本日の東京市場は連休中のNY市場の堅調な動きとシカゴ225先物の16.415円引けを背景に小高く始まり揉み合う前場から後場に入って高値122円高を付けて大引け89円高の16.401円、先物も8万3.263枚の出来高で16.430円引けと堅調な一日となっている。本日の89円高は76円の配当落ちが入っているだけに実質165円高の大幅な上昇である点、一日の動きとしても朝方小安く後場から大引けにかけて強く上昇する非常に良い形となっている点に注目である。東京市場は本日で新総理も福田氏に決まり相場は10月に突入、一日で配当落ち分を埋めて尚高い強い相場の今後に大いに期待する所である。
国債通過基金IMF)はアメリカから発したサブプライムローン問題の最終的な損失額は23兆円になると発表、ようやく全体の被害がハッキリした。これでどれだけの被害かわからない不安は解消するという事で相場にはプラスとなり、福田氏の新総理決定で政治に対する不安と空白もひとまず解消する事になる。折から東京市場の相場を下落させて来た2つの不安材料がこの数日で両方とも解消した事で目先はこの2点に依って下落した分を取り戻すべく上昇する相場となるであろう。つまりこれまで売って来た連中の買い戻しが初動にあり、これがある程度進んだ所から前向きな買い方の買い物に依る上昇の力が加わる事になる。いずれにしても本日の89円高は弱気に取っては首をかしげる動きであり、相場の中身に於いて誰もが納得の行く銘柄の上昇から相場そのものに対する見方は一変する事になるであろう。今後の相場に大いに期待である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 9月25日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は金融株を中心に売られ下落。DOWは−61ドルの13759ドル、NASDAQ総合指数は−3.27ポイントの2667.95ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+145円の16,415円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4830万株、買い4010万株、差し引き820万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は底堅さを見せ上昇しております。日経平均株価始値16,317円と前日終値16,312円から5円高くスタート。前場は売り物に押されマイナス圏で推移しておりましたが、後場に入ると買い安心感が広がり上昇に転じました。前日比+122円の16,434円まで上げ幅を拡大する場面が見られました。引けは+89円の16,401円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり907銘柄に対し、値下がりは699銘柄、変わらずは106銘柄。東証1部の売買代金は2兆6576億円、売買高は18億9204万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 連休明けの火曜日、本日の東京株式市場はしっかりとした動きとなりました。月末の経済指標の発表を控えて様子見気分が強く小動きの中、売られていた銀行株などが反発に転じるなど金融株に反発期待の買いが入っておりました。
 個別では、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、千葉銀行(8331)、群馬銀行(8334)など地銀株が反発。

 また、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)、みずほインベスターズ証券(8607)など証券株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など大手不動産株、リサ・パートナーズ(8924)、パシフィックマネジメント(8902)、クリード(8888)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も上昇。
 また、「マエストロ注目銘柄」の第一中央汽船(9132)、乾汽船(9113)が上昇。東証1部上昇率ランキングそれぞれ11位・13位にランクイン。その他、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、新和海運(9110)など海運株が上昇いたしました。

 目立った銘柄では、『ザラ場の銘柄情報』で「仕手化の動き」とピックアップップさせていただいた東洋建設(1890)が暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。ヤマダ電機による株式買い増し報道からベスト電器(8175)がストップ高
 「特別会員銘柄」の五洋建設(1893)は+20円の186円と暴騰し東証1部上昇率ランキング4位にランクイン。その他「ザラ場の銘柄情報」で動き出した場面で記載した東邦チタニウム(5727)、住友チタニウム(5726)もそれぞれ大幅上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチですが押し目買いが入り反発している銘柄も散見されます。主力株では、インテリジェンス(4757)を始め、ACCESS(4813)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、ディー・エヌ・エー(2432)、アルデプロ(8925)、大阪証券取引所(8697)などは買われましたが、楽天(4755)、スパークス・グループ(8739)、インデックスHD(4835)などは売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は下落いたしましたが、マザーズ指数は反発いたしました。

 個別では、イージーユーズ(2495)、ランシステム(3326)、ジー・トレーディング(3348)、京王ズホールディングス(3731)、アイル(3854)、ビジネス・ワン(4827)、ソノコム(7902)、トーセイ(8923)、日本レップ(8992)などがストップ高まで買われた他、スカイマーク(9204)、プロパスト(3236)、きちり(3082)なども幅のある上昇を演じております。

 さて、日本冶金工業(5480)、日本金属(5491)などニッケル関連銘柄や住友金属鉱山(5713)など非鉄金属株などは一服の動きとなっておりますが、押し目買いはしっかりと入っており反発の流れは継続。先週末に「更なる上昇が期待されます」とした第一中央汽船(9132)、乾汽船(9113)などの海運株も人気化し大幅上昇を演じました。
 明日以降も、ニッケル関連銘柄を含めた非鉄金属関連株や鉄鋼株、反発を強める海運、商社株などを狙っていく形となります。また本日反発に転じた銀行株の動きも期待されます。

 更に、下げ続けている新興市場銘柄も「10月相場入りから反騰する」との見方もあるだけに、再びしっかりとマークしていきます。新興市場銘柄の反発相場を引っ張っていくと思われるACCESS(4813)を筆頭に大幅下落銘柄の中から好業績銘柄を買って行きます。新興市場銘柄、再度強気で見ていく場面に差し掛かりました。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+89円の16,401円と反発。昨晩の米NY株式市場は国際通貨基金(IMF)が米サブプライムローン問題から金融機関など最大2000億ドルの損失をもたらす可能性があると試算、金融株を中心に売られる形となりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+145円の16,415円と高く回ってきましたが、米NY株式市場の下落や為替の円高、外国人投資家の売り姿勢などが嫌気され前場は続落歩調となりました。

 しかし、後場に入り銀行株の反発から先物主導で買い戻される形となりました。日経平均株価は+5円の16,317円で寄り付いた後、16,240円まで売られた場面がありましたが引けにかけて上昇。引けは+89円の16,401円と16,400円台に乗せ本日の取引を終了いたしました。76円強とされる配当落ち分を埋めた上での上昇。堅調です。
 中期基調はフラット。短期基調は上向き継続。日経平均株価のサイコロは○●●○●○○●○○●○で「7勝5敗」。25日移動平均線は16,144円と上向き継続となっております。日足は下ヒゲを持つ短陽線を形成いたしました。

 先日に「主力株の大幅な上昇から底打ち感が高まり市場のムードは好転しております。日経平均株価終値で2・3日続けて16,200円台をキープし居所を変えてくれば、底入れ感は更に高まってきます」と書かせて頂きました。その後はしっかりと下値を守り16,300円台をキープし底入れ感が叫ばれております。
 また、石油や金が高値を更新し、世界の主要マーケットも上昇し高値に向かう動きの中、日本株に再び出遅れ感が強まってきました。本日は18日から19日にかけて空けた窓を埋めずに戻り高値更新に向かう動きとなっており強い動きと言えます。
 明日以降、9月3日の16,575円にアタックし抜き去る上昇が期待されます。もちろん16,200円を割り込んでくると基調は弱くなりますので注意も必要ですが、徐々に基調は強くなっております。反発継続の動きに期待していきます。