本日の東京市場、NY市場のダウ40ドル安ナスダック6p高とシカゴ225先物の17.090円引けを受けて昨日の終値を挟んで小幅に揉み合う前場となったが後場に入って先物からじりじりと踏みが入って大引けほぼ高値引けの153円高17.199円、先物は8万6.296枚の出来高で17.200円の終りとなっている。全体相場は昨日に続いて理想的な上げ方となっており、相場の中身に於いても相変わらず方々で踏み上げに依って急上昇しながら次の相場に向けた流れが際立って来ている点に注目である。展開として先週で新たな局面に入って質は売り方の作る踏み上げ相場となり、ここで相場の柱が定まって来た事は相場を次の更なる強い段階へと進展させる事になる。いよいよ本格的な踏み上げ相場が現実のものとなって東京市場は様変わりする所へ来た。200日移動平均17.293円抜けからの変化に注目である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月3日の東京株式市場は日経平均株価が続伸いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−40ドルの14047ドル、NASDAQ総合指数は+6.12ポイントの2747.11ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−25円の17,090円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3950万株、買い4070万株、差し引き120万株の買い越し観測(金額ベースでは売り越し)でした。

 東京株式市場は引き続き堅調な展開。日経平均株価始値17,066円と前日終値17,046円から20円高くスタートし、前日終値付近でもみ合う動きが続きました。後場に入って上昇基調となり上げ幅を拡大。終盤に+159円の17,205円まで上昇する場面がありました。引けは+153円の17,199円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,260銘柄に対し、値下がりは367銘柄、変わらずは93銘柄。東証1部の売買代金は2兆8520億円、売買高は21億9127万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は買いが続き続伸です。昨晩の米NY株は高安マチマチとなりましたが、東京株式市場はジリジリと引けにかけて買われ上値慕いの展開となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、群馬銀行(8334)、関東つくば銀行(8338)など地銀株が続伸。

 米シティグループによる完全子会社化が発表された日興コーディアルグループ(8603)が+200円の1,662円とストップ高まで買われた他、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)など大手証券株や、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)、カブドットコム証券(8703)などオンライン証券株が買われております。
 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)など不動産株が続伸。クリード(8888)、パシフィックマネジメント(8902)、ケネディクス(8902)など不動産ファンド関連株は見直し買いが進み、それぞれ大幅な上昇を演じております。

 また、武富士(8564)、アイフル(8515)、アコム(8572)などノンバンク株も上昇。バルチック海運指数の上昇から、商船三井(9104)、乾汽船(9113)、新和海運(9110)など海運株が上昇。新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)など鉄鋼株や、東邦亜鉛(5707)、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)など非鉄金属株も買われております。

 目立った銘柄では、ポケットカード(8519)がストップ高と暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。大和総研がレーティングを新規で「3」としたクリード(8888)、パシフィックマネジメント(8902)も大幅高。「特別会員銘柄」のテイクアンドギヴ・ニーズ(4331)はストップ高東証1部上昇率ランキング6位にランクイン。
 その他、インターネットイニシアティブ(3774)、ゼクス(8913)、オーエムシーカード(8258)などが大きく買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は上昇期待の買いが続き堅調です。主力では、ACCESS(4813)、スパークス・グループ(8739)、アルデプロ(8925)、フィンテック グローバル(8789)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)などがストップ高まで買われるなど活況。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って上昇。マザーズ指数、ヘラクレス指数は大幅高となっております。

 個別では、これまでの「特別会員提案銘柄」からテクノマセマティカル(3787)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、デジタルアーツ(2326)、SBIベリトランス(3749)、TFPコンサルティンググループ(4792)、レイコフ(8941)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)などが揃ってストップ高となりました。
 その他、燦キャピタル(2134)、デジタルスケープ(2430)、エフティコミュ(2763)、 マガシーク(3060)、ファンドクリエーション(3233)、エキサイト(3754)、ブロードバンドタワー(3776)、ビットアイル(3811)、ネットインデックス (6634)、エスケーエレクトロニクス(6677)なども値幅制限いっぱいまで買われるなど、ストップ高銘柄続出となっております。

 さて、東証1部の大型株もしっかりと買われ、新興市場も買いが続き大きな動きとなっております。反発に転じた新興市場を見て「どうせまた下げるだろう」と冷めた目で見ていた資金も「どうやら今回は本物だ」と買いを入れ始め、値幅が生まれております。
 「マエストロ」では新興市場の上昇場面、初動から「動き出した。強気で」と買い提案。その後も「積極買い、買った後は1・2週間持続し幅を取るのもオススメ」とさせていただきました。ピックアップした銘柄の多くは、既に3割〜5割の上昇を遂げております。

 明日以降、利益確定売りからもたつく場面があるかとは思われますが、1年8ヶ月に及ぶ下落相場からの転換です。2・3本コマを並べた後、或いは陰線を並べた後は再上昇が期待されます。今後は倍化に至る銘柄が出てくるでしょう。
 引き続き、大きく下げた新興市場銘柄を中心に見ていきます。とにかく今新興市場は儲かる相場となっております。儲かる時にしっかりと大きく儲けていきましょう。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+153円の17,199円と続伸し17,000円台をキープ。昨晩の米NY株式市場は前日の大幅高から利益確定売りに押され高安マチマチ。NASDAQ総合指数は続伸いたしましたが、NYDOWは反落いたしました。
 日経平均株価は+20円の17,066円でスタート。朝方−29円の17,017円まで売られ小安い場面もありましたが、売り物一巡後は買いが入りしっかり。後場に入ると新興市場の上昇やアジア株高などが買い気を高める形となりジリジリと上昇。引けは+153円の17,199円と続伸し本日の取引を終えました。

 市場では「日経平均株価は17,000円乗せで目標達成感が高まり一端落ちる」との見方もございましたが、後場に入り先物にまとまった買いが続き続伸いたしました。中期基調は上向き。短期基調も上向きを継続。日経平均株価のサイコロは○●○○●○○○●○○○で「9勝3敗」。25日移動平均線は16,334円と上向き継続となっております。日足はしっかりとした陽線を描き上昇トレンド継続となっております。

 引き続き、18,000円方向に向かう動きに期待する見方に変化はありません。ただ昨日も書かせて頂いたように徐々に過熱感も高まっております。更なる上昇の為にもそろそろ一服も必要といえます。
 ただ、明日以降下げたからといって売りポジションに傾くのには注意が必要です。本日は米NY株式市場の後押しが少ない中での上昇。銀行や不動産を始め、証券、海運、鉄鋼など幅広い銘柄に買いが入る内容のある上昇です。先週のもみ合い上抜けに続き相場の変化を感じさせております。