週明けの東京市場、連休中のNY市場の大幅な上昇とシカゴ225先物の15.685円引けを受けて買い気配で始まり326円高の高値を付けて大引け295円高15.552円引け、先物も4万9.936枚の出来高で15.640円引けと強力な上昇の一日となっている。相場の中身に於いても折からの相場の柱にある銘柄群の揃っての大幅上昇を中心とする大型株の活躍に加えて中小型材料株の堅調といずれも大引けにかけて再び買われる非常に良い動きとなっている点に注目である。
本日の相場は先物の踏み上げに中身に於ける相場の柱も揃っていずれも一日を通して強く上昇、折から筆者の解説して来た本来の相場としての健全な上昇の動きであり本日は文句の付け所の無い完璧な形である。残す心配な点はただ一つサブプライムローン問題の横槍が入らない事を願うばかりであるが、この所は追加損失等々の悪材料が出ても同時に資本増強などの好材料で埋める動きとなっており本日で完全体となった東京市場の上昇相場はちょっとやそっとでは崩れない強い段階に入ったものと筆者は見る。いずれにしても本日の動きは今後を踏まえて大いに喜ぶべき動きであり、今週の有終の美を飾る棹尾の一振に大いに期待である。
 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 12月25日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続伸いたしました。
昨晩の米NY株式市場は上昇。DOWは+98ドルの13549ドル、NASDAQ総合指数は+21.51ポイントの2713.50ポイントでした。

 東京株式市場は連休中の米NY株式市場の大幅上昇や円安を好感し3日続伸。日経平均株価始値15,441円と前日終値15,257円から184円高くスタート。主力株中心に大きく買われ、終始高値圏で推移いたしました。引けは+295円の15,552円で終了。15,500円台を回復しております。
 東証1部の騰落数は、値上がりは1,087銘柄、値下がり524銘柄、変わらずは111銘柄。東証1部の売買代金は1兆6,341億円、売買高は14億1,785万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 連休明けの火曜日、本日の東京株式市場は米NY株高と為替の円安進行が好感され上昇いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、新生銀行(8303)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)など証券株が買われ上昇。

 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株や、クリード(8888)、リサ・パートナーズ(8924)、セキュアード・キャピタル・ジャパン(2392)など不動産ファンド関連株も買われております。
 また、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)、三菱マテリアル(5711)など非鉄金属株、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株が上昇。NY原油先物の続伸から国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、新日本石油(5001)、AOCホールディングス(5017)など石油関連株も買われ株価を上げております。

 目立った銘柄では、これまで大きく売られていた海運株が大幅高。太平洋海運(9123)が+32円の294円と大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨した他、共栄タンカー(9130)、第一中央汽船(9132)、商船三井(9104)、新和海運(9110)、乾汽船(9113)などが大きく買われました。
 また、12月12日の特別会員提案銘柄のハルテック(5916)が+17円の152円と大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキング2位にランクイン。その他、NTT都市開発(8933)、鈴丹(8193)、東建コーポレーション(1766)、フジテック(6406)、日本カーボン(5302)などが大きく買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチとなっております。主力株では、サイバー・コミュニケーションズ(4788)がストップ高まで買われた他、楽天(4755)、スパークス・グループ(8739)、アルデプロ(8925)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)などが上昇。インデックス・ホールディングス(4835)、インテリジェンス(4757)、ACCESS(4813)、デジタルアーツ(2326)などは下げております。
 新興3市場は、マザーズ指数は下落いたしましたが、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は上昇いたしました。

 個別では、ウェブマネー(2167)、シナジーマーケティング(3859)、エイジア(2352)、エスプール(2471)、ジェイテック(2479)、ジー・エフ(3751)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)などがストップ高まで買われた他、リアルコム(3856)、スタートトゥデイ(3092)、アイディーユー(8922)などが大きく買われました。
 反面、ラ・パルレ(4357)、アプリックス(3727)、e−まちタウン(4747)、ネットプライス(3328)などが売られております。

 先週末に直近公開銘柄を始め新興市場の主力株が大きく買われたことから、大納会に向けて「新興市場銘柄の値幅取りの動きとなるか」と期待されましたが、本日日経平均株価が窓空け上昇するなかズルズルと売られる銘柄が目立ちました。
 新興市場銘柄ではなく東証1部の海運株などに短期資金が向かっており、この動きを見て「新興市場銘柄はダメだ」と判断する声も多いようです。ただ明日以降、東証1部銘柄に売り物が多くなった場面では新興市場銘柄が買われることも考えられます。

 新興市場に資金が向かった場合にサクサクと上昇期待銘柄を買い向かえるよう、大幅下落銘柄はマークしておきたい。もちろん市場の動向がはっきりとしない状態ですので、買いが続かず一時的なリバウンドに留まり下げだすようなら『サッ』と手仕舞いは基本となります。
 暴騰後の暴落からの反発狙いでケイブ(3760)、直近公開銘柄の出遅れではMICメディカル(2166)。大幅下落銘柄からは、ファンコミュニケーションズ(2461)、アルデプロ(8925)、イマジニア(4644)などをマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+295円の15,552円と大幅続伸。
 昨晩の米NY株式市場はメリルリンチ政府系投資ファンドからの出資受け入れ発表やアルコアの一部事業売却の発表などが好感され上昇。
 東京株式市場は米NY株高に加えシカゴ平均株価先物大証終値+365円の15,685円と大きく買われたことなどから買い優勢で始まりました。

 日経平均株価は+184円の15,441円と小高くスタート。寄り付き後に+326円の15,583円まで買われた後は売り買い交差にもみ合う動きが続きました。引けは+295円の15,552円となっております。
 中期基調は下向き。短期基調は下向きから上向きに反転いたしました。日経平均株価のサイコロは○●○●●●●●●○○○と「5勝7敗」。25日移動平均線は15,420円と下向きから上向きに転換。窓空け陽線を形成。陽線を重ね反発基調を強くしております。

 先週「15,000円割れを避け強く反発してくれば、調整一巡から反発に転じる動きとなりますが、15,000円を割り込むような下げとなると、そのまま14,700円ほどまでの下げを演じる可能性もございます」と書かせて頂きましたが、その後14,998円と瞬間的に15,000円を割り込む場面がありましたが、踏ん張りを利かせ反発した場面から上昇が続いております。

 中長期的には未だ「明確に底入れした」と判断することは出来ませんが、売り飽き気分からのリバウンドの動きとなっております。大納会に向け15,700円方向の反発の動きが期待されます。明日は上下にもみ合う動きが予想されます。