連休明けの東京市場、NY市場の下落とシカゴ225先物の16.005円引けを受けて89円安で始まり大引けにかけて一段安となって安値332円安を付けて325円安の15.801円引け、先物も10万3.213枚の出来高で15.780円引けと終始安い一日となっている。まずはNY市場のFOMCを今晩に控えている事での様子見に英国での政府とイングランド銀行が中堅銀行ノーザンロックへ緊急救済融資を実施した事と消費者金融クレディアが民事再生法を申請した事から再び金融不安の動きとなって本日は銀行と証券を中心に先週末の上昇分を消す下落となっている。予想外の悪材料が飛び出して休み明けから一転して暗い相場付きとなっているが、それでも大引けで15.800円を守った点とこの相場の柱にある銘柄群は大引けまで強い動き保っている点に注目である。
今夜のFOMCに於いて金利の下げ幅がどうなるか、注目点はこの一点である。アメリカのサブプライムローン問題に依る影響はドイツ、フランス、今回のイギリスという具合に世界に広がっており、日本は最初から今日までずっと悪材料として相場に対する悪材料となって来た。今夜から始まるFOMCは世界に迷惑をかけた責任として注目される所であり、その意味で0.25%の引き下げでは織り込まれているだけに許されないものと筆者は考える。アメリカから広がった問題はアメリカが解決させるのが当然であり、一日も早く世界の金融市場が安定する為に今回0.5%以上の引き下げが必要であるものと筆者は見るがどうなるか、今夜のNY市場に注目である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 9月18日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は軟調商状。DOWは−39ドルの13403ドル、NASDAQ総合指数は−20.52ポイントの2581.66ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−85円の16,005円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3200万株、買い2070万株、差し引き1130万株の大幅売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場はほぼ全面安の展開。日経平均株価始値16,037円と前日終値16,127円から90円安くスタート。売り物に押され16,000円割れに1段安。後場は15,850円を挟んでの膠着商状が続きました。引けにかけて売りが加速し、結局−325円の15,801円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり204銘柄に対し、値下がりは1,455銘柄、変わらずは59銘柄。東証1部の売買代金は2兆3681億円、売買高は15億8938万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 連休明けの火曜日、本日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落となりました。先週金曜日の大幅上昇の反動安の動きで始まりそのままズルズルと下げ幅を拡大。主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られております。
 個別では、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株が売られ反落いたしました。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)など証券株も売られております。
 また、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)など自動車株や、住友商事(8053)、三菱商事(8058)、伊藤忠商事(8001)など商社株も下落。更には三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株も売られております。

 その中目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップさせて頂いたホクシン(7897)が大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。コスモ証券が投資判断を「B」から「B+」とした日本デジタル研究所(6935)や、第1四半期連結決算が大幅増益となったアスクル(2678)、中間配当引き上げの松田産業(7456)なども上昇。
 その他、フルキャスト(4848)がストップ高まで買われ、三井鉱山(3315)、澁澤倉庫(9304)、パナホーム(1924)なども買われました。反面、民事再生手続き開始で上場廃止のクレディア(8567)がストップ安に沈み、NISグループ(8571)、ロプロ(8577)、ポケットカード(8519)、アイフル(8515)、シンキ(8568)などノンバンク株が全面安となりました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され反落。主力株では、ACCESS(4813)は朝安後引けにかけて買われましたが、楽天(4755)、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、インデックスHD(4835)、GCAホールディングス(2126)、日本ベリサイン(3722)などは売り物に押され下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数がそろって反落いたしました。

 個別では、日本和装HD(2499)、ランシステム(3326)、ノア(3383)、データ・アプリケーション(3848)、トリケミカル研究所(4369)、フォトニクス(7708)などがストップ高まで買われましたが、タケエイ(2151)、デジタルスケープ(2430)、フュートレック(2468)、マガシーク(3060)、エー・ディ・エム(3335)、ディー・ディー・エス(3782)、ウルシステムズ(3798)、アイル(3854)、エヌ・ピー・シー(6255)など多くの銘柄がストップ安に沈んでおります。

 「下げるぞ、下げるぞ」と指摘される中、ズバッと300円幅の上昇を見せ「2番底確定」と思われた先週金曜日の動きでしたが「あの買いは何処にいってしまったのか?」と本日は一転して買い手不在。また弱い動きとなっております。
 先週末、反発に転じた新興市場銘柄も売られストップ安銘柄が続出しております。先週水曜日にも書かせて頂きましたが「今週から本格化する米投資銀行や証券会社の決算発表から下げは更に加速する」とした見方があり、それに向け売りポジションを作る動きがございます。
 主な決算発表予定日では、9月18日にリーマン・ブラザーズ、9月19日にモルガン・スタンレー、9月20日ゴールドマン・サックスなどとなっております。引き続き市場環境が落ち着きを取り戻すまで【積極的な買い】には注意が必要。割り切れる資金の範囲で動きある銘柄の飛び乗り・飛び降りとなります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−325円の15,801円と大幅反落。昨晩の米NY株式市場は欧州市場で信用収縮懸念から金融株が下落したことなどから下落。NYDOW・NASDAQ総合指数ともに反落。
 東京株式市場はシカゴ平均株価先物大証終値−85円の16,005円と売られたことや、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が差し引き1130万株の大幅な売り越し観測となったことなどから売り優勢で取り引きをスタートいたしました。

