週末の東京市場、NY市場の下落とシカゴ225先物の16.365円引けを背景に30円安で始まった直後に高値13円高までプラスに転じる所もあったが先物への売り叩きから再び下落となって大引け67円安の16.248円、先物は10万4.106枚の出来高で16.240円引けの終りとなっている。今週に入って大幅に反発して昨日は3分の1戻しを達成しただけに本日の下げは当然の一服という所であるが、相場の中身に於いても昨日いずれもが強く上昇した流れが本日は全体と共に一服する流れと上昇を続ける流れとで程良くばらけた事が大引け小幅安に留めた強さにつながっている。昨日解説した通りこの相場に於いては相場の柱となる流れが程度に押し目を入れながら日々交代して全体相場を支える形が好ましい所であるだけに本日は理想的な一服という所である。
今週一週間の相場としては先週までサブプライムローン問題を悪材料のみでマイナス一辺倒に受け止めて来た動きから改善すべく行う行動が出て来た事でこれを好材料としてプラスに受け止める動きへと大きく変化した点に注目である。問題を改善すべく実行する段階に入った事で相場が大きく変わったという事であり、今後も実行される対策次第でこの問題からの悪材料の影響が小さくなる一方で好材料の影響は大きくなるであろう。今回の下落は非常に厳しいものとなったが今度こそ山を越えたと筆者は見る所であり、引き続き米政府の対応を最大の好材料としながら相場本来の進展に注目である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 8月24日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場はもみ合い。DOWは−0.2ドルの13235ドル、NASDAQ総合指数は−11.10ポイントの2541.70ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+5円の16,365円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3840万株、買い2720万株、差し引き1120万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は高安マチマチ。日経平均株価始値16,286円と前日終値16,316円から30円安くスタート。前日の大幅高の反動から利益確定売りが優勢となり、後場には前日比−128円の16,188円まで下げ幅を拡大する場面がありました。引けは−67円の16,248円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり673銘柄に対し、値下がりは919銘柄、変わらずは131銘柄。東証1部の売買代金は2兆3073億円、売買高は15億9204万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は売り物に押され一服商状。前日までの上昇で反発一巡、利益確定が出やすい金曜日ということもあり利食い売りに押される展開となりました。
 個別では、新日本製鐵(5401)を始め、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)、住友金属工業(5405)など鉄鋼株や、三菱マテリアル(5711)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株の一角が反落。伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も売り物に押され下落いたしました。

 また、新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)、AOCホールディングス(5017)など石油株や、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7201)など自動車株、ブリヂストン(5108)、住友ゴム工業(5110)などタイヤ株も株価を落としております。

 その中目立った銘柄では、「特別会員持続銘柄」の丸山製作所(6316)が暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。また同じく特別会員持続銘柄からオルガノ(6368)、シンキ(8568)が大幅上昇を演じ、東証1部上昇率ランキング3位、9位にランクインいたしました。
 その他の上昇銘柄では、仕手株のMUTOHホールディングス(7999)を始め、日成ビルド工業(1916)、日本電工(5563)、グッドウィル・グループ(4723)、エネサーブ(6519)などが幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は全般的に利食い売りに押されております。主力株では、楽天(4755)を始め、スパークス・グループ(8739)、インデックス・ホールディングス(4835)、インテリジェンス(4757)、ACCESS(4813)、アルデプロ(8925)などが下落いたしましたが、GCA(2126)、マネーパートナーズ(8732)は続伸いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均が続伸、マザーズ指数、ヘラクレス指数は反落となっております。

 個別では、アライヴ コミュニティ(1400)、サムシングホールディングス(1408)、ビービーネット(2318)、イーネット・ジャパン(3334)、エム・ピー・テクノロジーズ (3734)、ウルシステムズ(3798)、ジーダット(3841)、コムチュア(3844)、エヌアイシ・オートテック(5742)、リプラス(8936)などがストップ高まで買われました。

 さて、本日は下げすぎ銘柄の反発の動きも一服し、下落銘柄も目立っております。ただ、日経平均株価新興市場も昨日大きく上げておりますので、その上げ幅を考えると「リバウンド終了」ではなく「昨日の上昇に対しての一休み・軽い調整」といえます。
 来週も引き続き、新興市場銘柄を中心に下げに下げてきた暴落銘柄の反発を狙っていきます。シニアコミュニケーション(2463)、スパークス(8739)、ナノ・メディア(3783)、ビットアイル(3811)、アストマックス(8734)、パラカ(4809)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、レイコフ(8941)、ウェブクルー(8767)などをマーク。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−67円の16,248円と反落。昨晩の米NY株式市場はやや売り物に押される展開。東京株式市場は米NY株安や、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況で1120万株の大幅な売り越しとなったことなどから、売り優勢の展開で取引を始めました。

 日経平均株価は、−30円の16,286円で寄り付いた後、前日終値プラス圏まで値を戻す場面もございましたが、その後は上値重く停滞。引けは−67円の16,248円。ザラ場では−128円の16,188円まで売られた場面もありました。
 中期基調は上向き。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●○○●●●○○●○●で「6勝6敗」。25日移動平均線は16,825円と下向き継続。日足は下ヒゲを持つ短小陰線を形成いたしました。

 7月17日の18,269円から3,007円幅(16.46%)の暴落後、昨日の高値16,333円まで1,071円幅の反発を演じてきました。本日はリバウンド一巡から軟調もみ合い、手がかり材料なく様子見ムードが続きました。ただ、為替の落ち着きから下値もしっかりとしており、市場では「17日の安値で底を売った」という見方が高まっております。

 引き続き「マエストロ」では下げ幅の半値戻しとなる16,765円前後までの上昇に期待しております。その後、軽く押した後に再上昇というジグザグした動きを予想。
 先週までの大陰線からリバウンドの動きとなっております。来週はこのままジリジリと下値を切り上げる動きか?再度大きく下落し2番底を探る形か?が考えられます。来週前半の動きが注目されます。