本日の東京市場、NY市場の大幅上昇とシカゴ225先物の16.155円引けを背景に193円高で始まり高値432円高を付けて大引けは今回の下落に対する3分の1戻し達成の415円高16.316円引け、先物大引けにかけて踏みが入って13万598枚の出来高で16.360円引けと昨日に続いて現物に対して約44円の順ザヤの終りとなっている。サブプライムローン問題への不安は依然としてあるが改善すべく行われる行動を好材料に相場は立て直しに入った所であり、本日の3分の1戻しから次は半値戻しを目指す事になるであろう。全体も中身も相場の質は昨日の大引けから大きく変わって来た点に注目である。
本日は終始全面高であるが中でも一昨日と昨日解説した流れのいずれもが戻り以上の強い上昇となっている点に注目である。この形は全体相場が強く上値を取りに行く形であり、これが本日の3分の1戻し達成と先物大引けにかけての踏み上げにつながっている。非常に良い形ではあるが現在の相場は大幅に下落した所からの戻りでその原因であるサブプライムローン問題は完全に解決した訳ではないだけに今後の相場を踏まえると一方が一服する一方で強く上昇して物色を関連株へと横に広げながら着実に上昇する形が理想である。いずれにしても、商社株、原子力関連、鉄鋼株、市況関連株、船株、自動車株、ハイテク電機、半導体関連、水処理関連株、中小型の材料株、これ等の強い上昇が柱となって今後とも全体相場に好影響を与える事に変わりは無い。目先の全体相場を見る意味でも注目である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 8月23日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は上昇。DOWは+145ドルの13236ドル、NASDAQ総合指数は+31.5ポイントの2552.8ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+245円の16,155円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3240万株、買い2880万株、差し引き360万株の売り越し観測(金額ベースでは買い越し)でした。

 東京株式市場は急反発し全面高商状。日経平均株価始値16,093円と前日終値15,900円から193円高くスタート。幅広い銘柄が買われ終日高値圏で推移。ザラ場高値は+433円の16,333円までありました。引けは+415円の16,316円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,514銘柄に対し、値下がりは158銘柄、変わらずは48銘柄。東証1部の売買代金は2兆6205億円、売買高は18億596万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は全面高に大幅上昇となりました。米NY株式市場高を素直に好感。上昇期待の買いに売り方の買戻しも手伝い幅広い銘柄が買われました。
 個別では、新日本製鐵(5401)を始め、神戸製鋼所(5406)、住友金属工業(5405)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株が上昇。「特別会員強気セット買い銘柄」の日本冶金工業(5480)や、日本金属工業(5479)などステンレス関連株も大きく買われております。

 また、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株や、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7201)など自動車株、飯野海運(9119)、乾汽船(9113)、第一中央汽船(9132)など海運株も上昇。
 更に、NTT(9432)、KDDI(9433)、NTTデータ(9613)など情報通信株や、キヤノン(7751)、京セラ(6971)、シャープ(6753)、富士通(6702)、エルピーダメモリ(6665)などハイテク株も上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)など不動産株も買われております。

 目立った銘柄では、「強気セット買い銘柄」から大平洋金属(5541)が暴騰し東証1部上昇率ランキング2位にランクイン。業績予想の上方修正からテクモ(9650)、「モデル予測制御方式採用の供給装置向けコントローラー投入」のエー・アンド・デイ(7745)なども人気化し上昇。
 その他、大幅下落銘柄から昭栄(3003)、NOK(7240)、フルキャスト(4848)などが上昇。佐世保重工業(7007)、双日(2768)なども目立った上昇となっております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は大幅上昇いたしました。主力株では、楽天(4755)がストップ高となった他、スパークス・グループ(8739)、インデックス・ホールディングス(4835)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、アセット・マネジャーズ(2337)などが揃って大幅上昇となりました。
 JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数の新興3市場は反発いたしました。

 個別では、日本M&Aセンター (2127)、フルスピード(2159)、ドーン(2303)、ビービーネット(2318)、夢の街創造委員会(2484)、バリューコマース(2491)、ngi group(2497)、ウルシステムズ(3798)、ビットアイル(3811)、ジーダット(3841)、コムチュア(3844)、NTTデータイントラマート(3850)、エヌアイシ・オートテック(5742)などが値幅制限いっぱいまで買われるなどストップ高続出いたしました。

 先週金曜日のデイリーコメントで、
「年に一度あるかの買いチャンス到来!新興市場ストップ高続出の展開、東証1部銘柄も大きく下げた銘柄の暴騰に期待していきます」
と書かせて頂き、「強気セット買い銘柄」を一般会員様向けに12銘柄、特別会員様向けに8銘柄提案させていただきました。更に昨晩に「セット買い銘柄第2段」とし新興市場の大幅下落銘柄に的を絞り、一般会員・特別会員様向けにそれぞれ3銘柄づつ提案させて頂きました。

 世界同時株安、東京市場暴落の中での強気提案ですので、当然のことながら多くの方から「この相場を見てみろ。米国の懸念は?空売りだろ!バカか!買うアホいるか!」などとお叱りのお便りを頂きました。しかし『暴落時に強気買いしその後の反発で売却』が値幅が生まれ一番取れる売買といえます。
 「マエストロ」の提案銘柄からは、サイバーエージェント(4751)、GCA(2126)、イントランス(3237)、ウェブドゥジャパン(2138)などストップ高銘柄を筆頭に暴騰銘柄が続出。引き続き下げに下げた新興市場銘柄の反騰相場に乗っていきましょう。

 個別では、シニアコミュニケーション(2463)、スパークス(8739)、ナノ・メディア(3783)、ビットアイル(3811)、アストマックス(8734)、パラカ(4809)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、レイコフ(8941)、ウェブクルー(8767)など目標達成に至っていない銘柄、上昇余地が大きく残されている銘柄をマーク。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+415円の16,316円と大幅上昇。昨晩の米NY株式市場はFRBによる早期利下げ期待や、相次ぐM&A報道が後押し急反発いたしました。
 シカゴ平均株価先物大証終値から+245円の16,155円と大きく買われたことや、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況で金額ベースで買い越しとなったことなどから投資家心理が好転。朝方から買い優勢の展開となりました。

 日経平均株価は+193円の16,093円と高く始まり、その後もダレルことなくしっかりと推移。引けは+415円の16,316円と一気に16,300円台まで戻し取引終了。
 中期基調は本日の上昇で下向きから上向きに転換。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○●○○●●●○○●○で「7勝5敗」。25日移動平均線は16,901円と下向き継続。日足は窓空け陽線を形成しリバウンドの動き継続となっております。

 7月17日の18,269円から3,007円幅(16.46%)の暴落後、本日の高値16,333円まで1,071円幅の反発を演じてきました。先日から書かせて頂いているように「マエストロ」では下げ幅の半値戻しとなる16,765円までの上昇に期待しております。その後、軽く押した後に再上昇というジグザグした動きが予想されます。

 先週金曜日の暴落時に「ザラ場の銘柄情報」で『チャレンジャーの会員様は日経平均株価先物先物オプションを打診買いとなります。この買いは上手くいけば来週もじっくり持続し幅を狙う形です』と書かせて頂きました。チャレンジされた会員様から喜びのお便りが届いております。「ザラ場の銘柄情報」では暴騰時や暴落時には日経平均株価の予想も記載しておりますので、日経平均株価先物を行う方も参考にして下さいませ。