週明けの東京市場、NY市場の堅調及びシカゴ225先物の16.010円引け更には10月機械受注の大幅な伸びを受けて16.000円台に乗せて始まる堅調な朝方となったが明日のNY市場に於ける金利動向や14日の日銀短観を控えた様子見が強い事から下落に転じて大引けまで小幅安で揉み合う一日となっている。ダウは高値92円高を付けて安値98安から大引け31円安の15.924円、先物出来高10万4.264枚で15.890円の終わりである。先週来の強い上昇に対して本日の様子見気分の中での31円安は非常に強い動きであり、目先の行事の結果を含めて今後の相場に期待を持った相場付きという所である。また、これ等の結果を受けた今週末にはメジャーSQも控えている。この所の先物は相当に大量の売り物が溜まっているだけに今週の相場は年末相場の初動として大いに期待する所である。

本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 12月10日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
先週末の米NY株式市場はもみ合い。DOWは+5ドルの13625ドル、NASDAQ総合指数は−2.87ポイントの2706.16ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+70円の16,010円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2580万株、買い2160万株、差し引き420万株の売り越し観測(金額ベースでは買い越し)でした。

 東京株式市場は先週末までの上昇の反動から下落。日経平均株価始値16,007円と前日終値15,956円から51円高くスタート。買い一巡後は利益確定売りに押され下げに転じました。後場もマイナス圏でもみ合う動きが続き、引けは−31円の15,924円で取引を終了しております。

 東証1部の騰落数は、値上がり696銘柄に対し、値下がりは929銘柄、変わらずは97銘柄。東証1部の売買代金は2兆3372億円、売買高は18億2467万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は売り物に押され軟調な動きとなっております。先週までの反発基調を引き継ぎ堅調な値動きも期待されておりましたが、買い先行後に地合いは軟化いたしました。
 個別では、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株が売られ下落。

 また、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、乾汽船(9113)など海運株や、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、石油資源開発(1662)、新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)など石油株が売られております。
 大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東宝不動産(8833)などの不動産株、鹿島(1812)、戸田建設(1860)など建設株も売られております。

 一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株の一角や、武田薬品工業(4502)、アステラス製薬(4503)、エーザイ(4523など医薬品株が上昇。
 目立った銘柄では、低位材料株物色の流れからシルバーオックス(8024)、シンキ(8568)が大幅上昇。仕手性材料株物色から三井松島産業(1518)が上昇し高値を更新。丸山製作所(6316)、ダイワボウ(3107)、クラリオン(6796)、オーエムシーカード(8258)なども買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落となりました。主力株では、ミクシィ(2121)、スパークス・グループ(8739)、ディー・エヌ・エー(2432)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、GCAホールディングス(2126)、日本ベリサイン(3722)、フルスピード(2159)などが売られましたが、ACCESS(4813)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)などは買われております。
 新興3市場は、JASDAQ平均は続伸いたしましたが、ヘラクレス指数、マザーズ指数は続落いたしました。

 個別では、「特別会員銘柄」のトライアイズ(4840)やネットプライス(3328)がストップ高を重ねた他、サムシングHD(1408)、システム・テクノロジー・アイ(2345)、ハブ(3030)、ベリサーブ(3724)、エム・ピー・テク(3734)、e−まちタウン(4747)、メディアシーク(4824)、アクモス(6888)、フリード(9423)などがストップ高まで買われ、ウェブマネー(2167)、ナチュラム(3090)、カービュー(2155)などが買われております。

 内閣府が本日寄り付き前に発表した10月の機械受注統計は民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」は前月比12.7%増の1兆803億円と市場予想を大きく上回り3カ月ぶりに拡大いたしましたが、市場の反応は今ひとつとなっております。
 現地11日開催のFOMCをはじめ、週末14日の日銀短観発表、先物オプション12月物SQ算出など日米共に重要イベントが予定されていることから積極的な買いは手控えられ様子見ムードが高まっております。

 個別で見ると、三井松島産業(1518)、丸山製作所(6316)、ダイワボウ(3107)、クラリオン(6796)など仕手性材料株が買われております。新興市場銘柄が売られていることから資金が東証1部の中低位銘柄に流入しております。ただ本日も売られた新興市場も明日以降更に大きく売られた場面は小すくいとなりますが、短期反発も期待される水準に差し掛かります。
 東証1部でも鉄鋼・非鉄金属・海運株など大きく売られた銘柄の反発が訪れることと思われます。大きく下落したKOA(6999)、DOWAホールディングス(5714)、東ソー(4042)、新和海運(9110)、第一中央汽船(9132)などをじっくりと追っていきます。

  ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−31円の15,924円と小幅反落。先週末の米NY株式市場はもみ合い。11月米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を上回ったことから、「期待されている0.5%利下げの可能性が低下した」との見方もあり売り物も多く上値を重くしております。

 東京株式市場は、シカゴ平均株価先物大証終値+70円の16,010円と買われたことや10月機械受注の改善などから買い優勢で始まりました。
 日経平均株価は+51円の16,007円と高くスタート。寄り付き直後に16,017円まで買われた場面がありましたが、先週幅のある反発を演じているだけにその後は流石に買いは続かず下落。−130円の15,826円と15,850円を割り込む場面もありましたが押し目買いも入り、引けは−31円の15,924円と少し戻して本日の売買を終えました。

 中期基調は上向き。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○○●○○●●○○○●と「8勝4敗」。25日移動平均線は15,500円と下向き継続。日足は下ヒゲを持つ陰線を形成。陰線は横並びで2本連続となっております。
 先週木曜日の大きく上昇した場面で「16,000円台に乗せてきた場面では売り物も多く上値も重いことが予想されますので、ここから更に上げた場面での強気な買いには注意も必要といえます」と書かせて頂きましたが、本日も16,000円に頭を抑えられてもみ合う動きが続きました。

 短期テクニカル指標では上げいっぱいとなっておりますが、上向きの力もまだ強いことから下げた所では押し目買いも入ってきます。今週は『調整の1週間』となることを予想しておりますが、米NY株式市場などの動向によってはもう一段上があることも考えられる為、安易に売りも仕掛けられません。今週は個別株重視で見ていきます。