注目されたNY市場に於けるシティグループの決算は先に報じられた損失150億ドルに留まらず235億ドルもの巨額な損失となった事から悪材料出尽くしの期待は裏切られてNY東京共に大幅な下落となっている。NY市場はダウ277ドル安ナスダック60p安シカゴ225先物1万3.795円、これを受けて東京市場も465円安の13.504円引け先物も13.490円引けである。相場は僅かな希望さえ失った総悲観の中で完全に崩れており、本日の13.600円割れと大引けにかけてのきつい下落から目先は全般的な投売りの覚悟をしなくてはならない所である。恐らく少なくとも今週一杯は米金融大手の悪決算とNY市場の下落を背景に全面安の動きが続く事になるであろうが、これを通過すると共にハッキリとした底入れの動きも出る事になる。非常に厳しい所であるが大底は近いものと筆者は経験から感じる所であり、底入れからの動きに期待を持ってここはじっと辛抱するしかないものである。

本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年1月16日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅下落。DOWは−277ドルの12501ドル、NASDAQ総合指数は−60.71ポイントの2417.59ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値−185円の13,795円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り4710万株、買い2760万株、差し引き1950万株の大幅売り越し観測(金額ベースも大幅売り越し)でした。

 東京株式市場は全面安商状が続き4日続落。日経平均株価始値13,796円と前日終値13,972円から176円安くスタート。急落した後に下げ渋る動きもみられましたが、後場中頃から再び下げ幅を拡大いたしました。引けは−468円の13,504円で連日昨年来安値を更新しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり94銘柄、値下がり1,601銘柄、変わらずは29銘柄。東証1部の売買代金は3兆5008億円、売買高は30億2815万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 1月16日、2年前の本日はライブドア証券取引法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた日です。本日の東京株式市場は全面安に大幅続落。東証1部の騰落数を見ると値下がり1,601銘柄と全面安商状。昨年来安値銘柄数は1,165銘柄と村上ファンドショック時2006年6月8日に記録した959銘柄を大幅に上回り過去最多となっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)、松井証券(8628)など証券株が売られ続落。

 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)、 三菱マテリアル(5711)、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)など非鉄金属株も下落。
 また、丸紅(8002)、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)など商社株、新和海運(9110)、乾汽船(9113)、第一中央汽船(9132)など海運株なども売られ大幅続落。トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、いすゞ自動車(7202)など自動車株や、ソニー(6758)、TDK(6762)、キヤノン(7751)、アドバンテスト(6857)などハイテク株も売られております。

 その中目立った銘柄では、興和グループとの業務提携などから丸栄(8245)が買われ東証一部上昇率ランキングトップに君臨。英投資ファンドによる保有比率引き上げ観測からJ−POWER(9513)も買われております。
 その他、ハルテック(5916)、日本ハム(2282)、飯田産業(8880)、ウェザーニューズ(4825)、関西電力(9503)などが買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され大幅続落。主力株では、ストップ安に沈んだSBIイー・トレード証券(8701)を始め、楽天(4755)、ビックカメラ(3048)、スパークス・グループ(8739)、インテリジェンス(4757)、ACCESS(4813)、ソネットエンタテインメント(3789)、アルデプロ(8925)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などが大きく売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って大幅続落いたしました。

 個別では、SJホールディングス(2315)を始め、フォーサイド・ドット・コム(2330)、アイ・ビー・イー(2347)、オールアバウト(2454)、TRNコーポ(3351)、アプリックス(3727)、SBIベリトランス(3749)、シダックス(4837)、USEN(4842)、FCM(5758)、ミマキエンジニアリング(6638)、テイツー(7610)、陽光都市開発(8946)、日本通信(9424)などがストップ安に沈むなど本日もストップ安銘柄が続出しており、最悪な相場環境を物語っております。

 さあ、もうあれこれ説明は要りません。買いチャンス到来です!東証1部でも新興市場銘柄でも大幅下落銘柄を【積極買い】となります!ここまで下げる場面はそうそうありません。業績の大幅な下方修正から売られた銘柄や信用リスクの高い銘柄、超低位銘柄などは除きますが、売られに売られた銘柄を買い向かい、反発が止まるまでじっくりと持続し幅を狙います!

 会員ページでは昨晩に大幅反発期待で『セット買い銘柄』を提案させて頂きました。本日も会員ページでは『セット買い銘柄』第2段を提案させていただきます!それぞれ15%UPを目標といたしますが、20%〜50%UPの上昇を演じる銘柄も出現してくるものと思われます。
 15%UPで丁寧に利益を確定するのも良いですが、下げに下げた銘柄のセット提案です。日々追いながら反発いっぱいとなるまでの上昇を楽しんでいきましょう!買い場到来です!

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−468円の13,504円と大幅続落いたしました。
 昨晩の米NY株式市場は下落。米シティグループの10-12月決算でサブプライムローン問題にからみ多額の損失を計上し赤字転落となったことなどが嫌気されております。
 東京株式市場はシカゴ平均株価先物大証終値−185円の13,795円と安く回ってきたことや急ピッチな円高追い証発生に伴う処分売り懸念などから売り気配で取引を開始。

 日経平均株価は−176円の13,796円と安寄りスタート。寄り付き後ズルズルと売られ13,600円ほどまで売られましたが、押し目買いが入り反発。−130円の13,841円と下げ幅を縮小し前場を終えました。
 しかし後場に入ると改めて売られる展開に。更なる円高進行やGLOBEXでの米株価指数先物安、アジア株式市場安などから市場心理が悪化。引けは−468円の13,504円と4日続落、連日で昨年来安値更新となりました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○●●●●○○●●●●と「4勝6敗」。25日移動平均線は15,141円と下向き。日足は窓明け大陰線を形成し下げ加速となっております。

 昨日に「明日以降は底打ち反転が期待されます」と書かせて頂きましたがまだ下げております。本日安寄り後から前場引けにかけての動きは「よし、反発開始だ!」と思われましたが後場にダメ押しの下げとなり安値更新に沈んでおります。
 テクニカル的には今正に【陰の極】です。ここからは強気で「買い」となります。短期間(2週間前後)で日経平均株価が安値から1,500円幅近く上昇する反騰を見せるものと思われます。反騰スタートを待つのみとなります!

 「一体ここからどうして上昇するのか」と思われますが、反発に転じれば良いタイミングで好材料が出現してくるもの。そして気がつけば周りの買い気が高まってくることと思われます。まずは明日、目に見える基調の変化を確認します。この相場環境の中、上昇に転じる流れをどのように作っていくか見ていきましょう。