株価は下げたといっても下げ幅は小幅に留まり崩れるような動きではございません。しかし、直近公開銘柄を筆頭に新興市場銘柄や仕手性のある低位材料銘柄が嫌な下げ方をしており、投資意欲を後退させております。
 個別重視で大きく下げた銘柄を反発期待で見ていきますが、資金の逃げ足は早まっているだけに、注意しながら小すくいで見ていきます。一筋縄ではいかない相場です。上昇途中の調整がどの程度まであるのか、海外市場の動向も含め分岐点に差し掛かっております。