NY市場に於いて緊急利下げが行われるとの噂が流れた事から一変した本日の相場である。朝方はNY市場の今年最大の下落とシカゴ225先物の13.360円引けを受けて205円安で始まり安値418円安を付ける前面大幅下落となったがこの噂をキッカケに後場から強い戻りに入って高値119円高を付けて大引け77円高の13.861円、先物出来高19万2.578枚の大商いで13.790円の終わりとなっている。昨日のメリルリンチの悪決算からNY東京共に再び非常に厳しい下落となっていよいよどうしようも無い所まで来たという本日の前引けであったがキッカケはどうあれ終わってみれば昨日に続く強い上昇となった事は大いに歓迎する所である。後は噂が現実のものとなるかどうかの一点に市場の注目が集まる所であるが、折から解説の通り先のFOMCに於ける0.25%の利下げは現在の様な時の為に更なる追加利下げの余地を残した結果であり先週金曜日には「必要に応じて大幅な追加措置をとる用意がある」と発言しているだけに数日中に実現する可能性濃厚である。この2日間の上昇をぬか喜びに終わらせずに来週も続かせる事が出来る大きな材料としてNY市場の動向に要注目である。

本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年1月18日の東京株式市場は日経平均株価が続伸いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅下落。DOWは−306ドルの12159ドル、NASDAQ総合指数は−47.69ポイントの2346.90ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値−380円の13,360円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3760万株、買い2920万株、差し引き840万株の売り越し観測(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は大幅安から回復。日経平均株価始値13,577円と前日終値13,783円から206円安くスタート。米株式相場の下落を嫌気し400円幅の下落となりましたが、後場に入るとムードが一変。上昇基調となり終盤には100円を超える上昇となりました。引けは+77円の13,861円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,284銘柄、値下がり383銘柄、変わらずは63銘柄。東証1部の売買代金は3兆1898億円、売買高は27億2660万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は引けにかけて押し目買いが広がり続伸いたしました。米NY株式市場が大幅な下落となるなか、東京株式市場がNY株式市場安に振り回されることを嫌い独自の動きを演じております。
 個別では、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東急不動産(8815)など不動産株が上昇。クリード(8888)、パシフィックマネジメント(8902)、リサ・パートナーズ(8924)、ケネディクス(4321)など不動産ファンド関連株も反発期待の買いから大きく買われております。

 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)、 三菱マテリアル(5711)など非鉄金属株も買われ続伸となっております。
 また、新和海運(9110)、乾汽船(9113)、第一中央汽船(9132)など海運株なども買いが入り続伸。エルピーダメモリ(6665)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)など半導体関連株も大きく買われております。

 その中目立った銘柄では、グッドウィル・グループ(4723)、シーズクリエイト(8921)など大きく売り込まれた銘柄からストップ高まで買われる銘柄が出ております。決算が好感されたアルファシステムズ(4719)も上昇。その他、特別会員提案銘柄の東洋炭素(5310)、乾汽船(9113)、三井造船(7003)などが揃って大幅高を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は反発期待の買いが広がり大幅続伸となりました。主力株では、楽天(4755)を始め、インテリジェンス(4757)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、GCAホールディングス(2126)、ソネットエンタテインメント(3789)、アルデプロ(8925)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などが揃って上昇。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数共に続伸いたしました。

 個別では、特別会員銘柄のスパークス・グループ(8739)、エー・ディー・ワークス(3250)を始め、アイ・ビー・イー(2347)、ぐるなび(2440)、アドウェイズ(2489)、テレウェイヴ(2759)、スタートトゥデイ(3092)、ディア・ライフ(3245)、日本ベリサイン(3722)、アッカ・ネットワークス(3764)、アドバンスト・メディア(3773)、ターボリナックス(3777)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、イマジニア(4644)、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)、アストマックス(8734)、アイディーユー(8922)などが値幅制限いっぱいまで買われるなどストップ高銘柄続出となりました。

 さあ、反発ムードが徐々に高まってきました。本日は米NY株安から大きく売られたことから絶好の買い場を提供しておりました。
 「ザラ場の銘柄情報」では本日安いところから
「しっかりとした陽線を形成するのではないか?引けにかけての動きに期待。」
「個別株の動きを見ても変化は出ております。本日も昨日に続き、安値更新銘柄よりも陽線を形成する銘柄のほうが多いのではないか、と思っております。」
「ここまで売られた日本株、5年・10年に一度あるかのレベルまで売られている場面、積極買いスタンス継続。」
などと下げた場面でも「買い」と声高にお伝えさせていただきました。結果はよろしく日経平均株価は本日安値から約500円幅の暴騰を演じ、大きく売られた銘柄から大幅上昇銘柄が続出いたしました。

 本日の動きで市場のムードも改善に向かいつつあります。そして来週の月曜・火曜と続伸してくれば、これまで弱気だった投資家や市場関係者も「底入れしたのではないか、株を買ってみようか」とした見方に変わります。
 市場では「単なるリバウンド。また下げる、買い材料などない。」とまだまだ弱気な見方が優勢ですが、実際は既に「年に一度あるかのバーゲンセール状態」です!

 「マエストロ」では連日強気セット買い銘柄を提案させていただいております。本日の上昇で、【セット買い銘柄第一段銘柄】から15%UPの目標達成銘柄が続出。提案銘柄ではあくまで目安として15%upを目標にしておりますが、20・30%UP以上の上昇を演じる銘柄も続出してくるものと思われます。「そんな上昇するはずがない。市場環境を良く見ろ」などのお便りも頂いております。
 しかし、陰の極からの上昇場面では驚くような値幅が生まれます。是非、会員皆様にはこの場面しっかりと儲けていただきたいとの思いでセット買い銘柄を重ねて提案させていただいております。週末は今回最後のセット買いとなる【セット買い銘柄第四弾】を提案いたします。来週も大きく儲けていきましょう!。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+77円の13,861円と続伸いたしました。
 昨晩の米NY株式市場は3日続落となり下げ幅は今年最大。メリルリンチが巨額の評価損を計上したことや景気のさらなる減速を示す経済指標の発表を受け全面安に沈みました。
 東京株式市場はシカゴ平均株価先物大証終値−380円の13,360円と大きく売られたことや、ドル安・円高の進行などから売り優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−206円の13,577円と安寄りスタート。寄り付き後も前場軟調もみ合い商状が続きましたが、後場に入ると上昇に転じ先物主導で下げ幅を縮小。日経平均株価はグングンと上昇し+77円の13,861円と続伸。取引開始直後に−418円の13,365円まで売られた場面がありましたので、高値の13,902円まで本日の値幅は537円に達しました。
 中期基調は下向き。短期基調は下向きから上向きに転換いたしました。日経平均株価のサイコロは●●●●○○●●●●○○と「4勝8敗」。25日移動平均線は14,988円と下向き。日足は下ヒゲを持つ大陽線を形成。陽線は2本連続となり短期テクニカル指標では底打ち反転の確認に至りました。

 陰の極からの反転です。「短期間(2週間前後)で日経平均株価が安値から1,500円幅近く上昇する反騰を見せるものと思われます。」と書かせて頂きました。反発スタートとなりましたので、まずは本日安値の13,365円から1,500円幅上乗せした14,865円までの上昇を期待しております。
 反発に転じれば次第に買い気が高まり、好材料も出現してくるでしょう。また、投資家心理も改善に向かいます。ガンガンと戻すのか?ジリジリと戻すのか?は実際の動きを見て確認となりますが来週は更なる上昇に期待していきます。