本日の東京市場、NY市場の上昇とシカゴ225先物の16.960円引けを背景に71円高で始まり97円高を付ける堅調な朝方となったが本日は月末と週末と期末が重なる日であり更にはこの3日間で570円の上昇に対する利食いが入って大引け46円安の16.785円、先物出来高9万6.450枚の16.830円で9月を終えている。この数カ月間の大荒れで東京市場は最悪の状態にまで痛めつけられて来たが、先週から相場が新たな段階に入った事は大きな転換点として注目する所である。これがあって3連騰と昨日の強力な踏み上げがあり、更にはその約570円もの上昇に対して本日の46円安という小幅な一服に留める強さがある。相場の質は多少の押し目とそこで入る売り物が上値を買い戻す事で起こる踏み上げを繰り返しながら上昇を続ける「売り方が作る踏み上げ相場」に入っており、本日の多少の押し目の場面で入った売りが今後の上昇を作る最大の援軍となるであろう。筆者は約100ドルで達成するNY市場の新高値が次の踏み上げのキッカケとなるもの見る所である。くれぐれも弱気は禁物の相場であり大踏み上げ再来に期待しながら10月相場に臨みたい。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 9月28日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は続伸。DOWは+34ドルの13912ドル、NASDAQ総合指数は+10.56ポイントの2709.59ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+100円の16,960円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4090万株、買い5190万株、差し引き1100万株の大幅買い越し観測(金額ベースでも大幅買い越し)でした。

 東京株式市場は利益確定売りに押される展開。日経平均株価始値16,903円と前日終値16,832円から71円高くスタート。買い一巡後は売り優勢となり下げに転じました。引けは−46円の16,785円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり720銘柄に対し、値下がりは881銘柄、変わらずは116銘柄。東証1部の売買代金は2兆5203億円、売買高は18億6182万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は利益確定の売り物に押され小幅下落となっております。
 個別では、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株は売り買い交差し高安マチマチ。
 大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)など大手証券株は売り物に押されましたが、カブドットコム証券(8703)、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)、松井証券(8628)などオンライン証券株は続伸しております。

 また、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、東急不動産(8815)など不動産株の一角や、アコム(8572)、アイフル(8515)、プロミス(8574)などノンバンク株も売り物に押され反落。損保ジャパン(8755)、日本興亜損害保険(8754)、三井住友海上火災保険(8752)など損保株も売られております。

 一方目立った銘柄では、TDKコアの全株式取得の発表が好感されたコロムビアミュージックエンタテインメント(6791)が+16円の96円と暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。また「ザラ場の銘柄情報」でピックアップしたマクロミル(3730)は+28,000円の202,000円と暴騰しランキング2位。
 昨晩に注目銘柄とあわせてピックアップさせて頂いたライトオン(7445)が大幅上昇を演じランキング5位。その他、グッドウィル・グループ(4723)、富山化学工業(4518)、SFCG(8597)、三井鉱山(3315)などが幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチながらしっかりと推移しております。個別では、楽天(4755)、SBIイー・トレード証券(8701)、ミクシィ(2121)、アルデプロ(8925)、日本レップ(8992)、大阪証券取引所(8697)などは買われましたが、インデックスHD(4835)、ACCESS(4813)、GCAホールディングス(2126)、マネーパートナーズ(8732)などは売り物に押され下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って上昇いたしました。

 個別では、フルスピード(2159)、デジタルアーツ(2326)、リンク・ワン(2403)、ジェイテック(2479)、バリューコマース(2491)、ディア・ライフ(3245)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、エリアリンク(8914)などがストップ高まで買われております。
 ただ、サミーネットワークス(3745)、エムケーキャピタルマネージメント(2478)、レイコフ(8941)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)、ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(4296)など株価を落とす銘柄もあり、それぞれが売り物を吸収しながら反発の動きとなっております。

 さて、本日は利益確定売りの出やすいとされる週末金曜日ということもあり一服商状となっております。新興市場も下げる銘柄が散見されます。ただ新興市場は昨日・一昨日とストップ高続出と暴騰を重ねたにもかかわらず、本日もJASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って続伸しており、非常に強い動きと言えます。
 本日もたついた動きを見て市場では「反発も一巡した。また下げるだろう。空売りでまた取れる」と、来週以降の下げを期待する見方も出ておりますが、昨日までの暴騰でチャートは底入れし短期テクニカル指標も買い転換を遂げる銘柄が続出しております。安易な売り仕掛けには注意が必要、既に「売り」ではなく「買い」で取っていく相場に転換しているといえます。

 来週も引き続き、これまで下落に次ぐ下落を重ねてきた新興市場銘柄を中心に見ていきます。東証1部では新興市場の下落とあわせ暴落したIT関連銘柄や不動産ファンド関連株、更には市況悪化から売られていた銀行株、不動産株、証券株、そしてノンバンク株などの更なる上昇に期待していきいます。
 新興市場ライブドアショックから1年8ヶ月下げ続けた後の底入れ反騰です。来週前半も、もたついた場面があれば買いチャンスとなります。会員ページでは注目銘柄の他にも狙える銘柄を日々セットでピックアップしております。ガンガン儲けていきましょう!

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−46円の16,785円と小幅反落。昨晩の米NY株式市場は8月新築住宅着工件数が市場予想を下回り売られる場面もございましたが、追加利下げへの期待からしっかり。DOW、NASDAQ総合指数は3日続伸いたしました。
 日経平均株価は+71円の16,903円で寄り付き、寄り付き直後に16,929円まで買われた場面がありましたが、その後は流石に利益確定の売り物に押され下落基調に。引けは−46円の16,785円となっております。

 本日は下落いたしましたが、下げ幅は46円に限定され、昨日抜いた9月3日の16,575円は割り込んでおりません。9月18日安値の15,780円から本日高値の16,929円まで1,149円幅の上昇を演じておりますので、売り物を吸収する適度な調整と見られます。
 中期基調は上向き。短期基調は上向きを継続。日経平均株価のサイコロは○●○○●○○●○○○●で「8勝4敗」。25日移動平均線は16,245円と上向き継続となっております。日足は陰線を形成いたしました。

 昨日に『本日の上昇で「高値・安値切り上げの動き」となりました。これで改めて下落波動の終了が確認され、今後は上げ下げ繰り返しながらじっくりと18,000円方向に向かう上昇が期待されます』と書かせて頂きました。
 本日下げておりますが、引き続きこの見方に変更はございません。上昇志向が強まり底値もみ合いから離脱してきたところ、世界の主要マーケットと比較しても未だ出遅れ感が強く叫ばれております。

 週明けから名実共に10月相場入りとなります。10月11日にソニーフィナンシャルホールディングス(8729)の大型上場が予定されており、来週半ばから上場日にかけ多少なりとも売られる場面も予想されますが、下げた場面は「買い」の視点で見ていきます。