■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年3月24日の東京株式市場は日経平均株価が小幅反落いたしました。
先週末の米NY株式市場は休場でした。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り880万株、買い1510万株、差し引き630万株の買い越し観測(金額ベースも買い越し)でした。

 東京株式市場は引け間際に売りが広がり小反落。日経平均株価始値12,473円と前日終値12,482円から9円安くスタート。売り一巡後はプラスに転じ上昇。一時+100円の12,582円まで上昇する場面がありましたが、終盤に戻り待ち売りが膨らみ反落。引けは−2円の12,480円で取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり874銘柄、値下がり729銘柄、変わらずは118銘柄。東証1部の売買代金は1兆7,828億円、売買高は16億768万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は売り買い交差のもみ合い商状となっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、 三井不動産(8801)、東急不動産(8815)、住友不動産(8830)など大手不動産株が買われ続伸。

 川崎汽船(9107)、新和海運(9110)、乾汽船(9113)など海運株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株、三井金属(5706)、東邦亜鉛(5707)、三菱マテリアル(5711)など非鉄金属株も上昇。
 また、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、石油資源開発(1662)、昭和シェル石油(5002)など資源開発株や石油株が反発。アイフル(8515)、武富士(8564)、アコム(8572)など消費者金融株も買われております。

 目立った銘柄では、米系ファンドのRHJインターナショナル(旧リップルウッド)による株式売却の入札報道を材料視しディーアンドエムホールディングス(6735)が+80円の341円とストップ高買い気配となり、東証1部上昇率ランキングトップに君臨。ユナイテッド・テクノロジーHD(2126)が30.4%の株式を取得、筆頭株主となり業務提携に向けた協議を申し入れたとの発表からグッドウィル・グループ(4723)もストップ高となっております。
 その他、小田急建設(1834)、進学会(9760)、リゾートソリューション(5261)、極東開発工業(7226)、三晃金属工業(1972)、ディー・エヌ・エー(2432)、クリード(8888)などが幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが継続し続伸。主力株では、楽天(4755)を始め、ミクシィ(2121)、ワークスアプリケーションズ(4329)、GCAサヴィアングループ、アクロディア(3823)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、アセット・マネジャーズHD(2337)などが上昇いたしましたが、フィールズ(2767)、ACCESS(4813)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)などは下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数は上昇いたしました。

 個別では、ソフトフロント(2321)、シーフォーテクノロジー(2355)、モック(2363)、SBSホールディングス(2384)、テレウェイヴ(2759)、インテリジェンス(4757)、ミマキエンジニアリング(6638)、プレシジョン・システム・サイエンス(7707)、アストマックス(8734)、アドバンスクリエイト(8798)、フォーバルテレコム(9445)などがストップ高まで買われた他、日本風力開発(2766)、セプテーニ・ホールディングス(4293)、トレジャー・ファクトリー(3093)などが幅のある上昇を演じております。

 さて、日経平均株価は小反落となりましたが反発基調は継続。明日以降グサリグサリと売られれば、先週からの反発が単なる『戻し』だったということになりますが、堅調に推移する限り『戻し』ではなく『反転』と考えて良いと思われます。
 ダメ押しの下げが残されているのか?不透明感も残りますが、日本ガイシ(5333)、イオンファンタジー(4343)、SFCG(8597)、エフテック(7212)、新光電気工業(6967)など引き続きこれまで大きく売られてきた銘柄の反発を狙います。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−2円の12,480円と小反落となりました。先週末は米国、欧州などの海外市場はグッド・フライデーで休場でした。
 東京株式市場は、期末接近から手控えムードが強まり上値の重い展開が続きました。これまでの下落に対し反発を期待する見方は強いものの、手掛かり材料に欠ける中、今晩の米国株式市場の動き待ちとなっております。

 日経平均株価は−9円の12,473円と小安く始まりました。寄り付き直後に−44円の12,438円まで売られた場面もありましたが、売り一巡後は上昇基調に転じ12,500円台乗せ。後場も12,500円台でしっかりとしておりましたが引け間際に売られ前日比マイナス圏に沈み本日の取引を終えました。
 中期基調は下向きから上向きに転換。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●○○●●●○○○●と「6勝6敗」。25日移動平均線は13,033円と下向き。日足は上ヒゲのやや長い十字線を形成。上げ一服となっております。

 日経平均株価は引けこそ下落いたしましたが、一時12,582円まで上昇する場面があるなど、反発基調は継続しております。市場では「3月期末権利落ち後は大きく崩れるのではないか?」と反発の動きに否定的な見方もございますが、日経平均株価は大きな崩れを見せないことから、市場では底入れ感が日に日に高まっており、「押し目は買いたい」とした見方のほうが強まっているものと思われます。

 先週後半からの動きを見る限りでは米NY株式市場に崩れなど無ければ、今週は引き続き東京株式市場はジリジリと下値を切り上げる動きが続くことが予想されます。引き続き25日移動平均線の13,000円辺りまでの上昇が期待されます。
 しかし米NY株式市場などが大きく崩れ、日経平均株価が12,000円を大陰線で割り込んでくると、再度弱い動きとなってしまうことから、動きを見ながら回転させていきます。

3/24 16:59
大発会をも下回った売買代金の低迷は気掛かり
 日経平均心理的な節目の12500円、3月限SQ値(12518円)を上回る場面があったが、引けにかけて戻り待ちの売りに押された。連休明けの米国市場を見極めたいとの見方が広がったとみられる。年初から3日続伸したケースは過去2回あったが、いずれも4営業日目に反落。今回は「3度目の正直」に期待されたが、結局「2度あることは3度ある」に落ち着いた。市場エネルギーの低迷は相変わらずで、東証1部の売買代金は先週末比10.1%減の1兆7828億円と落ち込み、SQ算出日(14日)以降、5営業日連続の減少。欧米市場がイースター祭のため休場だった影響で、市場参加者が少なかった部分は否めないが、半場立会いだった大発会の水準(1兆7985億円)をも下回ったのは深刻だろう。「閑散に売りなし」との見方もあるが、足元の株価上昇は売り方の買い戻しの側面が強い。それだけに、外部環境の悪化などがあれば、押し目買いも入らず急落するという構図が懸念される。2月下旬に日経平均は14000円台を回復する場面があったが、当時も薄商いの中でのリバウンドだった。そのため、3月に入り米株安・円高が進行すると、急落を余儀なくされた経緯がある。米国市場では、先週に大手証券の決算、FOMCが無事通過したとはいえ、今週は住宅関連をはじめ重要な経済統計が控えており予断は許さなそうだ。

 寄り付き前に発表された1-3月期の法人企業統計景気予測調査では、大企業全産業の景況判断指数が-9.3(前回は+0.5)と大幅に悪化。全産業と製造業、非製造業の全ての企業規模の景気判断指数が現行調査開始の2004年4-6月期以来、最低を記録するなど散々な結果となった。同調査は日銀短観の前哨戦と見られるだけに、先行き不透明感が強まったと言えよう。