注目されたNY市場に於けるFOMCの結果はFFレートと公定歩合の両方を0.5%引き下げるサプライズの発表からダウ335ドル高ナスダック70p高と今年最大の上昇となっている。これを受けた東京市場先物買い気配で寄り付かず236円高で始まり大引けにかけて一段高の579円高16.381円高値引け、先物も10万6.088枚の大商いで16.370円高値引け、東京市場も今年最大の上げ幅となって来た。筆者は先週末を以って相場は新たな局面に入ったと解説してあるが、昨日の行って来いから本日の強力な倍返しの動きに依ってこれを裏付けたという所である。相場の中身に於いては全面高の中でも特に相場の柱としての銘柄群が強く上昇している点に注目であり、これ等が大引けにかけて高値を取った事が全体相場の高値引けにつながっている。目先はまだまだNY市場の動きに左右されるであろうが来週の新内閣誕生に向かって大きな変化を迎えるものと筆者は見る。ここからの弱気は禁物である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 9月19日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅高。DOWは+335ドルの13739ドル、NASDAQ総合指数は+70.00ポイントの2651.66ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+520円の16,300円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4030万株、買い2760万株、差し引き1270万株の大幅売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は米株高を好感し全面高となりました。日経平均株価始値16,038円と前日終値15,801円から237円高くスタート。主力株中心に上げ幅を拡大。後場も高値圏で推移し、結局+579円の16,381円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,626銘柄に対し、値下がりは70銘柄、変わらずは22銘柄。東証1部の売買代金は2兆5555億円、売買高は17億7597万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 東京株式市場、大幅上昇です。日経平均株価の上げ幅は前日比579円高となり、2002年3月4日以来の大幅高となりました。
 個別では、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株が反発上昇。

 また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)など証券株も買われております。
 更に、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)など自動車株や、住友商事(8053)、三菱商事(8058)、伊藤忠商事(8001)など商社株も反発。三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株も上昇。

 NY原油先物の最高値更新から、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が+10万円の122万円と大幅上昇を演じた他、新日本石油(5001)、コスモ石油(5007)、AOCホールディングス(5017)など石油株も上昇。京セラ(6971)、ソニー(6758)、キヤノン(7751)、シャープ(6753)などハイテク株も買われました。

 目立った銘柄では、「特別会員銘柄」の富士紡ホールディングス(3104)が暴騰し東証1部上昇率ランキング2位にランクイン。野村不動産ホールディングス(3231)、ジョイント・コーポレーション(8874)、アーバンコーポレイション(8868)などの不動産株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)など金関連株が大きく買われた他、イオンモール(8905)、双日(2768)サンシティ(8910)、日本金属工業(5479)などが上昇率ランキング上位に並んでおります。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが広がり反発。主力株では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、インデックスHD(4835)、GCAホールディングス(2126)、アルデプロ(8925)、大阪証券取引所(8697)、アセット・マネジャーズ(2337)、ACCESS(4813)などはそろって買われましたが、インテリジェンス(4757)、日本ベリサイン(3722)などは売り物に押され小幅下落となっております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数がそろって反発いたしました。

 個別では、エイティング(3785)、ウルシステムズ(3798)、メディア工房(3815)、データ・アプリケーション(3848)、ダヴィンチ・アド(4314)、マネーパートナーズ(8732)、ワールド・ロジ(9378)などがストップ高まで買われ、イー・ギャランティ(8771)、アクセル(6730)、フリービット(3843)なども大きく買われております。

 日経平均579円高と、とにかく大きく上げてきました。東証1部主力株の上げ幅を見ると、新興市場銘柄の上昇は少し寂しい動きですが、本日は東京株式市場全面高となっております。本日の上昇が暴落後の調整を終えたシグナルとなるかは明日以降の動きを見ていく必要がございますが、大陽線を形成しましたので上昇転換に繋がる可能性もございます。
 引き続き、動きの良い銘柄の飛び乗り・飛び降りを行いながら、本日大幅上昇の非鉄金属株や商社株などの動きを追っていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+579円の16,381円と暴騰。昨晩の米NY株式市場はリーマン・ブラザーズの市場予想を上回る決算や、FOMCで予想を上回る0.5%の利下げが発表されたことから大幅高。NYDOWは+335ドルの13739ドル、NASDAQ総合指数は+70.00ポイントの2651.66ポイントと今年最大の上げ幅を記録いたしました。

 東京株式市場は米NY株式市場の暴騰、シカゴ平均株価先物大証終値+520円の16,300円と大きく買われたことなどが好感され買い気配で取引を開始。日経平均株価は+237円の16,038円と16,000円台で始まり、寄り付き後もダレルことなく堅調に推移し買い進められ+579円の16,381円と大幅高で本日の取引を終了いたしました。

 中期基調は下向きを継続。短期基調は本日の上昇で下向きから上向きに再度転換いたしました。日経平均株価のサイコロは●●●○●●○●○○●○で「5勝7敗」。25日移動平均線は16,095円と下向き継続。日足は窓空け大陽線を形成。
 先週金曜日に『306円高』を演じムードを良くいたしましたが連休明けの昨日は『325円安』と大きく売られ売り転換となり「リバウンド一巡から底値を探る動き」へ繋がる動きとなりました。しかし本日は『579円高』で25日移動平均線を大きく抜けてきました。

 本日の上昇でムードも好転し底入れ感が高まっております。先物主導での上昇とはいえ16,381円のほぼ高値引けと先高感を感じさせ引けており、明日以降9月3日の16,575円を抜いてくるかが注目されております。
 「今度こそは上げてくるか?」と期待すればドスンと下げ、「下値を割り込んだ。これは下げるぞ」と思えば大幅上昇を演じ戻してきます。とにかく上に下に日々大きくぶれる動きが続いております。大きく乗り出すのは方向がはっきりとしてからとなります。