本日の東京市場は連休中のNY市場の上昇とシカゴ225先物の14.210円引けを受けて24円高で始まり高値113円高を付ける堅調な前場となったが後場に入って先物に大量の売り物が入った事から下落に転じて安値195円安を付けて大引け138円安の13.972円、先物出来高14万4.087万枚の大商いで13.980円の終わりとなっている。本日の相場は先週の状況と変わらない非常に厳しい所であるが、それも本日を最後に今晩のNY市場の動きをキッカケに大きく変わる事になるであろう。重ねて金融各社の決算が悪い事は既に予想されている事であると同時にNY市場はそれを織り込んでおり、先週末東京市場が大幅下落へ一転した原因であるメリルリンチの損失約150億ドルにもこの休み中にはサウジアラビアから100億ドル出資を受けるという様に折から発表される損失拡大には資本増強の対策が打たれている点に注目である。NY市場の悪材料出尽くしの動きに注目しながら明日の相場に期待である。
■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年1月15日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は上昇。DOWは+171ドルの12778ドル、NASDAQ総合指数は+38.36ポイントの2478.30ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+40円の14,210円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4010万株、買い3750万株、差し引き260万株の売り越し観測(金額ベースでは小幅買い越し)でした。

 東京株式市場は全面安商状で3日続落。日経平均株価始値14,134円と前日終値14,110円から24円高くスタート。前場は+114円の14,224円まで上昇するなど買いが優勢でしたが、後場に入って下げに転じました。引けは−138円の13,972円と14,000円を割り込み本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり134銘柄、値下がり1,561銘柄、変わらずは29銘柄。東証1部の売買代金は3兆51億円、売買高は24億7575万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 連休明けの火曜日、本日の東京株式市場は主力株を中心に幅広い銘柄が売られ続落となりました。為替の円高/ドル安や世界景気の減速が懸念され売られております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)、松井証券(8628)など証券株が売られ下落。

 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、東邦亜鉛(5707)、 伊藤忠商事(8001)、三菱マテリアル(5711)、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)など非鉄金属株、丸紅(8002)、住友商事(8053)など商社株、新和海運(9110)、乾汽船(9113)、第一中央汽船(9132)など海運株なども売られ下落となりました。
 トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、いすゞ自動車(7202)など自動車株や、ソニー(6758)、TDK(6762)、キヤノン(7751)などハイテク株も売られております。

 その中目立った銘柄では、短期資金流入からチタン工業(4098)がストップ高となり東証1部上昇率ランキングトップに君臨。「マエストロ」の特別会員提案銘柄のピクセラ(6731)もストップ高。同じく特別会員銘柄の日本橋梁(5912)も+44円の311円と暴騰し、上昇率ランキング2位・3位と昨晩提案銘柄が揃って顔を並べました。
 その他、クボテック(7709)、ファーストリテイリング(9983)、マルエツ(8178)、エーザイ(4523)、CSKホールディングス(9737)などが買われ逆行高となっております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され大幅続落。主力株では、楽天(4755)を始め、SBIイー・トレード証券(8701)、ビックカメラ(3048)、スパークス・グループ(8739)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、ソネットエンタテインメント(3789)、GCAホールディングス(2126)などそれぞれが大きく売られました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って下落いたしました。

 個別では、デザインエクスチェンジ(4794)、ゴルフパートナー(3074)、フォーバルクリエーティブ(2724)などがストップ高に。しかし、UBIC(2158)、イーシー・ワン(2310)、SJホールディングス(2315)、デジタルアーツ(2326)、バリューコマース(2491)、アップルインター(2788)、スタートトゥデイ(3092)、ケンコーコム(3325)、ネットプライス(3328)、メディアエクスチェンジ(3746)、SBIベリトランス(3749)、ガンホーオンライン(3765)、ブロードバンドタワー(3776)、GMOホスティング&セキュリティ(3788)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281)、アイ・エム・ジェイ(4305)、e−まちタウン(4747)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、 シダックス(4837)、USEN(4842)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)、サマンサタバサ(7829)、スパークス・グループ(8739)、日本レップ(8992)など多くの銘柄がストップ安に沈むなど投売りの様相となっております。

 さて、日経平均株価の下げ幅は138円安に留まっておりますが個別株の動きはそれ以上に悪く、新興市場にいたってはストップ安が続出するなど非常に厳しい状態となっております。しかし先週末にも書かせて頂いたように更に下げてきたことから反発が期待される位置に差し掛かっております。
 「買い材料などはない」「こんな場面では買えない」との見方が圧倒的ですが、お先真っ暗となり売り物が出れば出るほど底入れが近づく形となります。特に新興市場銘柄は『陰の極』となっており、明日以降押し目買いが入り上げていく形となれば素直にその動きに乗っていきます。

 新興市場が底打ち反転となると1・2週間で50%UPから倍化する銘柄も出現します。大きく下落した銘柄ほど反発は大きく、反発場面ではそうした大幅上昇期待銘柄を買い、じっくりと値幅を期待する形となります。
 もちろん東証1部銘柄でもIT関連銘柄や中低位銘柄からも大きく売り込まれた銘柄の反騰もあわせて追っていく形となります。明日の動きは注目となります!

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−138円の13,972円と続落いたしました。
 昨晩の米NY株式市場はIBMの業績上方修正発表などが好感され上昇いたしました。米NY株式市場の上昇から連休明け、本日の東京株式市場はリバウンドスタートが期待されました。

 日経平均株価は+24円の14,134円と小高く取引を開始。寄り付き後+114円の14,224円まで買われた場面がありましたが、後場に入ると前場の反発も空しくズルズルと下落。引けは−138円の13,972円と続落。2年2ヶ月ぶりの14,000円割れです。
 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○○●●●●○○●●●と「5勝7敗」。25日移動平均線は15,220円と下向き。日足は陰線を形成し下げ継続となっております。

 先週末に「日経平均株価は1月9日安値の14,271円を割り込み底割れ。これで週末の米NY株式市場が売られると連休明けは更にムードが悪化し、売り気配で始まることも考えられます」と書かせて頂きました。実際は米NY株式市場が上昇したものの日経平均株価は続落となっており連動性は失われ日経平均の弱さが浮き彫りになっております。
 しかし、先週末に重ねて「明日以降来週に入りズルズルと更に突っ込んだ場面では底打ちとなるでしょう」と書かせて頂いたように明日以降は底打ち反転が期待されます。短期間(2週間前後)で日経平均株価が安値から1,500円幅近く上昇する反騰を見せるものと思われます。反騰スタートを待つのみとなります!