本日の東京市場はNY市場の下落とシカゴ225先物の17.135円引けを受けて終始安い位置で揉み合う一服の一日となっている。ダウは114円安で始まり安値156円安を付けて大引け107円安の17.092円引け、先物も9万2.591枚の出来高で17.120円の終りである。4日ぶりの下落となった本日の相場であるが、大引けの107円安はこの3日間の連騰413円に対する理想的な押し目となっているに加えて寄り付きの114円安に対してほぼ寄り引け同値で罫線上の十字となっている点、相場の中身に於いても強い動きがこの相場の柱となっている流れにある銘柄に集中して来ている点、更には本日の差し引き210万株買いを含めて寄り付き前外人動向が3日連続の買い越しとなっている点に注目である。折から解説の通りこの相場の質は売り方の踏み上げにあり、売りがあってこその上昇であるだけに本日の適度な押し目は明日以降の上値を取る原動力として大歓迎する所である。くれぐれも弱気は禁物である。

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月4日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−79ドルの13968ドル、NASDAQ総合指数は−17.68ポイントの2729.43ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−65円の17,135円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4460万株、買い4670万株、差し引き210万株の買い越し観測(金額ベースでも買い越し)でした。

 東京株式市場は一服商状。日経平均株価始値17,085円と前日終値17,199円から114円安くスタート。−39円の17,160円まで下げ幅を縮める場面もありましたが、利益確定売りに押されもみ合う動きが続きました。引けは−107円の17,092円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり525銘柄に対し、値下がりは1,081銘柄、変わらずは110銘柄。東証1部の売買代金は2兆7526億円、売買高は20億1508万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は朝方から利益確定の売り物に押される形となり一服商状となっております。東証1部の騰落数を見ると値下がり銘柄が1,081銘柄と1,000銘柄を越え全般的に安い銘柄が目立っております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株の一角が上昇。

 三井不動産(8801)、東急不動産(8815)、住友不動産(8830)など大手不動産株や、ケネディクス(4321)、クリード(8888)、リサ・パートナーズ(8924)など不動産ファンド関連株、武富士(8564)、アイフル(8515)、アコム(8572)などノンバンク株は売り物に押され反落。
 また、伊藤忠商事(8001)、 住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株や、ソニー(6758)、シャープ(6753)、京セラ(6971)などのハイテク株も売られております。

 目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした丸山製作所(6316)が大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。先日の特別会員銘柄のテイクアンドギヴ・ニーズ(4331)はストップ高連続。底値もみ合いが続いていた太平洋セメント子会社の日本セラテック(5345)は+20,000円の159,000円のストップ高と上昇し底放れに。
 その他、不動テトラ(1813)、五洋建設(1893)、日産車体(7222)、丸一鋼管(5463)、ゼクス(8913)などが大きく買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は上昇期待の買いが続き続伸歩調。主力では、楽天(4755)、SBIイー・トレード証券(8701)、ディー・エヌ・エー(2432)、ACCESS(4813)、ミクシィ(2121)、アルデプロ(8925)、アセット・マネジャーズ(2337)などが買われております。
 新興3市場は、JASDAQ平均は小幅反落いたしましたが、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って続伸いたしました。

 個別では、これまでの「特別会員提案銘柄」からジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、マガシーク(3060)、ナノメディ(3783)、デジタルアーツ(2326)、TFPコンサルティンググループ(4792)などが揃ってストップ高となりました。
 その他、インタースペース(2122)、ウェブドゥジャパン(2138)、イーコンテクスト(2448)、エフティコミュ(2763)、ファーマフーズ(2929)、ブロードバンドタワー(3776)、ターボリナックス(3777)、ナノ・メディア(3783)、ダブルクリック(4841)、アストマックス(8734)、エリアリンク(8914)、ネプロジャパン(9421)なども値幅制限いっぱいまで買われるなど、ストップ高銘柄が本日も多く生まれております。

 さて日経平均株価も一服となり、本日は下げた銘柄が目立っております。ただ新興市場の反発は継続。東証マザーズ指数は+21.96の816.31ポイントと続伸し、とうとう800ポイントに乗せてきました。1日2日ヨコヨコの動き(もみ合う動き)も欲しいのですが、ライブドアショックから1年と8ヶ月の『長い下落後の目覚め』だけに下げれば空かさず買いが入ってきます。
 明日以降、新興市場銘柄も売り物に押される場面もあるかとは思われますが、年末にかけじっくりと中期で持続し幅を狙いたいものです。

 本日、ACCESS(4813)が+15,000円の460,000円と続伸、高値は490,000円まで買われ、安値の232,000円から2倍となりました。1.5倍の上昇を演じている銘柄も続出しております。今後は倍化に至る銘柄が続出してくるものと思われます。引き続き、大きく下げた新興市場銘柄を中心にじっくりと上昇を楽しんでいきます。
 個別では、イー・キャッシュ(3840)、フィスコ(3807)、ナノ・メディア(3783)、リミックスポイン(3825)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、日本ベリサイン(3722)、TFPコンサル(4792)など。そして昨日提案のスパークス・グループ (8739)などをじっくりと。その他、期待される銘柄も注目銘柄とあわせ、日々会員ページでピックアップしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−107円の17,092円と反落。4日ぶりの下落となりました。昨晩の米NY株式市場は週末の9月米雇用統計の発表を控え売り物に押され下落いたしました。東京株式市場は米NY株安に、シカゴ平均株価先物大証終値−65円の17,135円と小安く回ってきたこともあり、売り優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−114円の17,985円と安く始まり、17,092円引け。高値は17,160円、安値は17,043円と値幅は僅か117円と、17,100円を中心に上下もみ合う動きが続きました。前日までの上昇から買い疲れ感も生じているなか、3連休と米雇用統計の発表を控え、本日は停滞商状となっております。
 ただ、17,000円台はキープしており安値を売り叩くような動きは見られません。日経平均株価は9月11日の15,610円から昨日の17,205円まで1,595円幅の上昇を既に演じているだけに、当然の一服と思われます。

 中期基調は上向き。短期基調も上向きを継続。日経平均株価のサイコロは●○○●○○○●○○○●で「8勝4敗」。25日移動平均線は16,366円と上向き継続となっております。日足は十字線を形成。「上伸途上のクロス」と思われますが、だいぶ上げてきておりますので、この後に幅のある陰線を作ってしまうと短期的な調整期間に入ることも考えられます。

 引き続き、18,000円方向に向かう動きに期待する見方に変化はありません。ただ先日から書かせて頂いているように過熱感は高まっております。本日、一服し過熱感を冷ます動き。一息いれないと目先天井を作ってしまうので、更に上げることを希望すれば本日の下げはむしろ歓迎する形となります。
 あまり急がず来週半ばまで3・4営業日もみ合う動きとなり売り物を吸収し、その後にまた上げ始める動きが予想されます。日経平均株価の上昇は新興市場と違いじっくりです。