週明けの東京市場、NY市場の上昇とシカゴ225先物の15.190円引けから小高く始まり高値148円高を付ける堅調な前場となったが後場に入って先物から売られて一転110円安を付けて112円安の15.042円引け、先物は11万5.371枚の出来高で15.070円の終りとなっている。今週前半に集中する大手銀行の決算に対する様子見の動きもあるが相変わらず前場後場とで一転する不安定な動きで相場の中身も全面安となっている。最近の弱く暗い動きに続く本日の後場からの下落に依って一旦手を空けるべく投売る動きも出て来た一方で相場は一日を通して先週末の安値を割る事無く終わった点は本日の所は下抜けを守った点として注目する所であるが、この数日の大量の外人売りに加えて25日に決算を控えたヘッジファンドの売り物が出て来る事になるだけに今週は厳しい動きを覚悟しなくてはならない所である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 11月19日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
先週末の米NY株式市場は反発。DOWは+66.74ドルの13176ドル、NASDAQ総合指数は+18.73ポイントの2637.24ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値同値の15,190円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3900万株、買い1870万株、差し引き2030万株の売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は軟調ムードが続き、終盤に見切り売りが広がりました。日経平均株価始値15,177円と前日終値15,154円から23円高くスタート。前場は反発し+148円の15,302円まで上昇する場面もありましたが、後場に入りマイナス圏に転落。引けにかけて下げ幅を拡大し、終値は−112円の15,042円で引けております。

 東証1部の騰落数は、値上がり356銘柄に対し、値下がりは1,287銘柄、変わらずは75銘柄。東証1部の売買代金は2兆2842億円、売買高は19億1435万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られ日経平均株価が続落いたしました。先週末の米NY株式市場の反発などから朝方買われましたが、積極的な買いは続かず売り物に押されました。
 個別では、住友不動産(8801)、東急不動産(8815)、クリード(8888)、ケネディクス(4321)など不動産株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株が下落。

 また、三井金属(5706)、三菱マテリアル(5711)、住友金属鉱山(5713)など非鉄金属株、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も下落。商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、乾汽船(9113)など海運株や、アイフル(8515)、武富士(8564)、アコム(8572)など消費者金融株も大きく売られております。

 目立った銘柄では、業績の上方修正から山口フィナンシャルグループ(8418)、宮地エンジニアリンググループ(3431)などが大きく買われ逆行高。ドイツ証券の投資判断引き上げから東京応化工業(4186)、大和総研の投資判断引き上げからディーアンドエムホールディングス(6735)などが上昇。
 その他では、サニックス(4651)、カワチ薬品(2664)、日本電産サンキョー(7757)などが幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され軟調。主力株ではSBIイー・トレード証券(8701)を始め、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、GCAホールディングス(2126)、インデックス・ホールディングス(4835)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、日本ベリサイン(3722)などが下落いたしましたが、インテリジェンス(4757)、スパークス・グループ(8739)などは買われております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って下落いたしました。

 個別では、ネットワークバリューコンポネンツ(3394)、ターボリナックス(3777)、e−まちタウン(4747)、ガーラ(4777)がストップ高まで買われましたが、シーフォーテクノロジー(2355)、テレウェイヴ(2759)、アップルインターナショナル(2788)、ネットインデックス(6634)、ラ・パルレ(4357)、エー・ディー・ワークス(3250)など多くの銘柄がストップ安まで売られるなど、新興市場軟調商状となっております。

 さて、先週末の金曜日に日経平均株価241円安の中、ディー・エヌ・エー(2432)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などマザーズ市場主力株が買われマザーズ指数が上昇したことから「新興市場の人気株は日経平均株価が下落する中でも直近高値を抜き去り上昇第2波動入りに向かうのか」と期待する見方が強まりました。

 しかし本日は引けにかけて売りに押され軟調商状となり残念な動きとなっております。ただ、買い気が高まれば値動きの良い新興市場の人気株から大きく上げ始めることが予想されます。ミクシィ(2121)を始め、フルスピード(2159)、ACCESS(4813)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、ngi group(2497)、ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(4296)などの動きはマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−112円の15,042円と続落いたしました。先週末の米NY株式市場はシスコシテムズやヒューレット・パッカードなどハイテク株が買われ反発。東京株式市場は米NY株高などから押し目買いが入り反発基調で始まりましたが引けにかけて売られております。

 日経平均株価は+23円の15,177円と小高くスタート。売り飽き気分の高まりやテクニカル的にも反発が期待される水準まで売られていることから押し目買いが入り、前場は+148円の15,302円まで買われました。
 しかし、後場に入ると、香港・ハンセン指数や中国・上海総合指数が続落するなどアジア株安が嫌気され反落。為替の円高追い証発生懸念なども叫ばれ先物主導で下落。終値は−112円の15,042円とほぼ安値引け、終値で年初来安値を更新いたしました。

 中期基調は下向き。短期基調は上向き継続。日経平均株価のサイコロは●●●●●●●●○●●●で「1勝11敗」。25日移動平均線は16,196円と下向き継続。日足は上ヒゲを持つ陰線を形成。
 日経平均株価は、11月13日安値の14,988円から前日高値の15,587円まで599円の反発を演じた後は下げが続いております。本日後場に15,302円まで買われましたが上値は重く続落。15,000円割れは回避いたしましたが、下落基調からなかなか上昇へ転じられない動きが続いております。

 本日から反発し15,500円をズバッと抜いてくれば16,000円を目指す展開も期待されたのですが続落となりました。安値を割り込まず15,000円をキープしていることから『安値圏でもみ合い継続』と見られますが、再度15,000円を終値で割り込んでくれば、ズズズーと14,000円付近まで早く厳しい下落となる可能性もございます。
 米NY株式市場やアジア株式、為替の動向によって上下に大きく動く日々が続いております。引き続き慎重姿勢で臨みます。