本日の東京市場、正に売り方の作る踏み上げ相場となっている。NY市場の上昇とシカゴ225先物の16.605円引け、更には昨日の引け味の良さと寄り付き前外人動向が3.190万株と大量の買い越しとなった事を受けて116円で始まり高値424円を付けて大引け396円高の16.832円、先物も11万3.434枚の大商いで16.860円引けと一日を通した強力な上昇となっている。ついに本格的な踏み上げに入って先の下落に対する半値戻しである16.767円を素通りしており、次は「半値戻しは全値戻し」の格言の通り今回の新しい力に依って高値を取りに向かうものと筆者は見る。出来高も20億800万株の売買代金2兆8.995億円と久しぶりに大商いとなっており、市場は上昇につれて除々に元気を取り戻す事になるであろう。明日で9月も終り来週からは名実共に10月相場に突入する。これまでの弱い相場は既に根底から変わって過去のものである事を改めて認識する事が大切であり、今後に大きな期待を持って強気で臨む所である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 9月27日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続伸いたしました。
昨晩の米NY株式市場は続伸。DOWは+99ドルの13878ドル、NASDAQ総合指数は+15.58ポイントの2699.03ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+105円の16,605円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り6520万株、買い9710万株、差し引き3190万株の大幅買い越し観測(金額ベースでも大幅買い越し)でした。

 東京株式市場は全面高商状。日経平均株価始値16,551円と前日終値16,435円から116円高くスタート。幅広い銘柄が買われ終日買い優勢の展開。徐々に上げ幅を拡大し、終盤には+433円の16,868円まで上昇する場面がありました。引けは+396円の16,832円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,510銘柄に対し、値下がりは169銘柄、変わらずは34銘柄。東証1部の売買代金は2兆8995億円、売買高は20億8018万株となってております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 東京株式市場、非常に良い動きとなってきました。日経平均株価を筆頭に、TOPIXJASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数など各指数が揃って大きく上昇。市場のムードは好転し、日経平均株価は400円幅弱の上昇を演じ売り方を慌てさせる踏み上げの様相となっております。弱気ばかりではいられない動きとなってきました。

 個別では、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、千葉銀行(8331)、群馬銀行(8334)など地銀株が続伸。大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)、カブドットコム証券(8703)など証券株も続伸しております。
 また、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など大手不動産株が大幅上昇。先日提案「一般会員提案銘柄」のリサ・パートナーズ(8924)を始め、パシフィックマネジメント(8902)、クリード(8888)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も人気継続し大幅続伸となっております。

 さらに「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした武富士(8564)がストップ高と暴騰した他、アイフル(8515)、アコム(8572)、プロミス(8574)などノンバンク株が一斉反発となっております。
 目立った銘柄では「ザラ場の銘柄情報」で「売り方を恐怖に陥れる踏み上げ相場」と書かせて頂いたGMOインターネット (9449)が+80円の356円とストップ高となり東証1部上昇率ランキングトップに君臨。
 その他、アビリット(6423)、日本車輌製造(7102)、MUTOHホールディングス(7999)、セントラルファイナンス(8588)、日本電気硝子(5214)、東急リバブル(8879)などが上昇率ランキング上位に顔を並べております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は反発期待の買いが続き大幅続伸いたしました。主力株では、「特別会員提案銘柄」のアルデプロ(8925)を始め、スパークス・グループ(8739)、インデックスHD(4835)、日本ベリサイン(3722)、フィンテック グローバル(8789)、SBIベリトランス(3749)などがストップ高
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って大幅続伸となっております。マザーズ指数は昨日の8.13%の暴騰に加え、本日+37.72の720.50ポイントと本日も5.52%の大幅な上昇を見せております。

 個別では、「一般会員注目銘柄」のサイバー・コミュニケーションズ(4788)を始め、「特別会員提案銘柄」のデジタルアーツ(2326)、総医研ホールディングス(2385)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281)が揃ってストップ高
 その他、アイティメディア(2148)、フルスピード(2159)、SJホールディングス(2315)、バリューコマース(2491)、テレウェイヴ(2759)、日本ベリサイン(3722)、テクノマセマティカル(3787)、ドリコム(3793)、アイディーユー(8922)なども値幅制限いっぱいまで買われるなど新興市場の暴騰が続いております。

 さて、今日はなんといっても「日経平均株価が直近高値を明確に抜けたこと」が大きな意味を持ちます。テクニカル的には買い転換となり下値ボックスから抜け出した形となります。
 実際に買い向かう銘柄は、資金効率を考えこれまで下落に次ぐ下落を重ねてきた新興市場銘柄中心となりますが、もちろん東証1部でも新興市場の下落とあわせ暴落したIT関連銘柄や不動産ファンド関連株、更には市況悪化から売られていた銀行株、不動産株、証券株、ノンバンク株などの更なる反発も期待されます。

 「マエストロ」では仕手性銘柄から、原発関連株、ニッケル関連株、海運株と順番に注目銘柄で提案しそれぞれが暴騰してきました。そして不動産株暴騰前夜に不動産ファンド株を提案、さらに新興市場銘柄の下げすぎ銘柄を提案。ガンガンと乗っております。
 来週より名実共に10月相場がスタート。新興市場ライブドアショックから1年8ヶ月下げ続けた後の底入れ反騰です。明日も売り物からもたついた場面があれば押し目買いチャンスとなります。反騰相場に気合が入ります。ガツガツ儲けていきましょう!

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+396円の16,832円と大幅続伸。ゼネラル・モーターズ全米自動車労組の労使交渉の決着や、ウォーレン・バフェット氏らによるベアー・スターンズへの出資交渉などが好感されしっかりと推移しております。
 寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が、差し引き3190万株の大幅買い越し観測となったことや、米NY株式市場の上昇、シカゴ平均株価先物大証終値+105円の16,605円と高く回ってきたことなどが好感され、本日の東京株式市場は買い優勢で取引を開始いたしました。

 円安方向に振れた為替も好感され日経平均株価は+116円の16,551円と16,500円台に乗せスタート。窓空けスタートとなったにもかかわらず、更に上昇する強い動きとなりその後もジリジリと上昇。引けは+396円の16,832円。高値は+433円の16,868円までありました。
 中期基調は上向き。短期基調は上向きを継続。日経平均株価のサイコロは●○●○○●○○●○○○で「8勝4敗」。25日移動平均線は16,209円と上向き継続となっております。日足は窓空け陽線を形成、陽線は3本連続となっております。

 昨日に「16,575円を抜き去り16,600円で推移するようになれば上昇志向が強まり底値もみ合い離脱から反発基調明確となる」と書かせて頂きましたが、本日ズバッと抜けてきました。
 本日の上昇で『高値・安値切り上げの動き』となりました。これで改めて下落波動の終了が確認され、今後は上げ下げ繰り返しながらじっくりと18,000円方向に向かう上昇が期待されます。