週末の東京市場、今晩発表される9月の雇用統計に対する様子見を背景とするNY市場の揉み合いとシカゴ225先物の17.110円引けを受けて21円安で始まり大引けまで小幅に揉み合う形で27円安の17.065円引け、先物は7万5.283枚の出来高で17.130円引けの終りとなっている。本日は3連休を控えている事とNY市場に於ける雇用統計の発表を受けての反応を見てからという事で終始見送り気分の強い相場付きとなっているが、中身は相変わらず中小型を中心とする強い上昇が目立っており全体相場も昨日に続いて寄り付きと終値がほぼ同じ寄り引け同値となっている点に注目である。この寄り引け同値は昨日と本日の押し目の場面が大きく変わる兆しであるに加えて最近のNY市場に於ける指標の発表は良ければ素直に受け止めて悪くても材料出尽くしや追加金利引き下げに対する期待が高ったという事で前向きに評価する動きとなっているだけに今夜のNY市場の反応をキッカケとする週明けの東京市場の変化に大いに期待する所である。
冒頭の続きになるが今週一週間を振り返ると月曜から413円3日連騰して昨日と本日との134円安の押し目でしかも2日連続のほぼ寄り引け同値は来週も大いに期待できる最高の動きである。後はキッカケ次第という所であり先にNY市場が新高値を付けた事で東京市場も踏み上げたのと同様にこの3連休中のNY市場の動きがそのキッカケとなるであろう。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月5日の東京株式市場は日経平均株価が小幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は小動き。DOWは+6ドルの13974ドル、NASDAQ総合指数は+4.14ポイントの2733.57ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−10円の17,110円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4300万株、買い2910万株、差し引き1390万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は様子見ムードが広がり停滞商状。日経平均株価始値17,070円と前日終値17,092円から22円安くスタートし小安い位置でもみう動きとなりました。後場に入ってから上昇に転じる場面もありましたが、引けにかけて売り戻され、結局−27円の17,065円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり810銘柄に対し、値下がりは779銘柄、変わらずは127銘柄。東証1部の売買代金は2兆3491億円、売買高は16億4519万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は売り買い交差のもみ合い商状となっております。上昇期待から下値では押し目買いが見られるものの3連休を控えた売り物などから上値は重く、小動きが続いております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株の一角がしっかりで小幅続伸。

 三井不動産(8801)、東急不動産(8815)、住友不動産(8830)など大手不動産株は小動きながら、クリード(8888)、リサ・パートナーズ(8924)など不動産ファンド関連株は堅調。武富士(8564)、アコム(8572)などノンバンク株も買いが入り反発しております。
 目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」ピックアップ銘柄のアイフル(8515)がストップ高まで買われ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。「9月中間期経常益が一転増益」との観測報道から先日提案の一休(2450)もザラ場ストップ高まで買われ大幅高となっております。

 その他では、「特別会員銘柄」のカブドットコム証券(8703)を始め、日本セラテック(5345)、イオンファンタジー(4343)、コーナン商事(7516)、オーエムシーカード(8258)なども大きく買われております。東証2部では先日の「一般会員銘柄」からオリエントコーポレーション(8585)が+12円の142円と続騰し上昇率ランキング上位入りとなっております。
 反面、業績の下方修正が嫌気されたカシオ計算機(6952)がストップ安に沈んだ他、丸大食品(2288)、バンドー化学(5195)、三井鉱山(3315)、日東電工(6988)などが大きく売られております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は上昇期待の買いが続き続伸歩調。主力では、楽天(4755)、ディー・エヌ・エー(2432)、ACCESS(4813)、ミクシィ(2121)、アルデプロ(8925)、GCAホールディングス(2126)、日本レップ(8992)、日本ベリサイン(3722)、アイディーユー(8922)などが買われております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って上昇いたしました。

 個別では、「一般会員提案銘柄」のスパークス・グループ(8739)が2日続けてストップ高となったのを始め、これまでの「特別会員提案銘柄」からジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、ナノメディ(3783)、デジタルアーツ(2326)などが揃ってストップ高を重ねております。
 その他、ジェイエイシージャパン(2124 )、サイバーファーム(2377)、イーネット・ジャパン(3334)、チップワンストップ(3343)、テリロジー(3356)、ジョルダン(3710)、アドバンスト・メディア(3773)、ブロードバンドタワー(3776)なども値幅制限いっぱいまで買われるなど、ストップ高銘柄が本日も多く生まれております。

 さて3連休を前に日経平均株価ももみ合いが続き主力株は一服。しかしその中でも新興市場の上昇は続いており非常に強い動き、「押し目待ちに押し目無し」となっております。来週は1本2本陰線を形成する場面も想定されますが、慌てず落ち着いて見て行きましょう。
 細かく見ていかれるのでしたら、大きく上げている銘柄は利益確定し、出遅れ銘柄に資金を向けていきます。出遅れでは、提案させて頂いたインテリジェンス(4757)を始め、テクマトリックス(3762)、オリコン(4800)、ラ・パルレ(4357)、マガシーク (3060)などとなります。

 マガシーク(3060)は続伸し安値から大きく上昇しておりますが、これまでの下げ幅を考慮すると反発余地が未だ大きく残されているものと思われます。テクマトリックス(3762)はとにかく出遅れ感を強く感じさせております。その他、期待される銘柄も注目銘柄とあわせ、日々会員ページでピックアップしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−27円の17,065円と小幅続落となりました。昨晩の米NY株式市場は週末の9月米雇用統計の発表を控え様子見気分が続く中、下値では買い物が入りしっかり。DOW、NASDAQ総合指数共に小幅上昇いたしました。
 日経平均株価は−22円の17,070円と小安く始まり後場に入り17,144円と前日比プラス圏に顔を出す場面もありましたが、引けは−27円の17,065円と寄り付きとあまり変わらない水準で取引終了となっております。

 本日の高値は17,144円、安値は17,032円と値幅は僅か112円と昨日の値幅117円に続き、本日も拮抗状態が続きました。日経平均株価は9月11日の15,610円から昨日の17,205円まで1,595円幅の上昇を演じた後の買い疲れ感も残っていることや、3連休と米雇用統計の発表を控え積極的な買いは見送られ様子見ムード継続となっております。ただ、安値を売り崩すような動きはなく本日続落ながら17,000円台はキープしております。

 中期基調は上向き。短期基調も上向きを継続。日経平均株価のサイコロは○○●○○○●○○○●●で「8勝4敗」。25日移動平均線は16,408円と上向き継続となっております。日足は十字線を形成。短線を並べております。
 引き続き、18,000円方向に向かう動きに期待する見方に変化はありません。来週以降、幅のある陰線を作り17,000円を大きく割り込んでしまうと短期的な調整期間に入ることも考えられますが、このまま17,000円を守り過熱感を冷ましていけば、更なる上昇が期待されます。

 あまり急がず来週半ば数日もみ合う動きとなり売り物を吸収し、その後にまた上げ始める動きを予想しております。ゆっくりじっくりと18,000円に向かう上昇に期待していきます。慌てず見ていきます。
 それでは皆様、良い連休をお過ごし下さいませ。皆様に喜んでいただける有益な情報を提供できるよう、誠心誠意取り組んでいきます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。