本日の東京市場、昨日の大幅下落に対してとりあえずの反発となっているがNY市場の方向性が定まっていない事から中身の伴わない弱い相場付きとなっている。再びサブプライムローン問題に火が点いたNY市場の昨日はベアースタンズの事実上の破綻に続いて心配されるリーマンブラザーズやゴールドマンサックスを中心とする金融大手の決算発表を控えている事から大幅な下落で始まったがニューヨーク連邦準備銀行に依る公定歩合の引き下げと今夜のFOMCに於いて大幅な利下げが発表される事が決定的である事を背景に大引けにかけてプラスに転じてダウ21ドル高ナスダック35p高、シカゴ225先物は11.805円引けという具合である。これを受けた東京市場も41円高で始まり朝方207円高の高値を付けたが後場に入ってほぼ変わらずの6円高まで上げ幅を縮めて大引け176円高11.964円、先物も15万1.799枚の出来高で11.880円引けと力の弱い不安定な動きである。NY市場も東京市場も今夜のFOMCと大手金融機関の落ち着きを待ってからという相場であり、本日の動きはあくまで見送りとして次の変化を見極める事が大切な場面である。