NY市場のクリスマスに依る休場から独自の力が試された本日の東京市場、61円高で始まり大引けにかけて一段高の100円高15.653円高値引け、先物出来高3万6309枚で15.710円引けと非常に強い相場付きとなっている。NYの休場に加えて年末に依る薄商いの中での本日の100円高を含めた4日連騰は正に相場の強さを示しており、残す2日間の相場にも大いに期待したい所である。
昨日と本日の非常に良い動きから全体相場の方向は完全に上へ向いたと判断して良いものと筆者は見る。特に本日の相場は柱としての流れの機能がハッキリしている事に依って大引けにかけて先物が更なる上値を取って来た点はこれまでの先物を中身が追う動きから大きく進展した動きである。今年もあと2日であるが今日現在で有終の美を飾る動きは順調であるだけに残す大納会と新年の動きにも大いに期待したいものである。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 12月26日の東京株式市場は日経平均株価が続伸いたしました。
昨晩の米NY株式市場はクリスマスで休場でした。
 寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り970万株、買い1060万株、差し引き90万株の買い越し観測(金額ベースは小幅買い越し)となっております。

 東京株式市場は輸出関連株が買われ4日続伸。日経平均株価始値15,613円と前日終値15,552円から61円高くスタート。15,600円前後でもみ合う動きが続きましたが、引けにかけて上げ幅を拡大。引けは+100円の15,653円と本日の高値で取引を終えました。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,426銘柄、値下がり228銘柄、変わらずは70銘柄。東証1部の売買代金は1兆4411億円、売買高は13億8987万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は昨晩の米NY株式市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、反発基調を維持し底堅くしっかりとした動きが続いております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)、松井証券(8628)など証券株の一角が上昇。

 パシフィックマネジメント(8902)、リサ・パートナーズ(8924)、セキュアード・キャピタル・ジャパン(2392)など不動産ファンド関連株や、アイフル(8515)、武富士(8564)、アコム(8572)など消費者金融株も上昇。
 また、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)、東邦チタニウム(5727)など非鉄金属株なども上昇。キヤノン(7751)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)などハイテク株もしっかりとしております。

 目立った銘柄では、IT関連株の反発からドワンゴ(3715)、フェイス(4295)、ディー・エヌ・エー(2432)が揃って上昇。ピクセラ(6731)はストップ高となり、ニチアス(5393)も再上昇。
 業績の上方修正と自社株買いが好感された日本駐車場開発(2353)や、みずほの投資判断格上げから日本信号(6741)なども上昇。その他、富士エレクトロニクス(9883)、エネサーブ(6519)、トーセ(4728)なども買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は反発期待の買いが広がり上昇いたしました。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)、スパークス・グループ(8739)、インテリジェンス(4757)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、GCAホールディングス(2126)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などが揃って上昇いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数は上昇いたしました。なかでもマザーズ指数は+35.71の811.80ポイントと上げ幅は4.60%に達しました。大幅上昇です。
 個別では、カービュー(2155)を始め、CDS(2169)、エスプール(2471)、バリューコマース(2491)、ディー・ディー・エス(3782)、T&Cホールディングス(3832)、免疫生物研究所(4570)、e−まちタウン(4747)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)、フューチャーベンチャーキャピタル(8462)、マネーパートナーズ(8732)、SBIフューチャーズ(8735)などがストップ高まで買われました。

 また、特別会員銘柄のMICメディカル(2166)が暴騰した他、ngi group(2497)、リプラス(8936)、フルスピード(2159)、フリービット(3843)、ザッパラス(3770)、アプリックス(3727)、シナジーマーケティング(3859)などが大幅上昇を演じました。

 さて昨日に「明日以降、東証1部銘柄に売り物が多くなった場面では新興市場銘柄が買われることも考えられます。新興市場に資金が向かった場合にサクサクと上昇期待銘柄を買い向かえるよう、大幅下落銘柄はマークしておきたい」と書かせて頂きましたが、大きく動いてきました。
 本日の新興市場への買いはクリスマス休暇明けからの外国人との見方もあります。新興市場は過去の動きを見ても12月・1月に暴騰しやすく今回も重ねて見ることが出来ます。

 まだ年を跨いでの持ち越しを嫌って静観している資金も多いと思われるだけに、大納会にかけて堅調に推移すると、年明け更なる上昇も期待されます。買いでは儲からない相場が続いていただけに、ここからはしっかりと取っていきたいと思っております。
 ニューフレアテクノロジー(6256)、アウンコンサルティング(2459)、イマジニア(4644)、オンコセラピー(4564)などをマークしていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+100円の15,653円と続伸し4連騰です。
 昨晩の米NY株式市場は休場だったことから「今日は方向感無くもみ合う動きか」と予想しておりましたが、閑散商状の中でも崩れることなくしっかりとした動きが続きました。
 サブプライムローン懸念の後退や為替相場の落ち着きも底堅さを維持する要因となっております。

 日経平均株価は+61円の15,613円と小高くスタート。寄り付き後に15,559円まで軽く値を落とした場面もありましたが、再度15,600円台に戻し、引けにかけて上昇し100円高の15,653円で引けました。
 中期基調は下向きからフラットに転換。短期基調は上向き継続。日経平均株価のサイコロは●○●●●●●●○○○○と「5勝7敗」。25日移動平均線は15,445円と上向き継続。日足は下ヒゲを持つ陽線を形成。陽線は3本連続となっております。

 先日から「中長期的には未だ“明確に底入れした”と判断することは出来ませんが、売り飽き気分からのリバウンドの動き。大納会に向け15,700円方向の反発の動きが期待されます」と書かせて頂いておりますが、本日終値15,653円とターゲットの15,700円が近づいてきました。
 15,700円に達した後はもう上げないというわけではございません。その後押し目を作って直近高値を超えてくれば、次は16,000円がターゲットとなります。ただ、来年1月は上下に揺さぶり16,000円を上値とした三角持合いを形成する動きとなるのではないか?と予想しております。

 その後、16,000円を明確に抜け出し本格的な上昇トレンドに転換。まずは16,800円に向かう展開となるのではないかと期待しております。上昇に懐疑的な見方が多いですが、世界のマーケットの中においても出遅れ感が強く一人取り残された日本株サブプライム問題などからしっかりと調整もこなしているだけに来年こそは上昇相場のスタートが期待されます。来年の日本株は高い!