週明けの東京市場、NY市場の上昇とシカゴ225先物の16.495円引けを背景に180円高で始まる堅調な朝方となったが直後に付けた255円高を高値に大引けまで上げ幅縮小の動きとなって52円高の16.301円引け、先物は8万145枚の出来高で16.310円の終りとなっている。本日はNY市場や為替等の動きを好材料に高く始まったが安倍内閣改造の中身に対する様子見に依って商いは少なく動きもじりじりと弱くなって終わったという一日である。相場の中身に於いては朝方の高値の場面に於いては全面高となっていたが大型株を中心に全体相場が上げ幅を縮小する中で中小型材料株の強い動きが目立っている。様子見気分が強く動きずらい事から目先で値動きの良い銘柄に付く動きが出ている事がこの背景であるが、いずれも本日は人気集中の対象が大型株から中小型株に移っただけでこの所の流れに変わりは無いという点に注目である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 8月27日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
先週末の米NY株式市場は上昇。DOWは+142ドルの13378ドル、NASDAQ総合指数は+34.99ポイントの2576.69ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+255円の16,495円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3370万株、買い2290万株、差し引き1080万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は高寄り後に伸び悩む展開。日経平均株価始値16,429円と前日終値16,248円から181円高くスタート。直後に前日比+256円の16,504円まで上昇いたしましたが、その後は売り物に押され上げ幅を縮小。引けは+52円の16,301円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり924銘柄に対し、値下がりは674銘柄、変わらずは124銘柄。東証1部の売買代金は2兆250億円、売買高は14億7122万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は高寄り後に売り物に押される形となっております。米NY株高などを好感し買い優勢の展開で始まりましたが買いは続かず上げ幅を縮小、様子見ムードが高まっております。

 個別では、新日本製鐵(5401)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)、住友金属工業(5405)など鉄鋼株や、三菱マテリアル(5711)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株は売り買い交差で高安マチマチ。
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株も小動きとなっております。

 一方、NTTドコモ(9437)、KDDI(9433)など通信株や、味の素(2802)、カルピス(2591)、伊藤園(2593)など食品株、J−POWER(9513)、中国電力(9504)、北陸電力(9505)など電力株が買われ上昇いたしました。
 目立った銘柄では、グッドウィル・グループ(4723)子会社のコムスンの施設介護事業を売却する見通しとなったと報じられたニチイ学館(9792)がストップ高と買われた他、フューチャーアーキテクト(4722)、フルキャスト(4848)もストップ高。三菱UFJ証券が目標株価を940円から1,600円に引き上げた日本電工(5563)や、先週末急進した丸山製作所(6316)も大幅上昇。
 その他、特定資金介入のMUTOHホールディングス(7999)が続騰。石原産業(4028)、古河スカイ(5741)、アークランドサカモト(9842)なども買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチもみ合い商状となっております。主力株では、ディー・エヌ・エー(2432)を始め、ミクシィ (2121)、アルデプロ(8925)、日本ベリサイン(3722)などが上昇いたしましたが、楽天(4755)、SBIイー・トレード証券(8701)、インデックス・ホールディングス(4835)などは売り物に押されております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数が続伸いたしましたが、ヘラクレス指数は反落となっております。

 個別では、「特別会員銘柄」のサムシングホールディングス(1408)を始め、VSN(2135)、フルスピード(2159)、モック(2363)、ゼンケンオール(2446)、エム・ピー・テクノロジーズ (3734)、ジーダット(3841)、コムチュア(3844)、アイフリーク(3845)、フュージョンパートナー(4845)などがストップ高まで買われましたが、ゴメス・コンサルティング(3813)、ワールド・ロジ(9378)、インフォテリア(3853)、オプト(2389)などは売り物に押されております。

 さて、本日は下げすぎ銘柄の反発の動きもおとなしくなり、売り物に押される銘柄も散見されます。ただ、安値を割り込む銘柄などは限定的となっており、「リバウンド終了」ではなく「先週の上昇に対しての一休み・軽い調整」といえます。
 引き続き、新興市場銘柄を中心に下げに下げてきた暴落銘柄の反発を狙っていきます。スパークス(8739)、ナノ・メディア(3783)、ビットアイル(3811)、アストマックス(8734)、パラカ(4809)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、レイコフ(8941)などをマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+52円の16,301円と反発。先週末の米NY株式市場は7月の耐久財受注額、新築住宅販売件数ともに市場予想を上回ったことが好感され大幅反発となりました。東京株式市場は米NY株高や円安基調の為替、シカゴ平均株価先物大証終値+255円の16,495円と高く買われたことも好感され買い優勢で取引を開始。

 日経平均株価は+181円の16,429円と窓空け上昇となり、寄り付き直後には+256円の16,504円と、16,500円台に乗せる場面もございましたが、その後は売り物に押され反落。引けにかけて上げ幅を縮小する動きが続き、結局+52円の16,301円で引けました。
 中期基調は上向き。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○○●●●○○●○●○で「6勝6敗」。25日移動平均線は16,758円と下向き継続。日足は上放れの陰線。

 高寄り後に売られる形となりましたが『弱い』という動きでもありません。7月17日の底値からの安値を切り上げる動き・リバウンドの動きは続いており、引き続き上値が重くなったからといって安易な売り仕掛けには注意が必要といえます。
 7月17日の18,269円から3,007円幅(16.46%)の暴落後、本日の高値16,504円まで8月17日の安値15,262円から1,242円幅の反発を演じております。

 反発幅も広がってきたことから目標達成感が生じやすい場面。引き続き「マエストロ」では下げ幅の半値戻しとなる16,765円前後までの上昇に期待しておりますが、徐々に値動きに対し慎重に見つめていきます。