本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 8月28日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は反落。DOWは−56ドルの13322ドル、NASDAQ総合指数は−15.44ポイントの2561.25ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−10円の16,300円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2000万株、買い1490万株、差し引き510万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は軟調もみ合い商状。日経平均株価始値16,214円と前日終値16,301円から87円安くスタート。前日比−109円の16,192円まで下げた後、上昇基調に転じプラス圏まで戻す場面もありました。後場は再びマイナス圏で推移し、引けは−13円の16,287円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり654銘柄に対し、値下がりは941銘柄、変わらずは117銘柄。東証1部の売買代金は1兆8851億円、売買高は13億3187万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 パッとしない動きが続いております。本日の東京株式市場はもみ合い商状。昨日発表された安倍内閣改造人事に関して市場では「特にサプライズなし」との見方が多く買い材料視されませんでした。
 個別では、新日本製鐵(5401)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)、住友金属工業(5405)など鉄鋼株や、三菱マテリアル(5711)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株は売り買い交差で高安マチマチ。
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、ポケットカード(8519)、クレディア(8567)、アコム(8572)などノンバンク株が売られております。

 また、ソニー(6758)、京セラ(6971)、アドバンテスト(6857)などハイテク株の一角や、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7222)、ダイハツ工業(7262)など自動車株も売られております。
 一方、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、飯野海運(9119)など海運株が上昇。東和薬品(4553)、沢井製薬(4555)など医薬品株も買われております。

 目立った銘柄では、大同特殊鋼と日産の値上げ合意報道を受け日本高周波鋼業(5476)が+30円の233円と大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。北野建設(1866)は仕手性を発揮し大幅続伸。また、フルキャスト(4848)が売り方の買戻しも手伝い続騰。
 その他では、グリーンホスピタルサプライ(3360)、キトー(6409)、ジェイコム(2462)、宮地エンジニアリンググループ(3431)などが買われております。
 反面、特定資金介入から暴騰していたMUTOHホールディングス(7999)が高値波乱となりストップ安に沈んだ他、丸山製作所(6316)、東日カーライフグループ(8291)など仕手性銘柄も売られております。9月中間業績予想の下方修正が嫌気された光通信(9435)はストップ安に沈んでおります。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチもみ合い商状となっております。主力株では、楽天(4755)を始め、ディー・エヌ・エー(2432)、インデックスHD(4835)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、GCA(2126)などが上昇いたしましたが、インテリジェンス(4757)、ミクシィ (2121)、アルデプロ(8925)、タカラバイオ(4974)などは売り物に押されております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は下落いたしましたが、マザーズ指数は小幅続伸となっております。

 個別では、「特別会員銘柄」のアイティメディア(2148)を始め、フルスピード(2159)、総合臨床ホールディングス(2399)、ウェルネット(2428)、ディア・ライフ(3245)、ダイキサウンド(3350)、リプラス(8936)などがストップ高まで買われましたが、TFPコンサルティンググループ(4792)、サムシングホールディングス(1408)、ビービーネット(2318)、応用技術(4356)、イーウェーヴ(3732)などが売り物に押されております。

 さて売り買い交差に様子見ムードが高まる東京株式市場ですが、市場参加者が少なく閑散相場となっております。東証1部の売買代金、売買高は共に実質今年最低を更新するなど盛り上がりに欠ける展開。
 その中、直近公開銘柄や仕手性銘柄の一角が上昇。また、新興市場の中でも小型の銘柄が値幅制限いっぱいまで買われるなど、基本的には閑散相場の中においても下げすぎ銘柄のリバウンドの動きは継続しております。

 「マエストロ」では、引き続き新興市場銘柄を中心に下げに下げてきた暴落銘柄の更にもう1段の反発を狙っていきます。スパークス(8739)、ナノ・メディア(3783)、ビットアイル(3811)、アストマックス(8734)、パラカ(4809)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、レイコフ(8941)などを引き続きマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−13円の16,287円と小幅反落。昨晩の米NY株式市場は7月の中古住宅販売件数が2002年11月以来の低水準となったことから住宅市場の減速が意識され売り物に押され軟調
 東京株式市場は米NY株安や為替が円高方向に振れたことなどが嫌気され売り優勢の展開。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が差し引き510万株の売り越し観測となったことなども売り材料となっております。

 日経平均株価は−87円の16,214円と安くスタート。その後は押し目買いが入り+42円の16,343円まで買われる場面がありましたが買いは続かず、−13円の16,287円で引けました。
 中期基調は上向き。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○●●●○○●○●○●で「6勝6敗」。25日移動平均線は16,689円と下向き継続。日足は上ヒゲを持つ小陽線。

 後場に入り−109円の16,192円と16,200円台を割り込んだ場面がありましたが、少し戻して取引を終えました。8月17日の安値15,262円から昨日の高値まで1,242円幅の反発を演じたことから目標達成感も高まっており、積極的に買い向かう動きも見られません。
 しかし、反発継続の動きは続いております。上値が重くなったからといって安易に売りを仕掛けるような場面でもありません。ただ本日の安値16,192円を割り込み、更に16,000円台を割り込んでくると、2番底形勢に向かうような下落へ向かってしまう可能性もございます。

 引き続き「マエストロ」では下げ幅の半値戻しとなる16,765円前後までの上昇に期待しておりますが、米NY株式市場や為替の動向にも注視し慎重に見つめていきます。