本日の東京市場、NY市場の下落とシカゴ225先物の15.500円引けを受けて36円高で始まり高値87円高を付けて52円高で引ける堅調な前場後場2時頃からの先物に対する売り叩きからマイナスに転じて大引け103円安の15.396円安値引け、先物も11万5.087枚の出来高で15.390円の終りと大引けで下落に転じた昨日のNY市場と同様の動きとなっている。しかし、相場の中身は昨日に続いて強い動きが目立っており大引けにかけて全体相場がマイナスに転じる中でもプラスを保って終わる銘柄が多く出て来ている点に注目である。全体相場はまだまだ不安定でNY頼みの動きであるが、中身に於いては独自性のある強い動きが出て来ている点に大いに注目する所である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 11月15日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は反落。DOWは−76ドルの13231ドル、NASDAQ総合指数は−29.33ポイントの2644.33ポイントとなりました。

 シカゴ平均株価先物大証終値−30円の15,500円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2810万株、買い2800万株、差し引き10万株の売り越し観測(金額ベースは買い越し)でした。
 東京株式市場は、押し目買いが続かず反落。日経平均株価始値15,536円と前日終値15,499円から37円高くスタート。前場はプラス圏でもみ合っておりましたが、後場途中から売り物に押され下落。引けにかけて下げ幅を拡大し、結局−103円の15,396円で本日の取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり939銘柄に対し、値下がりは691銘柄、変わらずは86銘柄。東証1部の売買代金は2兆5101億円、売買高は19億3004万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は日経平均株価が反落。昨日の反発基調を継続し前場は比較的しっかりとしておりましたが、後場に入り先物主導で売られております。ただ、日経平均株価は下落いたしましたが、東証1部騰落銘柄数では値上がり銘柄が939銘柄と多く、反発継続の動きとなっております。

 個別では、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株が続伸。三菱マテリアル(5711)、住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株も買われております。
 また、NY原油先物相場の大幅反発から石油資源開発(1662)、新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)など石油株が上昇。伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、丸紅(8002)など商社株も買われております。

 目立った銘柄では、決算発表を経てコナカ(7494)がストップ高まで買われた他、増配と自社株買い発表のシンニッタン(6319)、通期業績予想の上方修正が好感された世紀東急工業(1898)などが上昇。
 その他、これまで大きく下げていたドトール・日レスホールディングス(3087)が+164円の1,743円と大幅反発した他、東京鐵鋼(5445)、ダイフク(6383)、富士紡ホールディングス(3104)、カブドットコム証券(8703)などが買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は利益確定の売りに押され反落。主力株では楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、インテリジェンス(4757)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、GCAホールディングス(2126)などが下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は続伸いたしました、マザーズ指数、ヘラクレス指数は反落し一服商状となっております。

 個別では、本日買いの「マエストロ」注目銘柄から駐車場綜合研究所(3251)がストップ高となったのを始め、アプレシオ(2460)、エー・ディー・ワークス(3250)、地域新聞社(2164)、アガスタ(3330)、ハウスフリーダム(8996)、ナノテックス(7772)などがストップ高まで買われております。
 反面、e−まちタウン(4747)、エイジア(2352)、アップルインターナショナル(2788)などがストップ安に沈んだ他、リアルコム(3856)、フリービット(3843)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、ブイ・テクノロジー(7717)などが大きく売られております。

 さて、日経平均株価新興市場各指数も一服。明日以降、反発を継続し「先日の安値が底値だった」という見方を強めていくのか、東京株式市場の【強さ】が試されます。再度売られて日経平均株価が15,000円を割り込んでしまうと、売りが売りを呼ぶ展開となってしまうことも考えられますので、まだ慎重姿勢で臨みます。
 明日以降も日経平均株価を含めて市場全般しっかりとした動きを続けるようでしたら、東証1部の下げ過ぎ銘柄や新興市場の人気株などを上昇期待で買っていきます。

 ただ今は売買を重ねて儲けを急ぐ場面でもありません。次なる反発相場で大きく儲けることが出来るよう、はっきりと底打ちが確認されるまでは下手なトレードで大事な資金を減らさないように注意するようにいたします。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−103円の15,396円と反落いたしました。昨晩の米NY株式市場はハイテク株が売られ反動安となりました。米NY株式市場では「サブプライム関連の損失が米金融システム全体を揺るがすとの不安感は徐々に後退しているようだが、先日までの下落から投資家心理は後退しており、再上昇には日柄整理が尚必要」との見方が有力となっております。

 東京株式市場は、今3月期1700億円の損失見通しを発表したみずほフィナンシャルグループ(8411)が比較的底堅い動きとなったことなどが好感されしっかり。
 日経平均株価は+37円の15,536円と高寄りスタート。前場に+88円の15,587円まで買われた場面がありましたが、後場に入ると上げ幅を縮小。GLOBEXでNASDAQ100株価指数先物が売られたことなどから先物主導で下落。−103円の15,396円で取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調は下向きから上向きに転換いたしました。日経平均株価のサイコロは○○●●●●●●●●○●で「3勝9敗」。25日移動平均線は16,376円と下向き継続。日足は短い上ヒゲを持つ陰線を形成。続伸するものの上値の重い状態。
 日経平均株価は、11月13日安値の14,988円から本日高値の15,587円まで599円の反発を演じ下げに転じました。後場の下落がリバウンド終了となり再度安値を割り込む動きに至るような弱い展開となるのか?あるいは単なる一服なのか?明日から来週月曜日にかけて見定める形となります。

 本日は幅広い銘柄に押し目買いが入っており底入れ期待がもたれるのですが、相場は病み上がりで極めて不安定な状態です。米NY株式市場や為替の動向によっては簡単に崩れてしまうような状態です。
 15,000円を割り込むことなく底を堅め、徐々に下値を切り上げ16,000円を目指す動きを予想しておりますが、今度15,000円を割り込むような動きとなった場合、ズズズーと14,000円付近まで早く厳しい下落となる可能性もございます。崩れそうなムードに変化した場面ではあれこれ考えず「サッ」と手仕舞うことが出来るようにしておきます。