昨日のNY市場はカントリーワイドファイナンシャルの倒産懸念に依って340ドルを超える大幅下落となったが大引けにかけてはFRBが緊急会議を開くとの噂から急激に戻して15ドル安ナスダック7p安シカゴ225先物15.950円引けとなっている。東京市場は113円安の始まりから終始投げ売りの動きで大引け874円安の15.273円、先物は26万5.267枚の大商いで15.300円引けとなっている。相場の中身に於いては流れも無く良い銘柄も悪い銘柄も全てが売られる相場付きとなっており、相場付きとして一昨日と同様であるが本日は全体が強烈な下落となっているだけに一時はストップ安が40銘柄を超えるパニック売りの動きも出て来ている。
繰り返しになるがここはサブプライムローン問題の解消を待つしか無い所であり、昨日噂として流れたFRBの緊急会議と金利引下げが実現するか今夜のNY市場に注目である。

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 8月17日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は続落。DOWは−15ドルの12845ドル、NASDAQ総合指数は−7.76ポイントの2451.07ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−100円の15,950円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4890万株、買い3340万株、差し引き1550万株の大幅売り越し観測(金額ベースも大幅な売り越し)でした。

 東京株式市場は暴落し3日連続で年初来安値を更新しました。日経平均株価始値16,035円と前日終値16,148円から113円安くスタートし、その後も反発することなく下げ幅を拡大。後場には下げが加速し15,500円までも割り込みました。引けは−874円の15,273円で本日の売買を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり87銘柄に対し、値下がりは1,620銘柄、変わらずは17銘柄。東証1部の売買代金は4兆2391億円、売買高は29億4247万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は暴落。売りが売りを呼ぶまさに負の連鎖状態。寄り付き直後に大手銀行株が買われたことから、売られながらも押し目買いが入っておりましたが、後場に入ると先物主導で更に下落。パニック売り状態となり記録的な下げ幅で本日の取引を終えました。東証1部新安値銘柄は826と今年最多となり、東証1部の値下がり銘柄数は全体の93%強に達しました。『陰の極』です。

 個別では、出来高トップの新日本製鐵(5401)が−79円の714円、出来高2位の住友金属工業(5405)が−72円の522円と暴落するなど鉄鋼株が大きく売られ、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株も大幅安。
 また、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株や、日本冶金工業(5480)、日本金属(5491)などステンレス関連株も大幅続落。

 更に、新和海運(9110)、飯野海運(9119)、第一中央汽船(9132)など海運株や、三井造船(7003)、日立造船(7004)、佐世保重工業(7007)などの造船株、キヤノン(7751)、ソニー(6758)、TDK(6762)、京セラ(6971)などハイテク株も大きく売られております。
 その中、奥村組(1833)、ニトリ(9843)、ブラザー工業(6448)、KDDI(9433)、日本製紙グループ本社(3893)などが逆行高となっております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は投売り商状で暴落。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)を始め、スパークス・グループ(8739)、ディー・エヌ・エー(2432)、ACCESS(4813)、ミクシィ(2121)、フィンテック グローバル(8789)、アセット・マネジャーズ(2337)などが揃って売られております。
 JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数の新興3市場は続落し安値を更新。JASDAQ平均は13営業日続落となりました。

 個別では、フレームワークス(3740)、バックスグループ(4306)が逆行しストップ高まで買われましたが、ディーバ(3836)を始め、アマナ(2402)、アイル(3854)、ユー・エム・シー・ジャパン(6939)、フルスピード(2159)、ファンドクリエーション(3233)、ファーストエスコ(9514)などストップ安に沈む銘柄が続出しております。

 さて、とうとう来ました。セリングクライマックスです。先日書かせて頂いた下げの最終段階の動き、テクニカルを超えた更なる下落。市場は追証売りにストップロスからの売りと大波乱です。
 毎年、1年に2回ほど大きく下げる場面がありますが、その中でも今回の下げは早くそして深く強烈なものとなりました。それだけに反騰に転じた場面では上昇幅も大きくなりそうです。

