週明けの東京市場は連休中のNY市場の上昇とシカゴ225先物の17.290円引けを受けて101円高で始まり直後に172円高の高値を付ける強い上昇となったが利食いの売り物で上げ幅を縮小して大引け94円高の17.159円、先物は6万9.269枚の出来高で17.200円の終りとなっている。相場は2日連続のほぼ寄り引け同値から本日は先週の高値を一時抜いて後場に入っては売り物をこなして約100円高を保って終わっている点、中身に於いては折からの中小型を中心とする材料株の上昇が加速して来ている点に注目である。朝方踏んで後場売り物が入った事は明日以降の強い上昇につながる非常に良い動きであり、これに中身に於いて大型株の上昇が加わると更に上昇幅は拡大する事になるであろう。明日からの相場の中身に於ける変化には注目が怠れない所である。

本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 10月9日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−22ドルの14043ドル、NASDAQ総合指数は+7.05ポイントの2787.37ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値+160円の17,290円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3770万株、買い3380万株、差し引き390万株の売り越し観測(金額ベースでも売り越し)でした。

 東京株式市場は反発に転じております。日経平均株価始値17,166円と前日終値17,065円から101円高くスタート。その後+172円の17,237円まで上昇する場面がありました。後場に入ると上値の重さから売られ上げ幅を縮小。引けは+94円の17,159円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり1,055銘柄に対し、値下がりは556銘柄、変わらずは106銘柄。東証1部の売買代金は2兆4218億円、売買高は17億432万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 3連休明けの火曜日、10月も第2週に突入いたしました。本日の東京株式市場は上値重いものの全般的にしっかりとした動きとなっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など大手証券株はもみ合いながらもしっかり。

 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)、三菱マテリアル(5711)など非鉄金属株は売り物に押され下落。
 アイフル(8515)、ポケットカード(8519)、武富士(8564)、アコム(8572)など消費者金融株や、東レ(3402)、三菱レイヨン(3404)など繊維株も買われております。

 目立った銘柄では、不動産ファンド関連からパシフィックマネジメント(8902)がストップ高クリード(8888)、ゼファー(8882)、リサ・パートナーズ(8924)などが人気化し大幅上昇を演じた他、ゼクス(8913)、シーズクリエイト(8921)、日本エスリード(8877)、フージャースコーポレーション(8907)など不動産株や、ドワンゴ(3715)、マクロミル(3730)、GMOインターネット(9449)などのIT関連銘柄が大幅高。
 その他、石原産業(4028)、旭テック(5606)、ユナイテッドアローズ(7606)なども幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は上昇期待の買いが続き続伸歩調。主力では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、アセット・マネジャーズ(2337)などが上昇いたしましたが、ディー・エヌ・エー(2432)、ミクシィ(2121)、GCAホールディングス(2126)などは売り物に押され下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って上昇いたしました。マザーズ指数は10日続伸、ヘラクレス指数は9日続伸です。

 個別では、「一般会員提案銘柄」のガンホーオンライン(3765)、インテリジェンス(4757)がザラ場ストップ高、これまでの「特別会員提案銘柄」からジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、ナノメディア(3783)、デジタルアーツ(2326)などが揃ってストップ高を重ねております。
 その他、オールアバウト(2454)、シニアコミュ(2463)、インタースペース(2122)、ジェイエイシージャパン(2124)、マガシーク(3060)、ファンドクリエーション(3233)、SBIベリトランス(3749)、GDH(3755)、アドバンスト・メディア(3773)、ブロードバンドタワー(3776)、リミックスポイント(3825)、TFPコンサルティンググループ(4792)、フィンテック グローバル(8789)、シンプレクス・インベストメント・アド(8942)なども値幅制限いっぱいまで買われるなど、ストップ高銘柄が本日も多く生まれております。

 さて3連休明けの本日、新たな動きが出てくるか?と思われましたが特に目新しい変化は無く、新興市場やノンバンク株などこれまで大きく売り込まれた銘柄の反騰相場継続となっております。
 新興市場ストップ高が続出し「マエストロ」には連日会員皆様から喜びのお便りが届いております。底入れ場面で「1・2週間持続したっぷりと幅を取っていくことをお勧めいたします」と日々お伝えしておりましたが、大きく育っている銘柄も続出。相場に感謝です。

 持続しているだけで連日暴騰する有様は、年に一度二度あるかの動きですが、今回は1年8ヶ月売られ続けた新興市場の歴史的底打ちからの反騰場面だけに上げ幅も大きく嬉しい限りです。ソフトバンク(9984)、光通信(9435)が相場を引っ張り、ヤフー(4689)が連日当然のようにストップ高を重ねたかつてのIT相場を思い起こすような動きです。
 ただ流石にここまで連騰を重ねると売り物も多く、そろそろ短期調整も想定しての見方に変わってきます。引き続き、会員ページでは出遅れ銘柄や更なる上昇が期待される銘柄を提案していきますが、持続する銘柄は持続し利益確定する銘柄は利益確定と、一部の資金は回転させて売買していきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+94円の17,159円と反発いたしました。昨晩の米NY株式市場は売り買い交錯に高安マチマチ。大型株は決算発表を控え売りに押されましたが、ネット関連銘柄などハイテク株が上昇。DOWは下落いたしましたが、NASDAQ総合指数は上昇いたしました。

 東京株式市場は米雇用統計の改善、円安基調の為替などを好感し買い優勢の展開で取引を開始。日経平均株価は+101円の17,166円で始まり寄り付き後に17,237円まで買われましたが、その後は上値も重くもみ合い商状に。後場に入っても小動きが続き、+94円の17,159円で本日の取引を終えております。

 中期基調は上向き。短期基調も上向きを継続。日経平均株価のサイコロは○●○○○●○○○●●○で「8勝4敗」。25日移動平均線は16,448円と上向き継続となっております。日足は上放れ短陰線を形成しております。
 本日上昇いたしましたが、10月3日の17,205円を抜けきっていなく、先週末に木・金と二日の調整期間から再上昇したことを考えるとズバッとした上昇を期待しただけに残念な動きとなっております。

 ただ、上昇トレンドは継続しております。ここ数日のもたつきも特に問題はなく、18,000円方向に向かう動きに期待する見方に変化はありません。先週末に書かせて頂きましたが、幅のある陰線を作り17,000円を大きく割り込んでしまうと短期的な調整期間に入ることも考えられますが、このまま17,000円を守り過熱感を冷ましていけば、更なる上昇が期待されます。
 あまり急がず数日もみ合う動きとなり売り物を吸収し、その後にまた上げ始める動きに期待。ゆっくりじっくりと18,000円に向かう上昇を焦らず見守っていきます。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。