 日経平均株価は−90円の16,037円と安く寄り付き、その後も反発という反発を見せずダラダラと下落。後場に入っても上値を追う勢いは乏しく、今晩に開催予定の米FOMCを控え軟調商状が続きました。結局−325円の15,801円と大幅な下落を演じ本日の取引を終了いたしました。

 中期基調は下向きを継続。短期基調は上向きから下向きに再度転換いたしました。日経平均株価のサイコロは○●●●○●●○●○○●で「5勝7敗」。25日移動平均線は16,113円と下向き継続。日足は幅のある陰線を形成。
 先週末に「売り飽き気分からの上昇とも見られ、ここからはっきりと上を目指す動きとなるかは、連休明け来週の後半にかけての動きを見ていく形となります」と書かせて頂きましたが売り直され再陰転、『下有利』となっております。

 本日の下落で金曜日の強い動きがすべて台無しとなり覆されてしまいました。リバウンド一巡から底値を探る動きとなり「買い」は注意が必要。明日以降9月11日安値15,610円を割り込むと、8月17日に記録した15,262円をも割り込むような本格的な下落に発展する可能性もあります。先日から書かせて頂いておりますが下向きの強い力が働いていることから、積極的に買い向かう場面でもございません。引き続き慎重姿勢で臨みます。
「亜希子」と何度も呼び掛けたミスター


長嶋茂雄さんの妻、亜希子さんについて語る長男の一茂さん=18日、東京都大田区
 18日夕、東京都大田区長嶋茂雄さんの自宅の前で、長男の一茂さんは報道陣の取材に応じた。


記者 「昨日は?」

一茂さん 「(亜希子さんは)うちの家族と女房の家族、義理の弟とホテルで食事をした。そのあとでうちでお茶をし、自宅に送る途中で体調が悪くなった。『気分が悪い』などとそのようなことを言っていたかもしれません。呼吸が苦しそうだった。病院が近かったので、自分の車でそのまま病院に行きました。着いたときにはかなり苦しそうだった」

記者 「心不全ということですが、心臓は前から悪かった?」

一茂さん 「いろんな所に持病があったので、心臓も悪かったのかもしれません」

記者 「突然のこと?」

一茂さん 「急にでした。食事も普通にしていました」

記者 「ここ数ヶ月の間に体調が悪かったことは?」

一茂さん 「特にありません」

記者 「最期は誰が付き添った?」

一茂さん 「きょうだいで看取りました」

記者 「長嶋さんは?」

一茂さん 「父も体調が悪いので、何かあったら連絡しようということで」

記者 「長嶋さんの様子は?」

一茂さん 「そりぁ、長年連れ添った夫婦なので…」

記者 「遺言などは?」

一茂さん 「そういう状況ではなかったので」

記者 「最期まで意識は回復せず?」

一茂さん 「まぁ、はい」

記者 「今のお気持ちは?」

一茂さん 「朝方のことだったし、僕自身やることがあるので、今は考えられない」

記者 「お母さんはどういう存在でしたか?」

一茂さん 「母は自分にとって全て。いろんなことを教えてもらったし、ケンカもいろいろやった。長男だから特に厳しかった面も。スポーツキャスターとして、コメントなどのアドバイスももらった。自分にはやさしい母親でした。長嶋茂雄という男を陰から支えるにあたって、家族にも言えないようなトラブルもあり乗り越えてきたと思う。それは最期まで聞けなかったが。苦労は顔に出さない、気丈な母でした」

記者 「今お母さんとは?」

一茂さん 「家族みんなで近くにいます。僕の中では、まだ寝ているだけにしか見えない。送るとか、過去形で話すこともしたくない」

記者 「監督は何と声をかけていた?」

一茂さん 「『亜希子』と名前を何度も呼びかけていた」

記者 「今の監督の様子は?」

一茂さん 「現実を受け入れられないような状態」

記者 「今、自宅には?」

一茂さん 「兄弟、監督、全員いる」

記者 「葬儀、告別式の予定は?」

一茂さん 「すべて密葬で行うので一切行わない。母の意向でもあるので」