 週末の米NY株式市場が上げようと下げようと来週月曜日の寄り付きが高かろうと安かろうと『強気買い』で臨みましょう。銘柄は大きく下げた銘柄をドカンとセットで買い向かいます!東証1部銘柄がお好きな方は東証1部から特に下げ幅の大きい銘柄を。
 ストップ高連発を狙う方は新興市場から、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、リミックスポイント(3825)、チップワンストップ(3343)、フィスコ(3807)など容赦なく下げてきた銘柄を『買い』です!

 とにかく年に一度あるかの買いチャンス到来!仮に週明けの月曜日、まだ下げる動きになったとしてもザラ場の上げ下げには眼をつぶり買っていきます。新興市場ストップ高続出の展開。東証1部銘柄も大きく下げた銘柄の暴騰に期待していきます。
 会員の皆様には『強気買い銘柄』をセットで提案させていただきます。短期で15%、中期では30〜50%UPも狙える銘柄を選別させていただきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−874円の15,273円と大暴落。昨晩の米NY株式市場は小幅の下落に留まりましたが、シカゴ平均株価先物大証終値−100円の15,950円と安く回ってきたことや、為替の円高などが嫌気され売り気配で取引を開始。
 寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が、差し引き1550万株の大幅売り越し観測となったことや時間外取引のGLOBEXでナスダック100株価指数先物、S&P500種株価指数先物の下落も悪材料となりました。

 日経平均株価は−113円の16,035円で寄り付き、その後もズルズルと下落。テクニカル的な底値判断から「ザラ場の銘柄情報」で後場寄りで「先物・オプション買い」を提案させて頂きましたが、引けにかけて更に突っ込み−874円の15,273円とクラッシュしたかの下落幅を記録し本日の売買を終了しました。

 中期基調は下向きを継続。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●○○○●○○●●●で「6勝6敗」。25日移動平均線は17,250円と下向き継続。日足は窓空け大陰線、三空に三手大陰線と底値圏の形となりました。

 7月17日の18,269円から本日安値の15,262円までワントレンドで3,007円幅の下落。率にして16.46%の下落です。25日移動平均線との乖離や各種テクニカル指標を見ても大底圏、記録的な数値を出しております。
 先物先物オプションも「買い」スタンスとなります。とにかく来週からの反騰相場に期待していきましょう。
米国株、大幅高で始まる――FRB公定歩合引き下げ、金融株上昇
 17日の米株式相場は大幅反発して始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比282ドル40セント高の1万3128ドル18セント、ハイテク比率の高いナスダック総合株価指数は同62.79ポイント高の2513.86で推移している。早朝に米連邦準備理事会(FRB)が金融機関に資金を貸し付ける際の基準金利である公定歩合を0.50%引き下げ5.75%にすると発表した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した金融市場の混乱が落ち着くとの見方が買い安心感につながったようだ。



 JPモルガン・チェースシティグループのほか、ゴールドマン・サックスベアー・スターンズなど金融株が軒並み大幅高となっている。前日までの6日続落で35%下落していた住宅ローン最大手カントリーワイド・ファイナンシャルは20%超の急伸。アナリストの投資判断引き上げが伝わったホーム・デポが上昇。前日夕発表の決算と収益見通しが市場予想以上だったヒューレット・パッカード(HP)が買われた。



 米自然食品大手のホールフーズ・マーケットが上昇して始まった。同業大手のワイルド・オーツ・マーケッツの買収を巡り連邦取引委員会(FTC)が買収差し止めを求めて両社を提訴していた問題で、米連邦地方裁判所はFTCの請求を棄却する判決を下した。買収成立の期待が広がり買いが入った。ワイルド・オーツも大幅高。



〔NQNニューヨーク=荒木朋〕

(8/17 22:39)