■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年3月6日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は反発。DOWは+41ドルの12254ドル、NASDAQ総合指数は+12.53ポイントの2272.81ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+65円の13,035円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3610万株、買い2020万株、差し引き1590万株の売り越し観測でした。

 東京株式市場は押し目買いが広がり反発に転じております。日経平均株価始値13,068円と前日終値12,972円から96円高くスタート。徐々に上げ幅を広げ、後場中頃には前日比+393円の13,365円まで上昇いたしました。引けは+243円の13,215円で取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,476銘柄、値下がり176銘柄、変わらずは71銘柄。東証1部の売買代金は2兆2,464億円、売買高は19億9,256万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は先物主導で上昇、ほぼ全面高となっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)など証券株、三井住友海上火災保険(8752)、日本興亜損害保険(8754)、損保ジャパン(8755)など保険株が買われ反発。

 また、住友不動産(8830)、三井不動産(8801)、東急不動産(8815)など不動産株や、商船三井(9014)、新和海運(9110)、川崎汽船(9107)など海運株が上昇。住友金属鉱山(5713)、三菱マテリアル(5711)、東邦チタニウム(5727)など非鉄金属株や、丸紅(8002)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も上昇いたしました。
 目立った銘柄では、ガリバーインターナショナル(7599)が+500円の4,000円とストップ高。米バイオ医薬品大手のアムジェンとライセンス契約を結んだとの発表から協和発酵工業(4151)もストップ高まで買われております。
 また、クミアイ化学工業(4996)、日本農薬(4997)などの農薬企業が上昇。共立(6313)、学習研究社(9470)、プリマハム(2281)、兼松日産農林(7961)なども幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが入り反発。主力株では、スパークス・グループ(8739)、ぐるなび(2440)、ワークスアプリケーションズ(4329)、インテリジェンス(4757)、スタートトゥデイ(3092)、日本ベリサイン(3722)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などが上昇いたしましたが、GCAサヴィアングループ(2174)、アルデプロ(8925)などは下落。

 モルガンスタンレー証券がレーティングを「Equal-weight」から「Underweight」へ、目標株価を85万円から60万円へ引き下げたミクシィ(2121)は−10万円の884,000円とストップ安に沈みました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は小幅下落、マザーズ指数、ヘラクレス指数は揃って反発となりました。

 個別では、フライトシステムコンサルティング(3753)、田中化学研究所(4080)、オリコン(4800)、ダブルクリック(4841)などがストップ高となり、デジタルアドベンチャー(4772)、デジタルガレージ(4819)なども買われました。
 「マエストロ」の注目銘柄では、特別会員銘柄のサハダイヤモンド(9898)が一時+36円の167円まで買われるなど暴騰を演じた他、一般会員銘柄のサイバーエージェント(4751)は一時+20,000円の149,000円とストップ高まで買われました。

 さて、アジア・米NY株高が買いを誘発、主力株を筆頭に幅広い銘柄が反発に転じております。未だ不透明感は強く『底入れした』などの見方は少ないですが、本日の上昇で市場は落ち着きをやや取り戻しております。
 新興市場では、本日新規上場となったネットイヤー(3622)が寄り付きから買い注文が殺到。公開株数を大きく上回る買いものに上場初日は公募価格32,000円に対し、2倍の64,000円買い気配大引けを迎えました。直近公開銘柄ではセブン銀行(8410)が+3,000円の187,000円と反発するなど再度新規公開銘柄に注目が高まっております。市場ではIPOマーケット人気から個人投資家の買い気の高まりに期待する見方もございます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+243円の13,215円と反発上昇。昨晩の米NY株式市場は小幅上昇。サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が市場予想を上回った事などが好感されました。
 東京株式市場は、シカゴ平均株価先物大証終値+65円の13,035円と小高く回ってきたことや、米NY株式市場の上昇、為替の落ち着きなどから買い優勢で取引をスタートいたしました。

 日経平均株価は+96円の13,068円と小高く始まりました。寄り付き後は13,100円付近で上下にもみ合っておりましたが、10時を過ぎるとジリジリと買われ上昇。後場に入ると香港、上海などアジア株式市場高も後押しし上げ幅を拡大。引けは+243円の13,215円。高値は+393円の13,365円までありました。
 中期基調は下向き。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○●○●○●●●○●○と「5勝7敗」。25日移動平均線は13,468円と下向き。日足は上ヒゲを持つ窓空け陽線を形成。

 27日の14,105円から前日安値の12,883円まで短期で1,222円の下落を演じ、本日反発基調に転じザラ場に13,365円を記録、安値から3.7%の戻りを演じました。日経平均株価は13,365円でいっぱいとなり引けにかけて短期調整に進んでおります。明日以降、13,300円にのせ13,400円に向かいうのか?或いは、13,200円を割り込み「リバウンドは終了」となってしまうのか?見定めていく形となります。
 「マエストロ」ではひとまず25日移動平均線の13,460円付近までの反発を期待しておりますが、米NY株式市場や為替の動向に大きく左右されますので、引き続き慎重に取り組んでいきます。明日以降13,600円をつけてくると買い転換となり2月27日の高値14,105円を目指す動きとなる可能性もございます。