本日の東京市場、待望のNY市場の反発とシカゴ225先物の17.965円引けを受けて66円高と堅調に始まったが鉱工業生産指数の発表が予想を下回った事を背景に力は弱く終始小幅に揉み合って大引け82円高の17.932円、先物は7万153枚の出来高で17.970円引けとなっている。今回の押し目に入るキッカケとなったNYに於けるサブプライムローン問題に決着が付いていないだけに本格的な力の入った上昇とまでは行かない動きであるが、ひとまず小幅であっても昨日を底に反転した点は評価すべき所である。引き続きサブプライムローン問題の動向に依って相場が一変する所であり、NY、東京、共に今夜のバーナンキ氏の発言を受けての動きに注目である。
イマイチ力の足りない全体相場の動きに対して相場の中身は一足先に次の上昇相場へ向けての態勢が大きく進展した一日となっている。折からの流れに加えて新しい流れも出て来ていずれもうねりを伴った強い動きとなっている点に注目である。全体相場の上昇にはまずその中身に柱となる流れの強い上昇が必要であり、昨日の非常に悪かった相場の中身が本日で一転した事は今後の相場に大いに期待して良いという事である。
筆者は昨日の相場が「陰の極」であった事を改めて感じるものである。相場としての本日の自然な底打ち反転に加えて昨日の一日を通した下げの方向と先物の10万枚を超える大商い、更に久々の某外資証券の大量の売り叩きと200円以上の下落は近々強力な踏み上げが起こる条件を揃えている。筆者は今夜のバーナンキ氏の発言がそのキッカケになる気がしてならない所であり、明日の相場に大いに期待する所である。
昨日まで日経平均株価が4日続落となっていた東京株式市場も米NY株式市場の上昇も後押しとなりようやく反発となりました。寄り付き前に経済産業省から発表された5月の鉱工業生産・速報値は前月比0.4%低下と「0.8%上昇」との市場予想を下回り、3ヶ月連続で低下。市場では「日銀短観に期待」と、上昇に必要な好材料を欲しております。
 個別では、ブリヂストン(5108)を始め、横浜ゴム(5101)、東洋ゴム工業(5105)、住友ゴム工業(5110)などタイヤ株が大幅上昇。トヨタ自動車(7203)、ダイハツ工業(7262)、ホンダ(7267)など自動車株も買われております。 
 また、武富士(8564)、アコム(8572)、アイフル(8515)など消費者金融株も上昇。松坂屋ホールディングス(3051)、大丸(8234)、良品計画(7453)、ミニストップ(9946)、ユナイテッドアローズ(7606)など小売株も続伸。NY原油先物高から新日本石油(5001)、コスモ石油(5007)、AOCホールディングス(5017)、石油資源開発(1662)など石油株も買われております。
目立った銘柄では、22日提案の「特別会員銘柄」からチタン工業(4098)が暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。大きく下げていた銘柄から戸建て・マンション分譲を展開するアーネストワン(8895)が反発しストップ高に。
 その他、クリエイトエス・ディー(2794)、サニックス(4651)、富士興産(5009)、ウッドワン(7898)、丸栄(8245)などが買われております。
個別では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした銘柄から、マネーパートナーズ(8732)、アドウェイズ(2489)がストップ高まで買われた他、UBIC(2158)、モック(2363)、ジェーソン(3080)などもストップ高
 その他、26日の特別会員銘柄、昨晩に一般会員の皆様にも提案させて頂いたデジタルアドベンチャー(4772)が+35円の337円と暴騰したのを始め、ゴメス・コンサルティング(3813)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、インタートレード(3747)、アプリックス(3727)、ドリコム(3793)なども幅のある上昇を演じました。
 さて、5日ぶりに反発に転じた東京株式市場ですが、本日の動きを見たところ、反発に迫力は無く短期資金を巻き込み熱くなるような銘柄は限定されております。
 資金の逃げ足は早くなっており、2連騰・3連騰した銘柄などを追いかけてしまうと高値を掴んでしまうリスクも高いといえます。
 マザーズ指数が直近高値を抜けてくるか、日経平均株価が上向きを鮮明とするまでは、デジタルアドベンチャー(4772)、ビーマップ(4316)などのように、暴騰銘柄の暴落後の短期反発を個別重視で狙っていく作戦が良いと思われます。明日は暴騰後に大きく株価を落とした超低位銘柄などの反発を狙っていきます。
本日の日経平均株価は+82円の17,932円と反発。米NY株高にシカゴ平均株価先物高、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が金額ベースで買い越しに転じたことなどが好感され朝方から買い優勢の展開。
 日経平均株価は+66円の17,915円と17,900円台でスタート。「このまま18,000円台に乗せてくるか」との声も出ておりましたが、上値も重く+82円の17,932円で本日の売買を終了しております。
 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○○○○○○●●●●○で「7勝5敗」。25日移動平均線は17,923円と上向き。日足は上下に短いヒゲを持つ短小陽線で“はらみ線”。
 前日の下落から売り転換となりチャートが悪化、18,000円台を大きく割り込んだ日経平均ですが、本日ひとまず反発となりました。米NY株高を受けての動きですがテクニカル的な反発とも見られます。ただ、買い気は盛り上がらず反発も限定的です。
 本日の上昇で、調整一巡となり再度高値を目指すのか?または、下落トレンドの中での小さい戻しに過ぎないのか?判断が分かれるところです。
 市場では、円キャリートレードの巻き返しからの暴落懸念も叫ばれておりますが、去年のような暴落はないのではないかとも思われます。
 引き続き、更なる下落に対しての注意は必要ですが、反発継続の動きに期待しております。